炎タイプの歴史



炎タイプの性能

攻撃面 防御面
弱点 くさ・こおり・むし・はがね 弱点 みず・じめん・いわ
半減 ほのお・みず・いわ・ドラゴン 半減 ほのお・くさ・こおり・むし・はがね・フェアリー
無効 無効
その他 ほのおタイプのポケモンは「やけど」状態にならない。
技の特徴 特性「もらいび」にはダメージ、追加効果を与えられず相手のほのおわざの威力が(その特性のポケモンが場に居る限り)1.5倍になる。
特性「あついしぼう」「たいねつ」には与えるダメージが半分になる。
特性「かんそうはだ」には与えるダメージが1.25倍になる。
天候が「にほんばれ」状態の場合技の威力が1.5倍になる。
天候が「あめ」状態の場合技の威力が0.5倍になる。
同様にわざ「みずあそび」の効果がある間、威力が半減する。
技「フレアドライブ」「かえんぐるま」「せいなるほのお」は氷状態でも使うことが出来る。
「こおり」状態のポケモンに攻撃すると「こおり」を治す。

攻撃面

水・ドラゴンに軽減されるという点は痛いものの、鋼の弱点をつける点は大きく、炎ポケモンに限らず広く愛用されている。
また、ドラゴン技と組合わせるとヒードラン以外のポケモンに等倍以上のダメージを与えることができる。
もらいび、にほんばれ 等の効果でさらに威力を増せるが、半減できるポケモンも多いため、炎タイプのみで押すのは少々厳しい。
第6世代で『みずあそび』の効果が5ターン継続に変更されている。技自体は第3世代からあり、雨状態+みずあそびで技の威力が1/4まで減少してしまう。

防御面

弱点が3つ半減6つと、数だけみれば優秀だが、弱点がメジャー傾向にあるため守備にはあまり向かない。
ただし、攻撃を1/2にするやけどを負わせる「鬼火」が使えるため、物理受けは割と優秀だったりする。
攻撃面の弱点と防御面の半減、およびその逆はかなり被っており得手不得手がはっきりとしやすい。

炎タイプ平均種族値

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計
平均 82(79) 97(94) 83(81) 109(108) 88(85) 86(87) 545(535)
最大 115 160 140 159 154(110) 126 680(634)
最小 50 30 50 30 55 20 410
※()内は禁止級を除いた時。
(最終進化系30+4種、平均四捨五入。ヒヒダルマはノーマル、ダルマを別々に計算)

焼き尽くすイメージ通り、と言った所か、攻撃系統の能力が高い。
炎タイプには中堅レベルでそれなりに強いポケモンが多く明らかな弱ポケがほとんど存在しないため、平均種族値は高め。

種族値ランキング

合計値

順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ホウオウ 680 12 ウインディ 555
レシラム 13 ウルガモス 550
3 メガリザードンX 634 14 ブーバーン 540
メガリザードンY ヒヒダルマDM
5 メガバシャーモ 630 16 リザードン 534
6 ボルケニオン 610 バクフーン
7 ヒードラン 600 ゴウカザル
メガヘルガー マフォクシー
ビクティニ 20 バシャーモ 530
10 ファイヤー 580
エンテイ

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 エンテイ 115 1 メガリザードンY 159
2 エンブオー 110 2 レシラム 150
3 ホウオウ 106 3 シャンデラ 145
4 ヒヒダルマ 105 4 メガヘルガー 140
ヒヒダルマDM ヒヒダルマ(DM) 140
6 ビクティニ 100 6 ウルガモス 135
レシラム 7 ヒードラン 130
8 ヒードラン 91 メガリザードンX
9 ウインディ 90 メガバシャーモ
ファイヤー 10 ファイヤー 125
チャオブー ブーバーン
ボルケニオン
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 メガバシャーモ 160 1 ホウオウ 154
2 ヒヒダルマ 140 2 レシラム 120
ボルケニオン 3 メガリザードンY 115
4 メガリザードンX 130 4 ブースター 110
ブースター ボルケニオン
ホウオウ 6 ヒートロトム 107
7 エンブオー 123 7 ヒードラン 106
8 バシャーモ 120 8 ヒヒダルマDM 105
レシラム ウルガモス
10 エンテイ 115 10 キュウコン 100
ビクティニ
マフォクシー
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 コータス 140 1 ファイアロー 126
2 マグカルゴ 120 2 メガヘルガー 115
3 メガリザードンX 111 3 ゴウカザル 108
4 ボルケニオン 110 4 カエンジシ 106
5 ヒートロトム 107 5 ギャロップ 105
6 ヒードラン 106 6 マフォクシー 104
7 ヒヒダルマDM 105 7 バオッキー 101
8 ビクティニ 100 8 リザードン各形態 100
レシラム キュウコン
10 ファイヤー 90 バクフーン
ホウオウ エンテイ
シャンデラ メガバシャーモ
ビクティニ
ウルガモス

