ハーブティーの主な効能
ハーブには多くの有効成分が含まれているので、、ハーブティーにすると香りによる効果と飲むことによる効果の両方を最大限に生かすことができます。アロマテラピーは香りだけなら可能ですが、お茶に溶けだす成分はアロマテラピーでは活かすことができないのです。

ハーブティーは心やからだにおだやかに働きかけます。また、ノンカフェインなので、寝る前に飲んで眠れなくなる心配もありませんし、子どもにも安心して飲ませられるものが多いです。こういったことも含めて、精油よりも比較的安心して使用できると言われています。

ハーブティーの持つ効能はそれぞれ異なります。共通点としてはあげられるのが、抗酸化作用があるということです。

活性酸素というのを聞いたことがありませんか?食物が消化されて、体内で代謝が行われる過程で発生する活性酸素は、体内に侵入した細菌などを排除する作用がありますが、過剰に発生した場合、人間の身体を酸化させ、動脈硬化などを引き起こしたり老化を招いてしまうそうです。

抗酸化作用とは、この活性酸素の発生を抑制させることです。

ハーブティーには、活性酸素を無毒化する成分が含まれているということです。

ハーブティーの入れ方
ティーポットを温め、ハーブを入れて熱湯を注いで蓋をし、3~5分蒸らす。

葉や花を使ったドライハーブはティーカップ1杯につき、ティースプーン1杯程度。
フレッシュハーブの場合は、2~3杯程度。

香りを充分楽しむために、最低3分待ちます。ただし、5分以上になると、濃くなってしまい飲みにくくなるので注意して下さい。
(ローズヒップなどの堅い実の場合は5~10分ほど浸出)

注いだハーブティーが急激に冷めてしまうのを防ぐために、残った熱湯をカップに注いでカップも温めます。

蒸らしたあとは、茶こしを使って、カップに注ぎます。

ティーポットを使うのが面倒な時は、カップに茶こしがついたものを使っても良いでしょう。

ローズヒップスやジュニパーべリーなど実の状態のものは砕いて使います。スプーンの背でつぶしましょう。大きめの葉の状態のものは、細かくちぎりましょう。

保存するときに小さくすると、表面積が大きくなることによって酸化しやすくなるので、細かくする作業は飲む前に行いましょう。

ハーブティーの歴史
ハーブティーの起源は、古代ギリシャにさかのぼり、医学の祖と呼ばれるヒポクラテスの処方にあった「ハーブの煮出した液を飲む」のがハーブティーの始まりと言われています。

中世には、修道士が医者の代わりにハーブを処方することもあり、修道院の中などにハーブを植えるようになりました。


ハーブティーというものが一般の人々に広まるようになったのは、ルネッサンス時代のことです。印刷技術の発明で、印刷物となって広まっていったようです。

しかし、ヨーロッパにコーヒーや紅茶が入ってくると、これらが嗜好品としての地位を確立。ハーブは「薬」のイメージが強くなり、日常のものからは遠のいていきました。

19世紀に入り、化学薬品が誕生すると、ハーブはますます影が薄くなってしまいます。

しかし、ハーブは民間療法として引き継がれ、化学薬品の副作用の存在が明らかになってくると、再びハーブに関心が集まるようになったのです。
最終更新:2009年04月08日 04:33