総画:6画
  字義:①たれる。木の枝がたれさがる。
      ②花や雲のかたまりを数えるときのことば。「万朶花バンダのはな」「五朶雲ゴダのくも」
      ③「耳朶ジダ」とは、みみたぶ。
      ④たらせる。下へたらすように動かす。
  音読:(タ)(ダ)
  訓読:(うご・かす)(えだ)(しだ・れる)(ひとふさ)

  熟語:【朶頤】ダイ・イをダす あごを動かして食べようとするさま。




  総画:7画
  字義:①「枸杞クコ」とは、なす科の落葉低木。葉・果実・根を食用・薬用にする。
      ②柳の一種。こりやなぎ。枝を刈り、皮をとって行李コウリなどを編むのに用いる。
      ③おうち。くすに似た高木。木目が細かくなめらかで、材木は家具に用いられる。
      ④周代の国名。周の武王が、夏カ王朝の子孫を封じた国。今の河南省杞県にあった。
  音読:(キ)(コ)
  訓読:(おうち)(かわやなぎ)(くこ)(こりやなぎ)




杣 ☆国字☆


  総画:7画
  字義:①材木を切り出す山。そまやま。
      ②山林から切り出した材木。そまき。
      ③材木を切り出す人。きこり。そまびと。樵夫ショウフ。
  音読:
  訓読:(そま)

  熟語:




  総画:8画
  字義:①まげる。まがる。まっすぐな線や面をゆるやかな曲線をなすようにおしまげる。
       また、道理をおしまげる。〈対語〉直。「枉道オウドウ(道理をおしまげる)」
      ②道理をゆがめた。また、罪をむりやりにおしつけた。〈類義語〉冤エン。
      ③まげて。面子メンツをむりにおしまげて…して下さった、との意を表す丁寧な言葉。
        「枉顧オウコ・まげてかえりみる(わざわざ立ち寄ってくださる)」「枉駕オウガ」
      ④いたずらに。むりをして。役にもたたないのに。
  音読:(オウ)
  訓読:(ま・がる)(ま・げる)(ま・げて)(むじつのつみ)(むだ・に)





  総画:8画
  字義:①あきらか(あきらかなり)。太陽が白く輝くさま
      ②たかい。「杲乎コウコ」〈類義語〉高。
  音読:(コウ)
  訓読:(あき・らか)(たか・い)

  熟語:




  総画:8画
  字義:①こずえ。細いこずえ。枝の先。
      ②すえ。年や季節のすえ。「秋杪シュウビョウ」
  音読:(ビョウ)
  訓読:(お・わり)(こずえ)(すえ)(ちい・さい)(ほそ・い)

  熟語:




  総画:9画
  字義:①さく。たたき割る。さける。〈同義語〉拆。
      ②ひらく。さいてひらく。〈同義語〉拆、拓。
      ③夜まわりがたたく拍子木。
  音読:(タク)
  訓読:(き)(ひょうしぎ)





  総画:9画
  字義:木の根。また、物事の根本。「根柢コンテイ」
  音読:(テイ)
  訓読:(ね)(ねもと)(もと・づく)

  熟語:【根底{柢}】コンテイ 物事のもと。物事の土台。草木の根。
      【根深柢固】こんしんていこ




  総画:10画
  字義:①かかげる。罪人をしばって高く木の上にはりつけにする。
        また、転じて一般に物を高くかかげる。〈類義語〉磔タク、掲。
      ②高く木の上にかかげた鳥の巣。
      ③荒々しく悪がしこくて目だつ。また、すぐれていて目だつ。
       ▽古代では、一つの字でわるい意、よい意が混用されていたが、しだいに
       荒々しくて目だつのを桀、すぐれて目だつのを傑と書いて区別されるようになった。
       「桀悪ケツアク」「桀出ケッシュツ(=傑出)」
      ④夏カの最後の王。乱暴で、殷インの湯トウ王に滅ぼされた。
       また、のち乱暴な王の諡おくりなとなる。「夏桀カケツ」「桀紂ケッチュウ」
  音読:(ケツ)
  訓読:(あら・い)(すぐ・れる)(はりつけ)(ひい・でる)(わるがし・こい)