種族値ランキング(ワースト)

最終形態のみが対象。

合計値

順位 ポケモン 種族値
1 マグカルゴ 410
2 バクーダ 460
3 コータス 470
4 ヒヒダルマ 480
5 クイタラン 484
6 バオッキー 498
7 ファイアロー 499
8 ギャロップ 500
ヘルガー
10 キュウコン 505

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 マグカルゴ 50 1 ヒヒダルマ 30
ヒートロトム 2 ファイアロー 74
3 シャンデラ 60 3 ギャロップ 80
4 ギャロップ 65 マグカルゴ
ブースター 5 キュウコン 81
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ヒヒダルマDM 30 1 ヒヒダルマ 55
2 マグカルゴ 50 2 バオッキー 63
3 シャンデラ 55 3 エンブオー 65
4 ウルガモス 60 4 クイタラン 66
5 ヒートロトム 65 カエンジシ
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ヘルガー 50 1 コータス 20
2 ヒヒダルマ 55 2 マグカルゴ 30
3 ブースター 60 3 バクーダ 40
4 バオッキー 63 4 ヒヒダルマDM 55
5 エンブオー 65 ボルケニオン

炎タイプをもつ複合タイプとその主なポケモン

複合タイプ 主なポケモン 複合タイプ 主なポケモン(というか全部)
ノーマル カエンジシ(1) 飛行 リザードン・ファイヤー・ホウオウ(4+1)
ボルケニオン(1) ウルガモス(1)
(なし) エスパー ビクティニ、マフォクシー(3、ヒヒダルマDM)
電気 ヒートロトム(1) マグカルゴ(1)
(なし) ゴースト シャンデラ(1)
格闘 バシャーモ・ゴウカザル・エンブオー(3+1) レシラム・メガリザードンX(1+1)
(なし) ヘルガー(1)
地面 バクーダ(1) ヒードラン(1)

初代より単炎が多くを占める(第6世代時点で11種)が、複合タイプの炎は第5世代時点で12タイプ19種と案外多め。
ただし水等倍はは禁止級2種とメガシンカ限定のメガリザードンXという限定的なポケモンばかりなのが痛手。
炎岩(マグカルゴ)の防御面での不遇さはいわずもがな。

ちなみに炎単と炎地は、草技だけで弱点をカバーできる。

炎タイプの主な技

技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
フレアドライブ 物理 120 100 15 単体 自分の凍りを治す・10%で火傷・与えたダメージの3分の1を受ける
ほのおのパンチ 物理 75 100 15 単体 10%で火傷
ニトロチャージ 物理 50 100 20 単体 自分の素早さ↑
オーバーヒート × 特殊 140→130 90 5 単体 自分の特攻↓↓
だいもんじ × 特殊 120→110 85 5 単体 10%で火傷
ねっぷう × 特殊 100→95 90 10 相手複数 10%で火傷
かえんほうしゃ × 特殊 95→90 100 15 単体 10%で火傷
技名 直接攻撃 ↓は変化 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
おにび × 変化 ‐‐‐ 75 15 単体 火傷状態にする
にほんばれ × 変化 ‐‐‐ ‐‐‐ 5 全体の場 天候変化…晴天・全体発動

太字は第6世代以降。
メジャーな攻撃技はほぼ特殊に集中している。高火力な技が多く、また追加効果の火傷が怖い。
だいもんじは高い耐久性の鋼に抜群、かつ当たるとでかい威力から、ドラゴンを代表とする数多くのポケモンに使われている。
オーバーヒートも一発の威力が非常に高く、打ち逃げに適している事から採用率が高い。
とはいえ共に命中率で裏切られることがしばしばなので過信は禁物。

