忸
総画:7画
字義:①はじる。心がいじけて、きっぱりとしない。〈類義語〉怩、恥。「忸怩ジクジ」
②ならす。▽狃ニュウ・ジュウに当てた用法
音読:(ジク)(ジュウ)
訓読:(な・れる)(は・じる)
熟語:【忸怩】ジクジ 心にはじてきまりわるがるさま。
怏
総画:8画
字義:うらむ。心がうっとうしい。押さえつけられた感じがする。むかつく。「怏怏オウオウ」
音読:(オウ)(ヨウ)
訓読:(うら・む)
熟語:【怏怏】オウオウ =鞅鞅。不満があってうっとうしいさま。
怺 ☆国字☆
総画:8画
字義:こらえる。苦しみをがまんする。また、がまんして許す。「痛さを怺える」「怺えてくれ」
音読:
訓読:(こら・える)
熟語:
怩
総画:8画
字義:はじる。ひけめを感じて心がいじける。〈類義語〉恥、愧キ。「忸怩ジクジ」
音読:(ジ)
訓読:(は・じる)
熟語:【忸怩】ジクジ 心にはじてきまりわるがるさま
怛
総画:8画
字義:いたむ。おどろく。強いショックを受けてはらはらする。「惻怛(同情してはらはらする)」
音読:(タツ)(タン)(ダツ)
訓読:(いた・む)(おどろ・く)
熟語:【怛然】ダツゼン はらはらするさま。心をいため悲しむさま
怕
総画:8画
字義:①おそれる。ひやひやして心配する。〈類義語〉怖、懼。
②〔俗〕おそらくは。ひょっとしたら。▽「恐怕おそらくは」という形で用いることが多い
音読:(ハ)(ハク)
訓読:(おそ・れる)
熟語:「怕畏はい」
恪
総画:9画
字義:①つつしむ。堅苦しい気持ちを保つ。心にかどめをつける。きまじめなさま。
〈対語〉惰ダ(だらける)。「恪勤カッキン」
②つつしみ。心のかどめ。手がたい根性。
音読:(カク)
訓読:(つつし・む)
熟語:【懃恪】キンカク =勤恪。ねんごろで、つつしみ深いさま。
恃
総画:9画
字義:たのむ。何かをあてにする。〈類義語〉頼、依。
音読:(シ)(ジ)
訓読:(たの・む)(たよ・る)
熟語:【恃頼】ジライ たのみとする。『恃憑ジヒョウ』
恤
総画:9画
字義:①あわれむ。気の毒な人に思いをめぐらす。情けをめぐらす。
②うれえる。気を配る。いろいろと心配する。
③人の難儀を気の毒がって金品を恵む。「賑恤シンジュツ」「救恤品キュウジュツヒン」
音読:(シュツ)(ジュツ)
訓読:(あわ・れむ)(うれ・える)(めぐ・む)
熟語:【賑恤】シンジュツ 貧困者に金銭や品物を与えて救う。
恫
総画:9画
字義:①おどす。大声で相手をぎょっとさせる。おどかす。「恫喝ドウカツ」
②いたむ。つらいと思う。心の底まで突き抜けるつらさを感じる。
〈類義語〉痛。「恫痛トウツウ」
音読:(トウ)(ドウ)
訓読:(いた・む)(おど・す)(おど・かす)
悍
総画:10画
字義:①あらい。気がつよくあらあらしい。たけだけしい。〈対語〉懦。「悍馬カンバ」
②つよい。気がつよく勇ましい。「精悍セイカン」
音読:(カン)
訓読:(あら・い)(あらあら・しい)(たけ・し)
悛
総画:10画
字義:あらためる。曲がっていた心がまっすぐになる。
また、今までのあやまちを正してあらためる。「改悛カイシュン」
音読:(シュン)
訓読:(あらた・める)(つつし・む)
熟語:【悔悛】カイシュン 悪いところを悟って、悔い改める。改悛カイシュン。
悖
総画:10画
字義:①もとる。道理にそむく。〈同義語〉背。
②むっくと勢いよくはね起きる。▽勃興ボッコウの勃に当てた用法。
音読:(ハイ)(ボツ)
訓読:(さか・ん)(みだ・れる)(もと・る)
悋
総画:10画
字義:やぶさか。こまかい。けちけちと物惜しみするさま。けちけちする。
〈同義語〉吝。「悋嗇リンショク」
音読:(リン)
訓読:(お・しむ)(ねた・む)(やぶさ・か)
熟語:【悋嗇】リンショク =吝嗇。物惜しみすること。けち。『悋惜リンセキ』
悸
総画:11画
字義:①驚き恐れて胸が動悸ドウキを打つ。どきどきする。「動悸ドウキ」
②少しのことでも胸がどきどきすること。また、そのような病気。
音読:(キ)
訓読:(おそ・れる)
悴/忰
総画:11画
字義:①やつれる。疲れ果ててからだがやせ、気力が哀える。「憔悴ショウスイ(=焦悴)」
②〔国〕せがれ。自分のむすこを謙そんしていうことば。
転じて、他人のむすこや、少年をいやしめていうことば。▽「倅」の誤用。
音読:(スイ)
訓読:(かじか・む)(せがれ)(やつ・れる)
熟語:
惆
総画:11画
字義:うらむ。がっかりしてしおれる。〈類義語〉凋チョウ。「惆悵チュウチョウ」
音読:(チュウ)
訓読:(いた・む)(うら・む)
熟語:【惆悵】チュウチョウ がっかりして、元気をなくす。
悵
総画:11画
