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性差別と恋愛@アルールシア帝国文化



性差別と恋愛


概要


1.性差別。
戦乱の続いた混乱期には、極僅かな例ですが、夫の騎士位を継いだ女騎士の活躍や、女性の爵位継承者の活躍などもあり、貴族の女性の自由は、ある程度容認されるようになっています。

ただし、平民については別です。
女性が仕事、家庭以外の場で働くといえば、それはそのまま「かわいそう」なことであり、「いかがわしい」ことであると思われてしまいます。
例外は、貴族階級の屋敷や、大きな商家での侍女や召使いや下働きとしての奉公のみとなります。
当然、平民の女性が個人で、封建体制の壁を上位方向に超えるのは、ほとんど不可能となります。

中央集権が進む連合王国では、大貴族の勢力を牽制する意味も含めて、平民の力が相対的に上がっています。
そのため、制度の上では、貴族の女性と平民の男性の恋であれば、平民の男性が能力を示し、騎士となることで成就される可能性がありますが、逆の場合、親族の反対にあったら、愛妾の地位で我慢してもらうか、男性側が地位を捨てなくてはならない事になります。
周囲の同意があれば、別の貴族の養女や騎士の夫人として一度平民から貴族にする事で、貴族の男性と平民の女性の婚姻は可能です。


2.連合王国内部では、そもそも貴族の未婚女性が目にする男性といえば、親族か召使いのどちらかしかいません。
学問を修めるような意識はありませんので、よほど教育熱心で、様々な習い事をしている場合でも、歌や踊りや演曲等であり、教師役は女性です。
書物も無いので恋愛小説などありませんし、語り部の語る物語の大半は、かなり殺伐とした、「ほんとは怖い~~」的童話です。しかも貴族の娘の結婚は、早ければ12~3歳、おそくとも17~8歳です。恋愛感情はあるにしても、恋愛観は未発達か皆無に近いものと思われます。
知識も教育もほとんど無い状態で、あるとすれば侍女から得る極僅かな偏った情報だけで、現代に通じるような恋愛観は、絶対に、育ちません。

平民が相手と考えると、よほど変わった状況下に置かれて、はじめて相手も一人の人間だと理解できるのかもしれませんが、戦争でも起こさない限りそうした状況は無いでしょうし、戦時下の異常な状態であれば、平民の一人が何をできるわけでもありません。
なにより、安定期に向かいつつある連合王国では、貴族の女性、それも未婚の女性が平民に会うのは、ほとんど不可能かと思われます。
買い物も、出入りの業者から品物を借り、侍女や家令が居室に運んで選びますし、衣服についても、周りの物が採寸し、型を取り、仕立て屋に出して、戻ってきた物を、再び侍女や召使いが着る時に縫いながら合わせます。
貴族の未婚女性が、儀式や祭典以外で外出する事もありません。
当然そこでは様々な身分の異性に出会いますが、「見かける」程度の接触で、言葉を交わすチャンスがあるのは、召使いと他の貴族だけです。
幼い頃がから沢山の召使いにかしづかれて成長した人間です。
それも下手をすると、自分の用を足したあとの掃除(モノも自身のおしりも)も召使いにしてもらうという、そうした召使いの立場を考えると、貴族の娘が、異性(異性の召使いが、そもそもそうした場にいるとは思えませんが…)とは言え、同じような召使いに恋愛感情を抱くとは思えないので、「召使い」は婚姻の対象からは自動的に外れます。

因みに、貴族は出来合いの服は着ませんし、そもそも出来合いの服を売る店はありませんから、買い物で召使い以外の平民と出会うというのも不可能です。
また、仮に誰かと出会って恋におちたとしても、貴族の女性の服は、脱いだり着たりするときに、いちいちそこかしこを縫い合わせて着るのが普通ですから、こっそり誰かと忍び合うとか出来ても、服を脱いだら一人じゃ着れませんし、脱いだ事が一目瞭然になります。
少し時代が変わって、大きく広がったスカートが全盛だった頃になると、スカートの下はそのまましゃがんで用を足せる状態になってますので、服を着たまま様々な用がたせますが、そうした特殊な衣装はありません。
そんなこんなで、身分制度は、制度だけじゃなく、生活スタイルからも支えられて成り立っています。


男女の風景










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