書記官@アルールシア帝国


書記官


目次


概要

アルールシア帝国では、書記官はすべて男性であり、身分として言えば神殿に仕える奴隷であり、市民権はありません。
ただし、その地位は中位以上の神官に、待遇は高位の官僚に等しく、市民からも敬われる立場であるとされています。

読み書きさえできれば、取り合えずは選抜(試験の事。無料)を受ける事のできる書記官こそが、金も権力も持たない平民以下の身分の者にとっては、貧困からの脱出を叶える唯一の道であるとも言えます。

もちろん、平民であれば、分科試験によって学者となる道も開かれていますが、奴隷がその能力に見合った地位と報酬を自ら手にする方法は、書記官となるか、下医官と呼ばれる、看護師と研修医を兼任するような地位(下医官にも幾つかの地位があるが、選抜試験によって平民位である中・上位の医官になる事が可能です)を目指すか、剣奴となって勝ち抜き、勝利を重ねる事で平民位を買うしかありません。

書記選抜に合格した者は、それ以前の身分を捨て、神官となる事を誓います。
書記官となると、よほどの例外的な事が無い限り、一生書記官として生きて行くことになりますが、その生活は下手な下級貴族の生活よりも、はるかに裕福なものとなります。

神官である書記官の仕事は、口述筆記からはじまり、文書の取り交わしが必要となるあらゆる場面で、必要とされる書類を整える事で、政治・軍事・外交・商業・神事と、あらゆる場面に及び、一般的には、正規の書記官の同席が無いまま作られた契約や文章については、公的な書類・文章とは認められない事になります。

書記官への報酬は寄進として、一度すべて神殿の収入となり、そこからその一部が神殿の建つ地を治める領主への税として納められています。

また、近年では書記官の需要が増え、神官の身分はそのままに、一定の商家に雇われる者も増えている。







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最終更新:2011年05月30日 21:07