その指先で二話


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何かしらのきっかけがあるとしたら、それはこの時点で既に現れていたと思います。


重たい口を開いた時には、彼は既に自己完結したかのような語り口で、ゆっくりと、
しかし確かな口調で語り出した。


あの、ちょっときわどい話になるんですけれど…、こういう事も話さなくちゃいけないんですか?


おびえたような目つきの奥に光るものを感じ取って、私は躊躇なく答えた。
多分、それがあなたの今の心の闇の核心に近づく鍵です。全て話してご覧なさい。


わかりました。


しばらく、とは言っても5秒かそこらだが、彼は考えて、そう答えた。



元々僕たちは上司の家で同居していましたから、お互いのプライベートはある程度
浸食してしまうというか、気を遣わなきゃいけないんでしょうけれど、
時としてふっと気が抜ける時があるというか…、とにかく、その日僕は彼女の部屋にある
CDを借りようとして、ノックなしに扉を開けちゃったんです。

最初に、目が合いました。アスカは、ベッドに腰掛けていました。右手を上に上げていました。
そして次に僕は彼女の左手に焦点を合わせました。それから僕の視線はその彼女の
左手の細い綺麗な指先に向けられ、そしてその指が持っていた小さいピンセットと、
彼女の脇の下の所で釘付けになりました。

むだ毛の処理をしている、という事は瞬時に理解できましたが、
どう反応したらいいのか分かりませんでした。彼女も同じだったようで、しばらく、
全くの無音状態が続いたような気がします。その時鳴いていた蝉の声、まだ覚えていますよ。

当然、殴られ蹴飛ばされ、部屋からつまみ出されました。何か色々と叫んでいましたが、
ドイツ語だったので分かりませんでした。その方が幸せだったと思います。
で、僕は追い立てられるように部屋に戻りました。頭の中はその時の光景で一杯です。
顔は真っ赤だったと思います。アスカのその指先と、鈍く光る金属の先で
つままれる細い毛先…。密生まではいかずに白い肌の上に疎らに生えている
その薄く細い毛を1本1本つまんでいくその指先と彼女の吐息…。その情景をまざまざと
思い浮かべて、僕はどうしても我慢できず、そのまま自慰行為に耽ったんです。

僕も男ですから、それまでにもまあ、色々とオカズにしましたよ、アスカの事。
けど、その時ほど興奮した事はなかったなぁ…。

で、これだけで話は終わらないんです。僕が自分の行為を終えて、ティッシュをゴミ箱に
捨てようと振り返った瞬間に、また目が合ったんです。アスカと。
襖を全開にしてそこに突っ立っていたアスカと。僕はまだズボンも上げていないような状態で、
そのまましばらく硬直ですよ。僅か数分で立場逆転です。違うのは、僕には彼女を殴ったり
蹴飛ばしたりましてや部屋からつまみ出すような度胸はなかったってことですかね…。

で、しばしの沈黙の後、僕が口を開く前に、アスカが言ったんです。
「さっきの私で、したの?」って。顔も赤かったし、俯き加減でしたけれど、
はっきりとそう聞こえました。「う、うん」答えるのが精一杯な僕も、顔は真っ赤でした。
でも、その後、アスカは信じられない行動に出たんです。彼女は僕の手を掴むと、
自分の部屋に僕を引っ張りこみました。それからこう言ったんです。
「責任取ってよ」意味を理解するまでにたっぷり数秒はかかりました。「え?」
と聞き返そうとした僕はローキックを食らってその場にうずくまりました。
で、見上げるとアスカが私にピンセットを差し出しているんです。
「責任取って、処理して」「え?」「…だから、抜いて」「何を?」「…殺すわよ、あんた」

なんでアスカが僕にむだ毛の処理をさせようと思ったのかは分かりません。
その時既にアスカにも、そういった性癖が現れていたのかもしれません。
とにかく僕は横たわって片腕を上げたアスカの、その腕の付け根に目をこらして、
1本1本、脇毛を抜くことになりました。

まだそんなに濃くなっていなかったし、毛自体も細くて、ピンセットで摘む力加減に
気を付けないと、その場で切れちゃうんです。その度にアスカに叱られました。
「それだと濃くなるんだから!」ならアスカがやればいいだろ!とは決して言えませんでした。
なぜなら僕はゾクゾクするような快感をその時味わっていたからです。先ほど盛大に
白濁液を吐き出した僕の分身は、既に膨張して再充填も完了していました。
僕の鼻息がアスカの脇にあたって跳ね返り、僕の睫毛を揺らしました。

