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さくら 作詞/ 286スレ165 (VIP突発他スレ転載)
「さが子、今日も良い天気だな」
ニートになってからの俺の唯一の日課といえば、庭にある枝垂桜の木に話しかけることだ。
俺とおなじように、もう何年も咲いていない桜だ。
枝をたらしてうな垂れている様はまるで俺のようだ。
もしこの花がさけば俺もやりなおせるような気がして、世話をしてきた。
「さが子・・今年は頑張ろうな!!」
サガ子の枝が風ゆれて、返事をしたように思えた。
桜が開花する時期がきた。
サガ子はいままでと同じように、つぼみをつけなかった。
ある朝 起きてすぐ、さが子の様子を見に行った。
・・・やはり なにもなかった。
つぼみをつけていないのだからあるはずもない。
俺はうな垂れて家に入ろうとした。
ニートになってからの俺の唯一の日課といえば、庭にある枝垂桜の木に話しかけることだ。
俺とおなじように、もう何年も咲いていない桜だ。
枝をたらしてうな垂れている様はまるで俺のようだ。
もしこの花がさけば俺もやりなおせるような気がして、世話をしてきた。
「さが子・・今年は頑張ろうな!!」
サガ子の枝が風ゆれて、返事をしたように思えた。
桜が開花する時期がきた。
サガ子はいままでと同じように、つぼみをつけなかった。
ある朝 起きてすぐ、さが子の様子を見に行った。
・・・やはり なにもなかった。
つぼみをつけていないのだからあるはずもない。
俺はうな垂れて家に入ろうとした。