ハルヒと親父 @ wiki

涼宮ハルヒの中継

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haruhioyaji

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 新聞部・放送部の合同企画、後援北高生徒会でお送りしております「北高、あの人に聞け」。

 今回は第50回を記念し、何人もなしえなかった危険極まりない暴挙、見た目はスレンダーなくせに出るとこ出たどえらい美少女、中身は修羅か般若か阿鼻叫喚奇天烈魔人と称されるSOS団団長に単独独占インタビューを試みんばかりのラグナレク神々のたそがれだあ! 部室棟の廊下を一歩、また一歩と近づく先には、おおっと、北高七不思議をすでに五つも塗り替えた、あのSOS団に、占拠占領された、これが文芸部部室かあ!

 さあ、今まさにドアノブに手をかけようとしているしているところだあ! ん、固い、開かないぞ、これはどうしたことだ!? さっそく唯我独尊平成の金剛曼陀羅卍固め涼宮ハルヒの逆鱗にふれたのか、部室のドアまで金しばりだ! おっと、ドアが今ものすごい勢いで、蹴り開けられた!中からは、成層圏を突き破らんばかりに噴煙をあげる空前絶後のツンデレ活火山、涼宮ハルヒの登場だ!

「あんた、だれ?」

いきなり身も凍りつくような、団長直々の、これは氷の微笑かあ!しかも全然笑っていないぞ!開口一発「あんた」呼ばわりとは、どこの六星占術だ!態度のでかさもギネス級か!?

「バカなこと言ってると蹴るわよ」

と言い終わらないうちに、んご!がはっ!いきなり水月と鳩尾に神足の前蹴り二発だあ。これはとても立ってはいられないぞお。

「ようこそいらっしゃいました。どうぞ、中へ」

おっと、顔面にさわやかにやけスマイルをはりつけて、今の蹴りのお詫びもなしか?ホスト系白魔術師の笑顔をたたえながら鮭の臓物包み上げパイのごとくお前のはらわた真っ黒か?北高随一の黒軍師、SOS団の歩く微笑三太郎、古泉一樹の登場だ。

「団長、彼は放送部の方で、SOS団を取材したいとの申し出がありましたので、こうして来ていただきたのですが」
「あら、そうなの? キョン、あんた聞いてた?」
「取材申込があったとき、おまえもいたろ? というか、俺が止めるのも聞かず、おまえが『まあ、いいわ』って答えたんだろ」
「そうだったかしら。どうでもいい、って意味で言ったんだと思うけど」
「まあまあ、そうおっしゃらずに。彼は団長のありがたいお言葉をぜひお聞きたいと仰せです」
「あ、あの、粗茶ですが、どうぞ」

 おおっと、これは甘露の声も高いプリティ粗茶の応酬だ!これぞロリと巨乳の二枚貝、地上に舞い降りSOS団に拉致されたメイド・オブ・エンジェル・オブ・レジェンド朝比奈みくるだあ!そしてその奥で1mm足りとも微動だにしない、この騒ぎにもクリアランス・バーゲンの三宮地下街に迷いこんだコケシのさながらのたたずまいかあ、水着フィギュアはちょっと胸がありすぎるように思うぞ、長門さん何読んでるの、って知ったことかあ!SOS団が誇る一人大英図書館クール・ビューティ長門有希だあ!うが、んご!!

「騒いでるのはあんただけよ。真面目にやる気あんの?」
「ハルヒ、足癖悪いぞ」
「なによ。このバカがバカなこと言ってるのに、黙って見てるあんたの怠慢よ。雑用係なら雑用係らしく、あたしの蹴りが飛ぶ前にあんたがぶん殴るのが当然でしょ」
「おまえはどこの独裁者だ?相手が失言したら、まず口で言え。でないと言葉に窮して暴力に訴えたと思われても文句が言えんぞ」
「むきー!あたしがこんなのに言い負けるとでもいうわけ?」
「そうはいっとらん。ああ、おまえなら、相手がどんな悪徳弁護士だろうと淫祠邪教の教祖だろうと、口だけで軽く勝つだろうさ。仲間を悪く言われたことにおまえが怒ってるのもわかってる。だがな、目的は必ずしも手段を正当化しないんだ。正しい意図を抱いてるんなら、まずは正しい手段を使え。それからでも遅くないだろ?」
「わ、わかったわよ。……で、質問は何?」

 おっと、いまようやく、よーやく、マイクが返って来たあ。北高の破壊と戦いの女神カーリーを、制止できるのはやはりこの男しかいないのか? 発生したのは千年の恋もいちゃつく桃色空間かあ! 自分のキャラ・ソンに嫁引っ張り出してうれしいかあ! 言うこと、表現、どれをとっても老け過ぎだ、この物語の語り手にして主人公こと名無しのキョンだあ!

 さて、最初の質問は、な、ななんと、涼宮ハルヒのスリーサイズだあとおお! こんなのことは、設定資料集か、書いてないけど『涼宮ハルヒの公式』を読め! というか空気を読め! らき☆すたのCMに出ていた特盛り女は別物だああ! いきなり親父雑誌級、週刊ポスト的質問を飛ばせとは、これぞ神をも恐れぬ暴挙か、死んでこいとの詔(みことのり)か。んお、がは!

「……あ、すまん。今、このあたりに人のアタマ大の蚊が飛んでたように思ったんだが、気のせいだ」
「キョン、あんたなかなかやるじゃない!でも一人占めは許さないわよ」

んがあ!!ごほ!ごおほ!

「こらこら、笑いながら人を蹴るな」
「いまのあんたには髪の毛一本分の説得力もないわよ。それに、こういうのは中途半端はダメなの。生き返ると面倒だからアタマつぶしとかないとね。でないと、どこのお白須に訴え出ないとも限らないわ」
「今は江戸時代か?それと、おまえはどこの伝説の裏番だ?無法が通れば道理が引っ込むんだぞ」
「だったら無法でたくさんよ。あんただって前科者になりたくないでしょ?あたしはいやだからね」
「古泉、いと気高き団長様は俺が押さえとくから、その隙にこいつを逃がしてやってくれ」
「キョン、放しなさい!まだ話は終わってないわ!」
「こんな奴相手に拳で語るな。帰りに何かおごってやるから」

「いやいや。お二方とも、あの方は帰って行かれましたよ。それにしても良いものが見れました。あなたもなかなかやりますね」
「なんのことだ?」
「キョン、いまさら知らばっくれても遅いわよ。二つの目でしっかり見たからね」
「ええ、ぼくもしっかり」
「あ、あたしも見ました」
「見た」
「という訳で、帰りはみんなで街に繰り出してどんちゃん騒ぎしましょう。支払いは、分かってるだろうけど、あんただからね!」


(後日)
おっと、そこにいるのはわずか5分00で恋を駆け抜けた前人未到の恋愛スプリンター、中の人は「ここいち」で今日もバイトかあ? ミスター忘れ物大帝、谷口某だあ!んご!!
「おい、こないだの奴が谷口にからんで殴られてるぞ」
「バカはほっときましょ。それより帰りにどっか寄ってかない?」
「まあ、いいが。いつものサテンにするか?」
「うーん、変り栄えしないけど、まあいいわ。当然、あんたのおごりよね!」












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