物理技のほうは主にタイプ一致で高火力を発揮する場合に用いられる。耐久は削れるものの、フレアドライブの威力は非常に高い。
素の威力は低いが、積み技や特性、能力上昇木の実などを存分に活かす場合には反動のない炎のパンチも選択肢に入るだろう。
炎が有効な仮想敵は物理耐久が高い傾向があるため、サブウェポンとしての需要はあまり高くない。

相手にやけどを負わせる「おにび」は炎タイプ以外にも主にゴーストタイプが覚え、
物理受けに愛用される。

↓は使い手がある程度限られてくる。
技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
Vジェネレート 物理 180 95 5 単体 自分の防御、特防、素早さ↓
せいなるほのお × 物理 100 95 5 単体 50%で火傷・自分の凍りを治す・エンテイ(第6世代のみ)、ホウオウが習得
ブレイズキック 物理 85 90 10 単体 10%で火傷・急所に当たり易い
ほのおのキバ 物理 65 95 15 単体 10%で怯み又は火傷
ブラストバーン × 特殊 150 90 5 単体 次のターン動けない・御三家専用技
ふんか × 特殊 150 100 5 相手複数 威力=150×自分の現在HP/最大HP
あおいほのお × 特殊 130 85 5 単体 20%で火傷・レシラム専用技
マグマストーム × 特殊 120→100 75 5 単体 4~5ターン拘束し最大HPの1/8ダメージ・ヒードラン専用技
かえんだん × 特殊 100 100 5 相手・味方複数 30%で火傷
クロスフレイム × 特殊 100 100 5 単体 クロスサンダーの後に出すと威力2倍・自分の凍りを治す
れんごく × 特殊 100 50 5 単体 100%で火傷
ほのおのまい × 特殊 80 100 10 単体 50%で自分の特攻↑・ウルガモス専用技
ふんえん × 特殊 80 100 15 相手・味方複数 30%で火傷
マジカルフレイム × 特殊 65 100 10 単体 100%で特攻↓・マフォクシー専用技
ほのおのちかい × 特殊 50 100 10 単体 同ターンに味方が草か水のちかいを使うと強力になる・御三家専用技


登場ポケモン早見表

太字はメガシンカ可能
  • 第1世代
リザードン、キュウコン、ウインディ、ギャロップ、ブースター、ファイヤー(+ブーバー)
  • 第2世代
バクフーン、マグカルゴ、ヘルガー、エンテイ、ホウオウ
  • 第3世代
バシャーモ、バクーダ、コータス
  • 第4世代
ゴウカザル、ブーバーン、ヒードラン、ヒートロトム(当時はゴースト)
  • 第5世代
ビクティニ、エンブオー、バオッキー、ヒヒダルマ、シャンデラ、クイタラン、ウルガモス、レシラム
  • 第6世代
マフォクシー、ファイアロー、カエンジシ、ボルケニオン(未解禁)

第1世代

最強タイプの一角だった氷タイプに効果抜群をとれるという、一見これ以上無いアドバンテージ
を持っているように見えた炎タイプ。だが氷タイプは水混合が多く、炎タイプが弱点なのは
ルージュラとフリーザーのみであり、今とは違って氷タイプに耐性が無いので、吹雪でごり押しされていた。
最高火力技は大文字であったが、特殊のステータスに重点が置かれドわすれを積まれるなどで
弱点以外で押すには厳しいものがあった。水タイプの技こそ、範囲の関係で需要は低かったものの、
炎に弱いタイプが攻撃技に優れない虫、氷タイプで弱点を取れる草、そして氷の上記二種のみであり、
タイプとしての役割を持てないでいた。

こうした環境の中で、炎タイプが取った戦法は炎の渦を使ったコンボ。
ポケスタ2でもライバルや表ワタルを始め後半の炎ポケモンはこれを連発してくる。
当時の拘束技は交代は出来るが通常ダメージが何ターンも続くというもので、
先制が取れればPPが切れるか外れるまで相手を行動させないという強力な性能。
またターン数も進むので毒々とのコンボで使われた。そのため炎タイプの中では、
素早さが高いギャロップやキュウコンなどがよく使われた。しかしこの戦術も命中70と
安定しないこと、ゲンガーキラーとしてダグトリオが頻出だったこと、そもそも時間がかかり
嫌われるなどもあり、純粋な強さを持つ氷タイプやエスパータイプには2歩も3歩も劣っていた。