  熟語:




  総画:11画
  字義:①ふくろう。鳥の名。悪鳥とされる。
       ▽昔、ふくろうの死骸シガイを木の上にさらして、小鳥をおどした。
      ②たけだけしい。高くぬき出ているさま。「梟才キョウサイ」
      ③昔の刑罰の一つ。さらし首。
       また、さらし首にして、高い所にかかげ、見せしめにする。「梟首キョウシュ」
      ④悪者の親分。転じて、親指。▽隠語で「一」をあらわす。
  音読:(キョウ)
  訓読:(さら・す)(つよ・い)(ふくろう)

  熟語:



椛 ☆国字☆


  総画:11画
  字義:①もみじ。木の名。かえでのこと。また、紅葉したかえで。
      ②かば。色の名。赤みをおびた黄色。〈同義語〉樺。
  音読:
  訓読:(もみじ)

  熟語:




  総画:12画
  字義:①いばら。木の名。うばら。茎に堅いとげのある草木の総称。
       「荊棘ケイキョク(いばら、けわしい道)」
      ②刺シがとげのように出たほこ。武器の一種。
      ③とげとげしい。つらい。
      ④罪人を入れておく獄舎。
      ⑤すみやか。さしせまっているさま。きびしい。▽亟キョクに当てた用法。
      ⑥公卿コウケイの位のこと。
       ▽昔、宮廷の左右に、それぞれ、三本の槐(えんじゅ)と九本のいばらを植えて、
        三公九卿の位置を示したことから。「三槐九棘サンカイキュウキョク」
  音読:(キョク)
  訓読:(いばら)(おどろ)(とげ)(ほこ)





  総画:12画
  字義:①なつめ。果樹の名。卵形の葉をした落葉低木。夏、白い花をつけ、実を結ぶ。
       実は食用・薬用になる。
      ②〔国〕なつめ。抹茶マッチャを入れる茶器。▽形がなつめの実に似ていることから。
  音読:(ソウ)
  訓読:(なつめ)





  総画:13画
  字義:①かじ。水をかいて舟を動かす道具。かい。
      ②こぐ。かいで舟を進める。
      ③あつめる。いろいろな材料をよせあわせてあつめること。〈同義語〉輯、集。
  音読:(シュウ)(ショウ)
  訓読:(かい)(かじ)(こ・ぐ)

  熟語:【楫櫂】ショウトウ・シュウトウ 
              舟を進めるかい。▽「楫」は、短いかい、「櫂」は、長いかい。




  総画:13画
  字義:①あてぎ。木をわるとき、下におく台。
      ②きぬた。衣料をたたくとき、下にしく石の台。▽碪チン・砧チンに当てた用法。
      ③くわの実。
      ④〔国〕さわら。木の名。ひのき科の常緑高木。
         葉はひのきに似ている。材は桶おけなどをつくるのに用いる。
  音読:(ジン)(チン)
  訓読:(あてぎ)(くわのみ)(さわら)

  熟語:



楾 ☆国字☆


  総画:13画
  字義:①はんぞう(半挿)。湯・水などをつぐ器。注ぎ口が柄を兼ねている。
      ②おはぐろ染。
  音読:
  訓読:(はんぞう)

  熟語:




  総画:13画
  字義:①四角または八角のかどめのたった木。四角い板や角材。
      ②かどばった。いかつい。
  音読:(リョウ)(ロウ)
  訓読:(かど)(かどば・る)(きび・しい)(すみ)

  熟語:




  総画:14画
  字義:①水分を失ってかたく、色もあせて白くなったかれ木。
      ②かれる。かわいている。ひからびたさま。水気がなくなる。
      ③さらしてかわかす。
  音読:(コウ)
  訓読:(か・れる)(か・らす)(かれき)(かわ・く)(かわ・かす)

