目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ4


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「ごめん…ごめんね…」
心の中に直接聞こえてくる声。
「赤ちゃん産めないカラダで、ごめんね…。」
「そんなことないよ!」
僕の叫びは壁に吸収されるが、
もう1人のシンジが目の前のアスカに向かって、同じことを叫んでいた。

「あたし、憎い!量産機との戦いなんて、思い出したくもないのに、
それを無理矢理思い起こさせる、リツコが憎い!
何の手だても講じてくれなかった、ネルフが憎い!」
肩を震わせて泣くアスカを、そのシンジは抱くことしかできない。

「そしてその時傍にいてくれなかった、助けにきてくれなかった、あんたも憎いの…。」

その一言で僕は更に深い闇の中に足から引きずり込まれそうになる。
呼吸も心拍も一気に早くなり、その音だけが頭の中に響く。
あの頃のシンジには、わからなかった事が、ようやく見えてくる。
別にカードでブランド物を買ったことがきっかけじゃなかったんだ。
それよりももっと奥深いところ、もっと前から、彼女は救いを求めていたんだ。

お互い自分を素直に表現することもできなかったし、今更、遅いのかもしれないけれど。
「ごめん、アスカ…。」
不思議と声は壁に吸収されず、壁を通り抜けた後、どこかへ消えていった。


やっぱり夢だったのだろうか…。
ベッドから起きあがった僕の目の前には、いつもの僕の部屋があった。
でも、僕のカラダからはLCLの臭いがした。
そしてそれは、シャワーを浴びても、取れなかった。
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