以上の事情により使用者は少なく、それ故か炎タイプの伝説であるファイヤーも
99年カップに出場可能であった。99カップでは水の主力が遅いヤドランだったため、
リザードンの地割れ、ギャロップの角ドリルが当たったり
キュウコンの毒+炎の渦で完封できたりした上にウツボットの対策になったり
また単純な戦闘力がわりと高かったりと活躍の場が用意された。
中でもリザードンは決勝大会でも多数使用され、最終的には決勝戦にも登場し勝利に貢献することになった。

第2世代

鋼タイプの登場により、格闘タイプとともに地位が大幅に上昇。
草タイプやヘラクロスとメジャーなタイプの弱点がつけたこともあり、
炎タイプ自身ではないものの、カビゴンやガラガラなどがエアームドに対抗するために、
大文字を持つことがあるなど、炎タイプの技の需要も上昇した。
クリスタルの発売で火炎放射も多くのポケモンが取得した。

新ポケモンでは唯一特攻>攻撃の悪タイプであった悪・炎のヘルガー、
聖なる炎をもつ禁止級のホウオウがメジャーとなった。

初代で相当な冷遇を受けていたファイヤーは、持ち物のもくたんと
天候技にほんばれの登場で特殊アタッカー最高火力として注目され始めた。

任天堂カップでも前年度優勝に貢献したリザードンがじわれを振りかざして参戦。
但し、実際に一撃技が嫌われている環境ではリザードンレベル55での腹太鼓型がメジャーな型であった。
ここにきてガラガラの地震や鋼タイプ対策による地震が増え始め、格闘耐性や地震耐性のあるリザードンやファイヤーの役割も格闘受け等の役割を担うようになり単炎に比べ耐性面で評価された。
因みにこの時代では技マシンに岩雪崩が存在しないため格闘ポケモンの岩技所持率がそれほど高くなかった。
実際に岩雪崩が習得可能であるカイリキーは一旦初代へ経由が必要。
なお、ファイヤーに先んじてウインディが任天堂カップ2000の決勝リーグに参戦している。

第3世代

オーバーヒートの登場により、デメリットはあるもののブーバーとエンテイを除いて火力が上昇。
炎御三家全般がピンチ時に炎技を強化する特性の猛火を獲得した。
特にこの世代の前半では、バシャーモのこらきし戦法が猛威を振るう。
先制技が電光石火と神速とマッハパンチしかなかったことも大きな要因。
ウインディが威嚇を獲得し対戦(特にダブル)で大きく活躍できるようになる。
鋼タイプの強豪、メタグロスの登場も炎タイプの立場向上に一役買った。

炎タイプとは直接関係ないが、日照りをもつグラードンが登場。同時に特性あめふらしの
カイオーガが登場したため、ホウオウは肩身が狭くなってしまった。

この時代に鬼火が登場。マタドガスやサマヨールなどの物理受け性能をあげた。
しかし、技マシンがなかったこともあり、炎タイプではキュウコンとヘルガーしか習得できず、
習得者の多くはゴーストタイプだった。また、炎タイプは火傷しなくなった。

第4世代

恐るべき対応力の高さを持つゴウカザルが注目を受け、
物理特殊の仕様変更により炎タイプもウインディやギャロップなどが強化された。
さらにバクフーン、プラチナにてエンテイが噴火を手にした。
特にバクフーンはスカーフ噴火という戦術が生まれたが、現在は対策されやすくなり、使いにくくなっている。
高威力物理技としてフレアドライブが登場したが、メタグロスやエアームドの存在もあり
炎技は特殊のほうが何かと都合がよく、大文字・オバヒに比べ対鋼性能や
反動の有無で見劣りするこの技は「単品としては悪くないが、環境との噛み合わせは悪い」と言われており、
炎の物理技は追加効果が強力なホウオウ専用技の聖なる炎以外マイナーなのが現状。
種族値バランス的に最も活かせるであろうエンテイ(意地っ張り固定)が配布で習得したが、微妙という意見もある。
なお、一部は一致物理技が威力65の炎のキバだけ(ブースター等)だったり、
炎物理技自体を覚える事ができなかったりする(コータス、バクーダなど)。
プラチナにおいても教え技・レベルアップで覚える技変更でもこの状況は変わらず今に至る。
また、きあいのタスキの登場で、これと相性の良いヘルガーやゴウカザルが恩恵を受けているが、
バシャーモはこれの対策として入れられる先制技増加(こおりのつぶて、かげうち、ふいうち等)により、
RSまでは猛威をふるっていたこらきし戦法が弱体化。
この戦法を軸としていたバシャーモは属性の被るゴウカザルの登場もあって戦術の変更を余儀なくされた。