その時、また1つ僕たちは階段を上りました。アスカはタンクトップを着ていたんですけれど、
それがずり落ちて、どうにも邪魔でした。で、言ったんです。「これ、邪魔だよ…」って。
まさかアスカがそれを聞いてタンクトップを脱ぎ捨てて上半身裸になるとは思っても
みませんでした。「どう?これで満足でしょ?」そう呟く彼女の瞳もなんとなく潤んでいて、
いかに鈍感な僕でも、アスカがこの瞬間に僕と同じような快感に包まれているんだ、
ってことは分かりました。「そこ以外見るんじゃないわよ」そう言われて見ない
馬鹿はいませんよね?僕は脇を処理しながら、同時にそのすぐ傍にあるアスカの
芸術的な胸の曲線を嫌と言うほど目に焼き付けました。白い肌は半ばピンク色に染まり、
濃い桃色に染められた頂点の部分は更に一段盛り上がって、その先端部は
堅く屹立しています。僕は思わずその頂点に指を触れました。その瞬間にアスカが
取った反応は、僕とアスカの関係をある意味一変させたのかもしれません。

「はぁっ…」彼女は喘いだのです。それも今まで溜まりに溜まっていたマグマが吹き出すかの
ような熱い吐息でもって。僕は脇の処理を終えると、そのまま彼女の膨らみに指を
伸ばしました。手のひらにすっぽりと収まる形のいい乳房とその存在を高らかに
示す乳首。アスカの潤んだ瞳を見て、僕は僕が許されているだけでなく、
求められているんだという事を知りました。そのまま僕はその左側の頂点を唇に含み、
右側の頂点を指で愛撫し始めました。だんだんと彼女の息が荒くなり、部屋の空気は
濃密で暑く、ある種の匂いで満たされました。アスカの上半身はその時はもう綺麗な桜色に
染まりきっていて、肩口から胸のあたりまでは汗も浮いていました。そして、僕の予想通り、
その匂いはアスカの足の付け根あたりから発せられていたのです。

僕たちは何も言いませんでした。ただ、目と目でやり取りしただけです。その時のアスカは
恥ずかしそうにしながら、はっきりと頷きました。求めていたのです。僕はおそるおそる、
でも一方では猛り狂う欲望を抑えきれず、右手をアスカの下半身へと伸ばしました。

けれども僕たちの望みはその時は叶えられませんでした。僕の指が後少しで
彼女自身に触れようか、という時に、同居人でもあり上司でもある人が帰宅したからです。
僕とアスカは慌てて跳ね起き、窓を開けて空気を入れ換え、ぎこちなく、さも今まで2人で
音楽談義でもしていたかのように振る舞いました。それでも、僕の人差し指と中指には、
アスカ自身を飾り立てる草原のような感触が残っていましたし、アスカ自身も僕の舌や
指の感触が全身を貫いていたと思います。

15の春の頃の話です。それからアスカの脇の処理は、僕の日課になりました。
もちろん、それに付随するささやかな楽しみも。2週間に1度くらいのペースで、
上司がいない時を見計らって、アスカは黙って僕を自室へ連れて行きました。

事が終わるまで、お互いに一切無言で、僕たちは互いに快感を貪り合いました。
アスカは、そのまだ幼かった胸の膨らみを僕が貪ることは許して、いやむしろ
望んでいたような気もしますが、僕がアスカ自身の秘部に指や唇、舌を触れることまでは
決して許してくれませんでした。「まだ早いわ」彼女はそう言っていましたが、
実際アスカは怖かったんだろうと思います。その時の僕には、無理強いしてまで、
という気持ちもありましたし、アスカを大切にしたいって思っていましたし、
なによりその前の段階でお互い十分に幸せだったので、まあ、要するにアスカの
処女は守られていたわけです。いずれ僕がもらうこと、彼女が僕に捧げることは
お互い分かり切っていましたけれど。


時間が来て、彼が退室する時に私は彼に向かって言った。
「その歳でそこまでお互いを理解し合えるっていうのは、なかなかないことだと思いますよ」
碇シンジ氏はにっこりと微笑むと「そう言ってもらえるのが一番嬉しいですね。」と言った。
どこから見ても100%、愛し愛される幸せを理解している幸せな表情だった。
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