ハルヒと親父 @ wiki

マジで恋する5秒前

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haruhioyaji

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 「みくるちゃんがネット見てるなんてめずらしいわね」
「あ、涼宮さん」
「みんなはまだ?」
「ええ。私以外はまだ誰も」
「有希までいないのね」
「長門さんは、コンピ研です」
「ふーん。で、みくるちゃん、何見てたの?」
「えーと……」
「どれどれ」
「うわわ、急にのぞかないで下さい」
「コイシテイルジブンニキガツイタシュンカン9パターン? 恋している自分に気が付いた瞬間9パターン! ……はあ、みくるちゃんも意外と『乙女』ね」
「(ど、どっちが、とは言えません……)す、涼宮さんも、興味ありますか?」
「ないわ」
「そ、そうですか」
「……でも、そこまで言うなら見てあげなくもないわ!」
「(いや、そこまでもなにも……)」
「なになに、『その1.メールの返信を心待ちにしていた瞬間。……何気ないメールでも、返信がくることを「楽しみ」にしていたら、恋に落ちたサインでしょう』。……」
「ど、どうしました?(かぶりつき、じゃないですか)」
「これはじっくり腰を据えて読む必要がありそうね。みくるちゃん、お茶!」
「は、はい! いますぐ入れます!」
「『その2 相手を目で追っていることに気が付いた瞬間。……意識せずとも、気になる人を見つめてしまうものです。「目」は「口」以上に恋を語る?』。そういえば、有希のこと良く見てるわね……」
「だ、誰がですか?」
「『その3 話しかける前、いつもよりもドキドキしていた瞬間……他の人なら平気なのに、気になる人に話しかけようとすると、なぜかドキドキしている自分に気付く瞬間もあるでしょう。自分を良く見せようと思うために緊張し、結果としてドキドキするのでしょう」
「(む、無視? でも、何故、声を出して読み上げるんですか? ……とは聞けません……)あの、お、お茶が入りました」
「そこ、置いといて。『その4 3人で話をしていた時、一緒にいる友人を「邪魔だなー。」と感じてしまった瞬間!。……「2人で話したい。」という気持ちが高ぶり、友人をちょっとだけ邪魔者扱いしてしまう自分が……います』。うーん……」
「(あ、涼宮さん、長考に入りました……)」
「『その5 友人に、「最近、〇〇くんの話が多いよね。」と指摘された瞬間……話を聞いている友人は冷静に観察しています』。……ねえ、みくるちゃん、あたし、そんなにキョンの話してる?」
「(うわあ、自爆した上に気付いてない)……そ、そうですね、同じクラスだし、キョン君がいないときって、大抵は……」
「そう。『その6 ヤキモチを焼いた瞬間!! ……他の女性と楽しそうに話をしているところを目撃して、テンションが下がってしまったら、恋しているサインでしょう!!』みくるちゃん、お茶、おかわりよ、大至急!」
「はい、た、ただいま!(わわわ、今日は古泉君、来れそうにありませんね。それどころか世界は破滅するかも……)」
「その7 手が止まっているとき、ぼんやり相手のことを考えていた瞬間……。ボーッとしている時こそ、素直に思ったことを考えてしまうものです』 うっさいわね、あたしはいつだって素直よ!!」
「(いや、サイトに突っ込んでも……)お茶です」
「(ぐびぐびぐび)おかわり!」
「(出た、熱湯一気飲み!)は、はい!」
「その8 寝る前に相手のことを思い出した瞬間!! リラックスしたタイミングで思い出す人こそ、気になる人なのではないでしょうか』 あ、あたしはいつだってリラックスしてるわよ!」
「(もう、訳がわかりません。誰でもいいから、誰か来て!)お、お茶、おかわりです」
「その9 旅先で相手のことを思い出した瞬間……普段とは違った環境において、思い出す相手は、特別な存在なのでしょう』……はあ、はあ。読み終わったわ」
「ど、どうでした?」
「ど、どうってことなかったわね」
「そ、そうですか」
「そうよ」
「は、はい」
「……誰も来ないわね」
「そ、そうですね……」























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