また日本晴れ+ソーラービームも、一部しか使えなかったのがブースター以外全員習得できるようになった。
特にソーラービーム、羽休め、エアスラッシュなどエメラルド→DPに移行にかけてはファイヤーが大幅強化された。
攻撃を半減させる「やけど」を狙う鬼火も全員習得、これが生命線となっているポケモンもいる。
ちなみに前作でオーバーヒートを使えなかったエンテイとブーバーンも今回は習得可能になっている。

この時代の新ポケモンは、ゴウカザル、ブーバーン、ヒードランとかなり少ない。
ゴウカザルは前途の通り、対応力の高さや素早さ、炎格闘というタイプ、技等によって
シングルでもダブルでも使われ、ブーバーンは炎タイプでは珍しい10万ボルトを覚え、
高特攻であるが、後出し性能皆無、素早さ微妙で使用率は高いとはいえない。
ヒードランは地面4倍はきついが、サンダー、催眠ポケ等のバトレボでよく使われるポケモンに強いうえに、
スカーフを巻くのに丁度良い素早さなので、ブーバーンよりは使われる。
しかしこの3匹は炎タイプ内で見れば、どれもかなりの実力者であることは間違い無いのは確かではある。

ダブルバトルでは前世代後半から鋼対策として1ジャンルを形成
ウインディ、ゴウカザル、ヒードランは一長一短、他のポケモンもそこそこ使われていている
噴火の強化も大きく、スカーフバクフーンははまれば全抜きも可能
不遇組はここでも不遇だが、他タイプに比べると格差は少ない方かもしれない。

ptでは熱風が教え技化されたが、おもに恩恵を受けたのは炎タイプではなく、
鋼対策ができるようになった飛行タイプが多い。
また、バシャーモやブースターが馬鹿力、ヘルガーが不意打ちを習得し、強化。
代わりに大地の力・アクアテールが教え技化されたが、恩恵を受けたポケモンはあまり多くなかった。
HGSSではブレイブバードを習得したホウオウ(後述)や
朝の日差しを手に入れ、鬼火・威嚇と合わせて耐久型もできるようになったウインディが主な強化といえる。

今作では炎全般が強化傾向だが、伝説戦に限ってはスカーフ潮吹きによって強化されたカイオーガや
水・ドラゴンの禁止級大幅増加に伴い、(おそらく初代以上に)窮地に立たされている。
それゆえホウオウ単体ではかなり肩身が狭かったが、
HGSSで天候に左右されない大技のブレイブバードを習得したことにより、メジャーなポケモンとなった。
ただし、グラードンが伴った場合は特殊耐久の良さなどから活躍できないこともなかった。

余談だが、水タイプが等倍or無効となる炎タイプはこの世代まで存在しなかった。
また、ダイヤモンド・パールではシナリオでは猿系統とポニータギャロップのみのため、
はじめにヒコザルを選ばないと炎がポニータだけになりゴヨウのドータクンに苦戦を強いられる。
四天王オーバの手持ちにも5匹中2匹しか炎タイプがいない。
ただしプラチナではデルビルやブーバーも出るため、少し改善された。

WCS2010では上記のメジャー組に変わりホウオウがブレイブバードを引っさげてメジャー化。
5割の確率で襷ごとユキノオーを潰せる聖なる炎の存在も大きい。
ゴウカザルもその素早さと、ねこだましけたぐりアンコール等の豊富な技によって
ゴウカザル+パルキア等のコンビが発案され、大きく活躍している。

