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技術 technology


目次 Technology

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概要

地球系列のゲートルートでは、戦乱や停滞期、微細機械の暴走などによって、いくつかの分野で技術的な発展が遅れていたり、もしくは進んでいたりします。
縮退炉や対消滅炉といった最先端の部分と、一般的な融合炉の小型化技術を背景に、文化的には4000年も昔の伝統が生き残っていたりします。
知性化の技術も進んでおり、チンパンジーやイルカは既に市民権をもって、人類と共存しています。
さらに、4000年の間に、分断されてきたいくつかのゲート・ルートとの再統合(と呼ぶ)に成功し、その都度、それぞれ独自の発展を遂げてきた、様々な技術を吸収し、また普及させてきています。
それらすべては可能な限り、アンシブル・ネットワークによって共有化を図ってゆく、ことを建前として喧伝されています。
が、基本的にはFCGS政府と四姉妹が管理独占しています。



技術 technology






『即時通信装置』と呼ばれているが、実際にはゼロ時間ではなく、プランク定数に相関した一定時間のタイムラグがあると考えられている。つまり超光速通信装置である。
 接続されていれば限りなく即時に近い通信速度を得る事ができるが、装置そのものは、ゲートを越えた場合、常に対になっている装置の相関性が壊れてしまうため、光速以下の速度で運ばなくてはならない。



アンシブル・ネットワーク (AnsibleNetwork)

アンシブルを利用した情報ネットワークの事。一般的にはFCGS政府の管理する情報通信網を指し、それに接続されているか否かで政治・経済・文化・技術と生活のあらゆる面で、圧倒的な差ができてしまう。FCGSの中央ネットワークに接続された星系を中央、地域アンシブル網しかない地域を辺境と区別する場合がある。



ID (イオン駆動装置)

イオン・エンジン、IonEngineの事である。イオン化した推進剤を加速して、進行方向とは逆の方向に発射する推進装置。ただし、この世界ではアークジェットと呼ばれる、プラズマ化した水素その他の推進剤を射出するタイプのものが主流で、IDと言った場合でも、厳密にはイオン駆動装置ではない。大まかに電気推進装置の総称である。




核分裂炉

重い原子が崩壊する際のエネルギーを取り出す装置の総称。装置も小型軽量化されており、出力も高い。最大のメリットは、最初から耐用年数分の燃料を搭載しているため、長時間無補給で作動させることができることである。破損・故障の際には様々な問題が発生する可能性が高いことである。


核融合炉

軽い原子同士が融合する際に発生するエネルギーを取り出す装置の総称。小型で高出力な装置。核分裂炉との違いは、燃料供給を止めてしまえば反応は止まる事。希少な重い元素は必要とせず、全宇宙にほぼ無尽蔵と言っていいほど存在する、重水素や三重水素等の元素を利用することが可能で、ランニングコストが安くなる事。



重力制御装置を利用した駆動機関。進行方向に必要な重力源を発生させて、そこに落下しつづける事で加速する。当然ながら直線の加減速である限り、加速度はゼロGとなる。

GD (ゲート・ドライブ)

ゲート・ドライブ、GateDrive。ワーム・ホール・エンジンとも。不完全だが安定した特異点を利用して、時空の深遠を越えるための装置。ゲートその物はほとんど観測不能であり、4次元宇宙では真円の二次元平面として“表現”される。


ゲート通信

中央アンシブル網に接続されていない宙域では、統一を維持する唯一のよすがとなる。ゲート・ドライブの作動原理を利用(本来の開発目的は通信であったが……)して、片方向通信を行う事ができます。が、大量の情報をやり取りするにはまったく向かない通信であり、通行量が多いゲートでは使用が制限されるため、小型の情報輸送機器を跳躍に合わせて行き来させている。通行量が多ければ、ゲート通信よりも遥かに大量の情報をやり取りできる。



光帆船

帆(ソーラー・セイル)に光やイオンを受け、それを反射することで推進力とする船。主に内惑星圏で使われた。






人工知能

その不幸な幾つかの歴史上の事例から、地球系列のゲートルートでは、人工知能は、全ての知的種族にその範囲を拡大された、厳格な『三原則』によって規制されている。
 当然ながら、あらゆる戦闘行為に人工知能は利用できない。それは軍や警察関係のあらゆる設備、船舶にも適用されている。つまり、戦闘用の火器管制系に人工知能は利用できない。


磁気帆船

マグネティック・セイルと呼ばれる帆(実際には帆というよりワイヤの集合体)を展開し、太陽や惑星の磁力線や粒子を利用して加速する。



重水素・三重水素

最も一般的な燃料。主に核融合に使用される。海水から精製したり、ガスジャイアントでラムスクープによって得た気体や液体から精製する事もできる。



SD (シフト・ドライブ)

シフト・ドライブ、ShiftDrive。時空構造と重力子との関係を利用した航行装置。プレーン上の物質をプレーンの別の層へと移行する事で、光速状態を作り出す。実はエネルギー効率は最も良い。問題は転移した際の物理法則の変化にある。最大の問題点は『光速』が秒速数メートルから数十メートルとなってしまう事で、特に電子機器は使い物にならない。『光速転移装置』とも呼ばれる。



SA (ShiftAccelerator)

エス・エーと呼ばれる。SD技術からの派生した加速装置。SDを使用した際、船は、それまでもっていた位置エネルギーと運動エネルギーの全てを維持したまま再突入するのだが、時にまったくのゼロとなって放り出される事がある。SAはその状況を任意で作り出すための装置。SDによって長距離を移動すると、到着地との相対速度が凄まじいものとなっている場合がある。SD突出後にSAを使用し、それを緩和する事ができる。
最高速度は光速の2~2.5パーセント程度となる。(軍用の最新鋭のもので3パーセント。実用化以前の実験段階のもので4パーセント程度)
慣性航行状態から指定した速度へ即座にシフトするため、通常は重力加速度を受けない。
実験段階の物は動作が不安定であるため、瞬間的に凄まじい潮汐力に晒される場合があり、非常に危険。



