ハルヒと親父 @ wiki

しもやけ

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haruhioyaji

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 「あんた、その手」
「ん? ああ、しもやけだ。たいしたことない」
「あんたねえ、手と足の指はよーくマッサージしなさいって言ったでしょ!吹雪の中にいるより雪胴の方がずっとましだけど、温度は冷蔵庫以下なのよ! 凍傷にでもなったらどうすんのよ!? 指切り落とす気?」
凍傷としもやけ(凍瘡)は違う。おまえの方は大丈夫みたいだな」
「ええい、気やすく触るな!」
「あ、すまん。冷たかったか? 小さい頃から血行が悪くてな。だから、しもやけもなれっこだ」
「んなもん、なれるな! あとでビタミンE入りの軟膏あげるから、よおく塗っときなさい! ったく、体はヒヨコみたいにホカホカのくせに、手先だけ冷たいし。血の巡りが悪いんじゃないの?」
「わるかったな。おまえみたいに血の気が多くないんだよ」
「ちょっと、手かしなさい!」
「いてて。もむのはいいが、妙に痛いぞ」
「足裏マッサージって、あるでしょ?あれと同じで、手のひらにも反射区があんの」
「いたい!そこ、まじ痛い!」
「あんた、その歳で肝臓疲れてる」
「同じ歳だろ! ちょっとおまえの手、貸してみろ」
「痛い痛い、ちょっと加減しなさい」
「あんまり力いれてないぞ。ここは、何の反射区だ?」
「気苦労よ。誰かさんが、心配ばかりかけるから」
「ちょっと待て。おまえにだけは言われたくないぞ」
「問答無用!」
「ぐおお、いて!」


「あいつら、スキー場まで来て、ラウンジの真ん中で何やってんだ?」
「んー、ハルキョンしてるんじゃないかしら?」
「なるほど。『なんだかわからないが負けた気がする』とでも言いたげなカップルがどんどん外に出ていくぞ」


「あ、あんたがあほなこと言うから、顔があつくなったでしょ!」
「素直に赤くなったとみとめろよ!」
「あんたの手で冷やしなさい」
「ったく……こうか?」
「もっと!こうよ!」
「ええっ!ま、待て。ちょっとは場所を考えろ!」
「なによ、法には触れてないはずよ」
「合法じゃなくて脱法だ。こんなこと法律に書けるか!」


「母さん、まだ止めに入ったらダメか?」
「というより、こうなったらもう……」














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