シングル66ではステロの登場により、炎タイプの価値が暴落している。

ポケモンレンジャーの新作ではスペシャルミッションで噴火を覚えた
ヒードランが手に入るが、性格は冷静固定という微妙なもの。

第5世代

第四世代での反動からか、今作では炎タイプのポケモンが急増。
一般のエンブオー、シャンデラ、ヒヒダルマ、バオッキー、ウルガモス、クイタラン、禁止級のレシラムとビクティニの計8種類。
また、ロトムのフォルムチェンジの仕様変更により、ヒートフォルムのロトムは電気/炎タイプになった。
今までになかったタイプの組合せが半分以上であり、なかなか斬新である。

またも格闘複合の炎御三家であるエンブオーは攻撃・HPは御三家最高だが逆に御三家ワースト1の防御と特防の低さが足を引っ張り、素早さの低さを補う先制技もない。
更にタイプ一致技は反動のあるフレアドライブや素早さの下がるアームハンマー、攻撃の下がる馬鹿力等癖が強いものが多く炎御三家では最もマイナー。
バオッキーは種族値がゴウカザルの完全下位互換で格闘タイプを持たない上に、フレアドライブを覚えず一致物理技の最高威力が炎のパンチ止まりといった理由で劣化ゴウカザルという酷い扱いを受ける。
シャンデラは特攻は一般で最強の145で防御と特防がやや高いもののHPが低く耐久はやや低めで技の範囲も狭く素早さも中途半端と特攻以外の種族値バランスは普通。
ダブルバトルで炎・霊のトップメタに位置しているがシングルでは小さくなるや怪しい光、ニトロチャージ等の補助技によるカバーが必須。
ヒヒダルマは攻撃が炎最高で特性力づくによって強化されたフレアドライブでチート級の火力を誇る。
しかしサブウェポンが癖の強い馬鹿力以外だと岩雪崩位しかなく耐久も今一つであり、95の素早さ種族値によってガブリアス等のメジャードラゴンに先手を取られるのも難点。
クイタランはオーバーヒートを覚えず鈍足紙耐久という種族値バランスの悪さがキズ。横取りや不意打ちなどが差別点になるがそれでも現状は苦しい。
ウルガモスは技の範囲が狭いが特攻が炎の中でもシャンデラの次に高くとんぼ返り使え蝶の舞を積めば止められにくくなる。
特にシングルでは炎タイプの中でも最も需要が高く、ハッサムと共にメジャー虫ポケとして君臨している。

新技はレシラム専用の青い炎及びクロスフレイムとビクティニ専用の火炎弾、配布限定のVジェネレートが非常に強力。
…だが、これら以外は性能の良い技は、物理炎で低威力だが素早さ1段階上昇のニトロチャージくらいで、
他は煉獄、焼きつくす、はじける炎…と癖が強いor低威力のわざばかりでほとんど使われない。
また、仕様変更により炎の渦、マグマストームの交換不能の持続ターンが増え、前者は威力、後者は命中率が上昇した。

既存ポケではバシャーモが威力130に強化されたとびひざげり、新技のニトロチャージを習得し、
さらに配布限定だが特性加速を入手。前作より格段に強くなった。
ウインディは新技のワイルドボルトや地ならし、そしてタマゴ技でインファイトを習得し神速の優先度もアップ。
前作までから一転して、豊富な物理技を揃えることになった。
マグカルゴは強力な積み技のからをやぶるを習得。種族値の低さなどはどうしようもないが、
攻撃系としては優秀なタイプをなんとか活かしたい。
キュウコンはグラードン専用だったひでりを夢特性で獲得、新たな天候要員として晴れパの活躍が期待される。
ヒードランは風船で地面を克服できるようになり、ニトロチャージによる素早さカバーも可能になったが、
ダブルでは同じ鋼の銅鐸共々使用率はかなり低下し、ローテーションバトルに移行した。
一方で元々不遇だったブースターはまともな新技がニトロチャージくらいしかなく夢特性の根性が岩対策である馬鹿力やアイアンテールと両立できない弊害が生じ上記のウインディの強化やヒヒダルマの登場で更に影が薄くなった。
しかしBW2にて再び教え技で馬鹿力を獲得。夢特性の根性と両立が可能となり、戦力の幅が広がったことは強化点と言える。
また同じくBW2にてファイヤーが暴風を獲得し、一致技が大幅強化され範囲も広がった。
同時に解禁されたヤタピやカムラのみにより猛火型やみがカム型の復活など一時期封印されていた第4世代以前の既存の型も復活した。