重力

重力



重力制御

重力波発生装置である。基本的にはリング状の装置で、リング内にいくつかの超重量物質が入っており、それを回転させる事でコヒーレントな重力波を発生させ、重力波の焦点に重力源を作り出す事ができる。焦点距離は、リングの直径に比例して伸びるが、複数の装置をリング状に配置し、同時に使用する事でも代用できる。反重力源としての作動も可能。



生命の木

セフィロト(学名:Populus soph ver.sephiro)
俗名のユグドシラルの方が有名。
セフィロト・ヴァイレサック、セフィロト・ホッファ他、数種類が確認されている。
彗星の核やバイオ・ベルトで様々な有機物や水を捕獲し、光合成と共生している無数のバクテリアや微小生命を利用して成長する、宇宙空間でも生育可能な巨木。
成長は非常に速く、そのまま宇宙船の船殻として利用可能なほど強靭。



中間子

強い相互作用を媒介するボソン。第一世代のクオークである。非常に寿命が短い。



中性子

3つのクォークから構成されるバリオン、重粒子のひとつ。



超重量物質

主に重力波発生装置で使われる物質。天然資源。インゴットを埋め込んだ小さなコインが大量に流通しており、アンシブル・ネットワークの存在しない地域で通貨として使用されている。高価である。



対消滅

物質と反物質の融合により、その質量が光に変化する現象をいう。


対消滅炉

対消滅の際に発生するエネルギーを利用可能な形で取り出す装置の事。
反物質を貯蔵する方法が、重力もしくは、磁力によってする以外に無いため、その両方の装置の使用が制限されてしまう、SDやGDの作動時には、あまり大量の反物質を保持している事は好ましくない。
通常のゲートスルーはコンマ以下にゼロがいくつも並ぶようなの瞬間的な動作であるため、大きな問題にはならないが、ゲートスルー直後は、反物質を保持するための重力もしくは磁力トラップの出力もゼロから徐々に出力を上げなくてはならないため、SDやGDを使用した直後の、反物質を保持したままの高機動は自殺行為となる。


停滞場

SD、SA、GD等の作動時に発生する場。船体はこの場に包まれたまま亜空間へと突入する。厳密に言えば、それぞれ別物である。SDで使用される場は、防御装置としても使用されている。





ND(ノーマル・ドライブ)

FDやIDと呼ばれる、核融駆動やイオン駆動装置の総称。基本的には、推進剤を加速して進行方向とは逆の方向に発射する装置である。



熱核推進装置

核分裂炉で発生する熱を使って推進剤を加熱、進行方向と逆の方向に発射して加速する。






帆船

ソーラー・セイルやマグネティック・セイルを使用した宇宙船の総称。両方の帆を展開するものが多い。



HD(ハイパー・ドライブ)

「時空の波乗り」と説明される事が多い。膨張するプレーン表面を少しだけ乱し、そこから広がる波に乗るようにして加速する。一度加速を始めると、時空そのものからエネルギーを掠めとり、さらに加速してゆくため、エネルギー効率が良い。



反重力プレート

基本的な構造は重力波発生装置と変わらないが、リング状の構造はプレート表面に、微細構造として埋め込まれる形で形成されている。当然作り出される擬似重力源は、プレート表面にしか作れない。


反物質

 質量とスピンが全く同じでありながら、その性質が全く逆の、反粒子からなる物質。同じ質量の物質と反物質が接触した場合、双方の質量の全てがエネルギーに変わる。これを対消滅と呼ぶ。
 それ自体を見ればもっとも効率の良いが、反物質を生成するために必要とされるエネルギーの方が、対消滅で発生するエネルギーより大きくなることと、その貯蔵の難しさから、軍事用に、短時間に断続的、連続的に大きなエネルギーを発生させる必要があるか、長期にわたって孤立しなくてはならない、深宇宙の探査基地や、ゲートや特異点等の探索を行なう探査船や学術船等のエネルギー源として利用される場合がある程度である。
 反物質の保持は、重力、もしくは磁力(反中性子を除く)によってしか行なえない。当然激しい重力加速度の変化に晒される状況下では、反物質を安全に保持する方法が無いため、巡洋戦艦以上の戦闘艦以外で反物質の貯蔵庫を持つものは非常に少ない。また、一般的には、たとえ大型の戦闘艦であっても、反物質はエネルギーに変換した上で、戦闘に突入する。


不老化処置

複数の薬品と遺伝子治療を組み合わせて、老化を止めてしまう処置法。遺伝型によっては効果の無いタイプもいる。いくつかの成人病の予防効果もあわせもつ。可老化処置も可能。開発された直後から爆発的に普及したが、その後数百年にわったって人類社会は停滞してしまった。現在は違法であるが、これまで何度も合法化されたり、特別に処置を受けた者もおり、不老化人の数は少なくない。いつの時代も、不妊処置とセットで受ける事が前提であった。



FD(フュージョン・ドライブ)

FDは重水素や三重水素で核融合を行い、発生したエネルギーを推進力に変える装置。NDとしてはもっとも推力が高い。




ミサイル(魚雷) 宇宙空間で使用する物には、必ずSDが使用されているため非常に高価。ミサイル攻撃を雷撃と呼ぶ場合がある。





















最終更新:2013年06月02日 03:21