  熟語:【槁木死灰】こうぼくしかい
      【槁暴】コウバク 生木が野ざらしになってかわくこと。




  総画:14画
  字義:①たらい。平らに開いた木の鉢ハチ。木のひら鉢や、ひら皿ざら。
       〈同義語〉盤。「槃盂バンウ(=盤盂。平らな鉢)」
      ②たのしむ。足を平らに開いてすわり、楽にする。ゆったりとする。
       〈同義語〉般。「槃桓バンカン(=般桓。あぐらをくんでゆったりする)」「槃楽バンラク」
  音読:(ハン)(バン)
  訓読:(たちもとお・る)(たの・しむ)(たらい)(めぐ・る)

  熟語:【涅槃】ネハン〔仏〕煩悩ボンノウを滅して真理を悟り知恵が完成する悟りの境地。
                 仏教の最終的な理想。釈迦シャカの死のこと。
       【槃根錯節】はんこんさくせつ



槿


  総画:15画
  字義:むくげ。木の名。あおい科の落葉低木。
      高さ三メートルくらいになり、夏から秋にかけて、淡紫色・淡紅色・白色などの花をつける。
      庭木・いけがきに用いられる。木槿。▽花は、朝開いて夕方にはしぼむので、
      移り変わりのはやいことや、はかないことのたとえにひかれる。
  音読:(キン)
  訓読:(むくげ)(もくげ)





  総画:15画
  字義:①木の名。かえで科の落葉高木。たかおもみじ。
      ②草木が枯れる。
  音読:(シュク)(セキ)
  訓読:(かえで)(か・れる)

  熟語:




  総画:15画
  字義:①もみ。まつ科の常緑針葉樹。材は建築材・船材・製紙原料に用いる。
       また、庭樹とし、クリスマスツリーにも用いられる。まっすぐ、縦にのびる。 
      ②高くそびえるさま。縦にならんでのびるさま。
      ③「樅樅ショウショウ」とは、葉の茂りあうさま。また、木の高くそびえるさま。
  音読:(ショウ)
  訓読:(う・つ)(つ・く)(もみ)

  熟語:



樫 ☆国字☆


  総画:16画
  字義:かし。木の名。ぶな科の常緑高木。実はどんぐり。材はかたく、器具をつくるのに用いる。
  音読:
  訓読:(かし)

  熟語:




  総画:16画
  字義:①たわめた木。しなった木。
      ②たわむ。たわめる。曲げる。曲がる。〈同義語〉撓。
      ③弱めてだめにする。くじく。〈同義語〉撓。「橈敗ドウハイ」
      ④たわめた形をした舟のかい。「停橈テイジョウ」
  音読:(ジョウ)(ドウ)(ニョウ)
  訓読:(かい)(かじ)(くじ・く)(たわ・む)(ま・げる)

  熟語:【枉橈】オウドウ =枉撓。法律をまげて、人を罪におとしいれる。



櫟/檪


  総画:17画
  字義:①くぬぎ。木の名。ぶな科の落葉高木。材は薪炭にする。「どんぐり」は、その実。
       〈同義語〉櫪レキ。
      ②こすってがりがり音をたてる。〈同義語〉擽レキ。
  音読:(レキ)(ロウ)
  訓読:(いちい)(くぬぎ)(こす・る)

  熟語:【樗櫟】チョレキ 
           ①使い道がなく役にたたない木。
             ▽「樗」も「櫟」も役にたたない木。
           ②転じて使い道がなく、役にたたないもの




  総画:23画
  字義:①木の名。むくろじ科の落葉小高木。もくげんじ。種子は球形でかたく、数珠につかわれる。
      ②もつれてからみあう。人の集まりのなごやかなさま。「団欒ダンラン」
      ③「欒欒ランラン」とは、細い枝がもつれたようにやせたさま。
      ④つらなってうまれたふたご。
  音読:(ラン)
  訓読:(うでぎ)(おうち)(まど・か)(まる・い)

  熟語:【団欒】ダンラン ①親しい者の楽しい会合。まどい。
                 ▽まるく輪をつくって集まること。「一家団欒」
                ②まるいさま。
                ③だんご。
      【朱欒】ザボン ミカン科の常緑高木。みかん類で最も大きな実がなる。




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最終更新:2009年01月29日 15:27