字義:うらむ。いたむ。思いが長くあとに残る。思い切れず残念がるさま。「惆悵チュウチョウ」
音読:(チョウ)
訓読:(いた・む)(うら・む)
熟語:【惆悵】チュウチョウ がっかりして、元気をなくす。
惘
総画:11画
字義:失望して気が抜ける。ぼんやりする。〈類義語〉茫ボウ。
「悵惘チョウボウ(がっかりする)」「惘然ボウゼン」
音読:(ボウ)(モウ)
訓読:(あき・れる)(ぼんやり・する)
熟語:【惘然】ボウゼン ぼんやりするさま
惶
総画:12画
字義:①おそれる。おそれておどおどする。また、心が動揺して落ち着かない。あわてる。
〈類義語〉慌。「驚惶キョウコウ(はっとしてあわてる)」「惶恐コウキョウ」
音読:(コウ)
訓読:(おそ・れる)
愎
総画:12画
字義:もとる。自信が強すぎて人に逆らう。ずぶとい。「剛愎ゴウフク」
音読:(ヒョク)(フク)
訓読:(そむ・く)(もと・る)
熟語:【剛愎】ゴウフク 道理にさからう。
慍
総画:13画
字義:①いかる。胸に不平がつかえ、むかついていかる。〈類義語〉怒。
②うらむ。胸中にいかりを含んでうらむ。〈類義語〉怨エン
音読:(ウン)(オン)
訓読:(いか・る)(うら・む)
熟語:【慍色】ウンショク むっといかりを含んだ顔つき。『慍容ウンヨウ』
愾
総画:13画
字義:①いかる。息をはずませておこる。かっとする。
②なげく。胸を詰まらせて、はあと嘆息を漏らす。
〈同義語〉慨ガイ。「憤愾フンガイ(=憤慨)」
音読:(カイ)(ガイ)(キ)
訓読:(いか・る)(なげ・く)
熟語:【敵愾】テキガイ 敵や競争相手に立ち向かって張りあおうとする意気ごみ・心ばえ。
▽「愾」は、慨ガイと同じで、胸につまる気持ち。「敵愾心」
愧
総画:13画
字義:①はじる。気がひけて心が縮まる。「慙愧ザンキ」
②はじ。はずかしいこと。
音読:(キ)
訓読:(は・じる)(はじ)
熟語:【愧恥】キチ はじる。はじ。『愧羞キシュウ・愧慙キザン』
慄
総画:13画
字義:①ふるえる。おそれる。おそろしくて、ぶるぶるとふるえる。「戦慄センリツ(=戦栗)」
②「慄冽リツレツ」「慄烈リツレツ」とは、ぴりぴりするほど、肌に冷たくこたえるさま。
音読:(リツ)
訓読:(おそ・れる)(おのの・く)
慴
総画:14画
字義:おそれる。おそれてびくびくする。〈同義語〉懾
音読:(シュウ)(ショウ)
訓読:(おそ・れる)
熟語:【慴伏】ショウフク 威勢におそれ、ひやひやして屈服する。〈同義語〉懾伏。
慟
総画:14画
字義:なげく。ひどく悲しむ。「慟哭ドウコク」
音読:(トウ)(ドウ)
訓読:(なげ・く)
熟語:【慟哭】ドウコク 身をふるわせて大声で泣く。『慟泣ドウキュウ』
慓
総画:14画
字義:すばやい。気性がきつい。「慓悍ヒョウカン」
音読:(ヒョウ)
訓読:(すばや・い)
熟語:【慓悍】ヒョウカン すばしこくて荒々しい。
憚
総画:15画
字義:①はばかる。びくびくと気にする。また、心配して差し控える。〈類義語〉懼ク畏イ。
②はばかる。遠慮する。気にして避ける。「忌憚キタン」
③〔国〕はばかり。恐縮の気持ち。気がね。「なんの憚りもない」
音読:(タン)
訓読:(はばか・る)(はばか・り)
憮
総画:15画
字義:①「憮然ブゼン」とは、むなしい気持ちになるさま。がっかりと失望するさま。
②{形}みめよいさま。「眉憮ビブ」
音読:(ブ)(ム)
訓読:(いつく・しむ)(がっかり・する)
熟語:
懈
総画:16画
字義:おこたる。だらける。気をゆるめてなまける。〈類義語〉怠。「懈怠カイタイ」
音読:(カイ)(ケ)
訓読:(おこた・る)(だる・い)(なま・ける)
懽
総画:20画
字義:①よろこぶ。わいわいと声をそろえてよろこぶ。〈同義語〉歓。「懽娯カンゴ」
②うれえる。悩みがつぎつぎとうずまいて、気が晴れない。「懽懽カンカン」
音読:(カン)
訓読:(よろこ・ぶ)
熟語:
懺/懴
総画:20画
字義:①くいる。つらいのをがまんして自分の心にメスを入れる。心を切り刻んでくいる。
〈同義語〉慙ザン。「懺悔ザンゲ」
②〔仏〕「拝懺ハイセン」とは、仏に祈ってくい改めること。
▽「懺」は、梵語ボンゴの音訳。
音読:(サン)(ザン)
訓読:(く・いる)
熟語:【懺悔】サンゲ・ザンゲ
過去のあやまちをくい改める。また、くいて告白する。
▽「懺」は、梵語ボンゴの音訳、「悔」は、その意訳。
懼/惧
総画:21画
字義:①おそれる。びくびくする。目をおどおどと動かす。「恐懼キョウク
②おそれ。おどおどする気持ち。心配。
③おそれ。警戒すべき事がら。あってはならないと用心すること。
音読:(ク)(グ)
訓読:(おそ・れる)(おどろ・く)
最終更新:2009年01月28日 19:20