ハルヒと親父 @ wiki
ロール・プレイング その5
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haruhioyaji
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- 兵士A
- キョン、とか言ったな。
- キョン
- あ、はい。
- 兵士B
- 我々が口を出す筋合いではないが。
- 兵士A
- しかし命を助けてもらったのは事実だ。だからこそ聞いておきたい。
- 兵士B
- あの者、おまえが「親父」と呼んでいた人物、信用できるのか?
- 兵士A
- あいつに着いて行って大丈夫なのか、という話だ。
- キョン
- はあ。その質問に答えるのは、一生かかりそうと言うか……。
- 兵士B
- ぬるい! そんな悠長な事で大丈夫なのか?
- 兵士A
- 突き落とされたから言うのでは無いが、あの者、悪とは言い切れぬにせよ、普通じゃないぞ!
- キョン
- ああ、それは、確かに、……認めます。
- 兵士B
- あいつに何か弱みでも握られてるのか?
- キョン
- うーん、完全に間違っている訳ではない気がするけど……。
- 兵士A
- どっちなんだ!?
- キョン
- いや、「握られてる」のとは違います。……おれたちは、人を捜しに来ました。それはあの「親父」さんの娘で……おれにとっては、その……。
- 兵士B
- 恋人か?
- キョン
- いや、あの……。
- 兵士A
- ああ、じれったい!
- 兵士B
- それ以外に、あの「親父」と行動をともにする理由が考えられん!
- キョン
- いや、あの、間違っては無いと言うか、それ以上というか……。
- 兵士A
- 女房か!?
- 兵士B
- 嫁か!?
- キョン
- いや! いやいや、まだって、えー、あの……おれ、いくつに見えますか?。
- 兵士A
- なるほど、これで納得いったぞ!
- 兵士B
- あの「親父」と行動をともにするのも、致し方ない訳だ!
- キョン
- いや、聞いてないし! 早合点というか、誇張というか、こっちの人が何歳ぐらいで結婚するかは知りませんが、平均寿命も分からないし……。と、とにかく!!
- 兵士A
- うお!
- 兵士B
- びっくりした!
- キョン
- ……とにかく、あの人を善悪で計るのは、とりあえず保留ってことに。
- 兵士A
- ほ、保留か?
- 兵士B
- 弱い。弱すぎる。
- キョン
- ……多分、この件について、今一番頼りになる人は、宇宙であの人なんだと思います。でないと、今頃、おれはもっとパニックに陥ってるはずです。ヒントもないまま、闇雲に走り回って……。
- 兵士A
- ……。
- 兵士B
- ……。
- キョン
- あと、親父さんとおれとは、優先順位ってことについては多分一致してます。おれと親父さんの娘が同じようにやばい状態で、どちらか一人しか助けられないとしたら、親父さんは迷わず自分の娘を助けます。
- 兵士A
- おまえ、それでいいのか?
- キョン
- ……多分、おれも同じことをしますから。
- 兵士B
- ……まあ、嫁だしな。
- 兵士A
- ……嫁だな。