本当はスゴイIMF融資



麻生首相が「IMFにお金を出した」という話はご存知でしょうか。
この情報自体、あんまり知られていないんじゃないかと思われます。


詳しくは本家:「IMFの真実」をご覧ください。

一言でいうと、麻生首相グッジョブです。

日本では使えない「外貨準備」という資産を、
IMF融資という最も有効な形で使おうというものです。


しかし、これって経済の問題だから、
いくら説明されても分からんものは分からん!
発狂してしまう方もおられることと思います。
専門用語とか、意味わかんないし…。
何なのさ、「IMF」とか「外貨準備」とかってさ。

そういうわけで、
例によってここでもこの「IMF融資」の効果についてカンタンに説明していきたいと思います。


■外貨準備って何?



上記の「外貨準備」というもの。
これはものすごく単純に言うと、日本の財務省や日本銀行が所有している、
外国(アメリカ)のお金です。

日本の企業が外国でお金を稼いでくると、
そのお金を日本で使うためには、ドルから円に両替しなければなりません。
ドルのままでは、日本国内では使えませんからね。
「ドルを円に両替する」ということは、
ドルで円を買う、ドルを売って円を買う、ということです。
しかし、稼いできたお金がスゴイ高額だったりする(企業がスゴイ儲かっている)と、
ドルがたくさん売られ、円がたくさん買われることになります。
すると、どうなるか。

ドルが売られ、円が買われるということは、
ドルはいらない、円が欲しいという人が多いということになります。
すると、市場にはドルが有り余り、円が不足するということになります。

皆が欲しがる物、数(量)の少ないものは、お値段が高くつきますね。松茸とか、そうですね。
逆に皆がそこまでいらないもの、数の多いものは安いですね。
経済が全然分からない、という人は、とりあえずこの原理と同じようなものとお思いください。

つまり、ドルが売られ、円が買われれば
ドルの価値が下がり、円の価値が上がってしまう。
円高ドル安ってやつです。

そこで、財務省や日本銀行がその分円を売ってドルを買うのです。
すると、ドルの価値がまた上がり、円が下がります。
これで一安心。
そんなこんなで、日本にはドルが貯まっていったわけです。
企業の皆さん、頑張ってますね。



さて、日本にはこうして貯めた「外貨準備」がたくさんあります。
世界第二位です。
この資産を日本の景気対策に利用しようと思うと、
このドルを円に両替しなきゃいけませんね。

こんな莫大な外貨準備を、日本国内の景気対策に利用する、つまり
莫大なドルを売り、莫大な円を手に入れるなんてことをしたら、どうなるか。


ドルが大暴落し、アメリカ経済は破綻します。


だから、景気対策には外貨準備は使えないのです。
せっかくたくさん資産があるのに、使えない。どうにかならないか。

そこで、政府はIMFに貸し出すという答えを出したのです。

■IMF融資ってどういうこと?



IMFとは


国際通貨基金(こくさいつうかききん、International Monetary Fund, IMF)は、
通貨と為替相場の安定化を目的とした国際連合の専門機関。
(本家よりコピペ)

ごく単純に言うと世界の銀行です。
お金に余裕のある国がIMFにお金を貸し出すことで、
お金がなくて破綻しそうな国が、そこから借金することができます。


と聞くと、

じゃあIMFにお金を貸した日本はお金に余裕があるとでも言うのかい?
日本だって派遣切りとかいろいろ経済的にヤバイじゃん!
何勝手に国民の税金外国にあげちゃってんの!!

とお思いになる方もいらっしゃるでしょう。
(だって、マスコミがそう言うから)

残念、

IMF融資は、日本のオイシイとこどりです。

何しろ、IMFに貸し出すのは国民の税金ではなく、上記の「外貨準備」です。
日本には全くマイナスになりません。
しかもこのIMFという機関、

借金の取立てが超厳しいのです。

借りたお金は絶対何が何でも100%返さなければなりません
お金を返すためなら、国の法律を変えるとか税金を上げるとか、
国民にかなり負担になるようなことも強要されます。
というより、そうまでしないとそもそもお金を貸してくれません。

貸した側からしてみれば、確実にお金が返ってくるわけですから非常に頼りになる機関ですね。


そして、IMF融資の提案によって日本は
世界経済の建て直しに大きく貢献したと賞賛されます。
世界における日本の立場、存在価値がはねあがります。
別に、特に苦労もしていないのに、です。
ついでに、世界経済がそれで回復すれば、当然日本にとっても良いことです。

麻生首相、大手柄です。
ちなみに、これはお金の話ですから当然、財務大臣のお手柄でもあるわけです。

そう、中川昭一前大臣の

中川氏について、
日本のマスコミは「もうろう会見」やら「バチカン失態」ばかりを取り上げています。
「世界の恥」呼ばわりです。

しかし世界はそんなことより、
世界経済の回復に必要不可欠な大臣
会見に失敗したというだけで辞めさせる日本にびっくりしています。

たった一度のミスで、有益な大臣を切り捨ててしまう、心狭き日本…。

反省しましょう。


■一方、民主党は…



「外貨準備」が日本国内の景気対策には使えない、という話は上で述べました。
そう、アメリカが破綻し、世界が大混乱するからですね。
それを踏まえて、民主党の案を聞いてみましょう。


「外貨準備」を国内の景気対策に使うそうです。


こういうのを、金融テロといいます。


さらに、なぜかIMFを介さず「特定国への二国間支援をしよう」とまで言いました。

なぜ、IMFを介さずして?特定国って?


この「特定国」とは、過去にIMFへの借金返済でボロボロになり、
日本に泣きついてきた国のことです。
また、日本に借りたお金を返さない、しかも未だに日本に対して
謝罪や賠償を求めてくる国です。


そんな国に、返ってくる保証のないやり方でお金(しかもこの場合は税金)を貸す、民主党。


一体、「どこの」国民の生活が第一なんでしょう。


最終更新:2009年05月06日 17:40
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