第五世代初期~中期までのダブルバトルではねこだまし無効かつ豊富な補助技を持ち、人気のエスパーの弱点をつける上最高威力の熱風を放てる
ヒードランの居場所を奪ったシャンデラが最メジャー級としてあちこちで使われていた。
今日ではサザンドラの評価により使用率を落としたが、未だに高い使用率を誇る。
いわなだれに弱いものの同じく鋼・エスパー、加えて悪の弱点を突けるウルガモスも使用率が高い。

特攻素早さ攻撃範囲でシャンデラに劣るヒードランは長らく環境から消えていたが、
みがわりで多くの相手を詰ませられる点、流星群受けができる点、クレセのスキスワで地面弱点もカバーできる点などから再評価され、上記二匹と肩を並べるほどとなった。
シャンデラやクレセリア、ボルトロスなどに弱いゴウカザルは環境から消えた。

なお、こちらではバシャーモは格闘技の仕様上相変わらずゴウカザルに後れを取り続けている。
ダブルの晴れパは相変わらず雨・霰・砂に後れを取っており、
キュウコン自体日本晴れエルフーンやヤミラミに埋もれてほとんど使われていないが、トリプルバトルでは他の3天候と肩を並べている。
単純に火力そのものは4天候でトップクラスであり、全体化するバクフーンやヒードランのふんかで多くのパーティーを焼き払っている。

一方禁止伝説のレシラムは、BW2イッシュルールであるオールスターカップでは非伝説への制圧力から人気を博したが
通常の伝説戦では下馬評通り最弱クラスであり、ホワイトキュレムの強化パッチ扱いされている。
ミュウツーのサイコブレイク習得は痛いがホウオウもそこそこ人気であった。

歴代の主な炎使い

第一世代にカツラ、第三世代にアスナ、第四世代にオーバ(四天王)、第五世代にポッド、第六世代にパキラ(四天王)が登場した。
全員が燃えるように激しい性格であり、実力もそれなりにある。貰える技マシンも
だいもんじやオーバーヒートなどと実用的(ポッドはツタージャ選択時にのみ戦うため、もらえる技マシンは『ふるいたてる』)。知名度はオーバがダントツで高い。
ジムリーダーのデンジとの絡みが多く、切り札も対となっている。
ダイパでは炎ポケモンが二体しかいないという有様だったが、切り札のゴウカザルに苦戦した人も多い。
プラチナでは炎ポケモンの不足が解消され、全て炎ポケモンとなった事でタイプの偏りにより
防御面の弱さが露呈したが、より攻撃的になった。
パキラは劇中ではアナウンサーも務めている。クリア後に判明するが、実はある秘密を持っている。すれ違い通信を多用するプレイヤーは何度か目にしたことがあるはず。

一般トレーナーでは、第一・第二世代に登場したかじばどろぼう、第二世代に登場したひふきやろう、第三世代に登場したキャンプファイヤーが主にこのタイプを扱う。

議論所

マッハパンチは金銀からあったのでこらきしのところに追加。

使用頻度の多いわざを入れてみました、不要なら削除願います。
↑せいなるほのおの命中は95なので修正しといた。

ステロの登場で多くの炎の66においての価値が暴落したことについては記載しておくべきだと思うんだけどどうだろう?
無論、炎だけじゃなくて他のステロがモロに刺さるタイプについてもだけど。

第4世代のブーバーンとヒードランについて誰か記述してくれるとありがたいのだが。
俺は使ったこと無いので。

炎物理云々はサブウェポンとしてはそうだけど、メインウェポンに据える場合はあんまり関係ない、というのは結構前から言われているし
また第五世代に入り、物理型の炎タイプも数が揃ってきたように思うので、フレアドライブと炎のパンチの場所を移動してちょっと書き換えた。

特防種族値のランキングにブースターは入るよな?

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最終更新:2013年12月25日 19:37