ハルヒと親父 @ wiki

あるSS書きの個人的七つ道具ー書物篇

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haruhioyaji

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1.原典『涼宮ハルヒの憂鬱』〜『分裂』

 OCRで電子データ化してる。検索できるので便利。
 ある人物が別の人物をどう呼ぶかとか、マトリックスにして整理し出したが、結構変化していっているので(とくに鶴屋さん!)、いまのところ放置。


2.ほかの人が書いたSS

 これもダウンロードして検索できるようにしてる。
 特定の人物の描写に定番の表現だとか、参考にしたり、裏切ったりしてみる。
 人のSSを部分的に書き直したり、同じ設定で違うものを書いてみるのはよいトレーニング。


3.国語辞典

 EPWING形式の『広辞苑』『大辞林』『国語大辞典』を電子辞書ソフトで使用。
 紙の辞書では『新潮現代国語辞典』。例文がみんな文学作品なのがよい。

 と書いていたが、最近はEPWING形式の『学研国語大辞典』が、
 国語辞典の見出しの下に
  *文学作品から多くの例文を採用した用例
  *シソーラス(類語辞典)
  *動詞の活用形
 などを統合していて、しかも古語辞典、漢和辞典もセットなのでパソコン引きで使ってる。
 (でも『新潮現代国語辞典』ぐらいに例文の厳選は徹底しても良かったと思う)。


4.比喩表現辞典・レトリカとか、そういうの

 文学作品から比喩表現を抜き出して辞書にしたもの。表現を考えるヒントに。
 コンセプトはいいが、編者が文才のない人たちなので、実はあまり使えない。
 青空文庫や原典を検索した方がヒントが見つかる。googleでsite指定しての検索はかなり使える(詳しくはネット篇を参照)。


5.東大落語会篇『落語辞典』(青蛙房)

 1冊で1000を越える演題を収録。
 落語は、物語の展開の仕方、おさめ方など参考になること多し。
 落語はもちろん聞いた方がいいが、読むのであれば、ちくま文庫から出ている麻生芳伸『落語百選』(春夏秋冬)から『古典落語 志ん生集』『古典落語 金馬・小円朝』、講談社学術文庫の興津要『古典落語』『古典落語 続』など。


6.新井一『シナリオの基礎技術』、リンダ・シガー『ハリウッド・リライティング・バイブル (夢を語る技術シリーズ)』

 小説の書き方みたいな本は、目を覆わんばかりのひどいのが多い気がする。
 まだマシなのは、シナリオ系のHowToモノ。映画だとかゲームだとか、ひとかどの産業として成立していて、複数の人間が参加するせいか、明快かつ合理的なものが多い。
 逆に言えば、秘伝みたいなものは期待しても無駄。マニュアル化できるところはマニュアル化しちゃえ、というのが良いところ。
 明快でも合理的でもないドロドロしたものだって必要なのかもしれないが、そんなの本で読まなくたって、ねえ。
 この2冊については、別項を書きたいと思います。


7.セルジウス ゴロウィン、ジョゼフ キャンベル、ミルチャ エリアーデ『世界の神話文化図鑑

 ルーカスが学び『スター・ウォーズ』に英雄伝説を導入する当たりに影響が会ったキャンベル、自ら幻想小説も物す大宗教学者エリアーデ、フリーの民俗学者としては、口承伝承に興味を持ち、魔女や練金術師、シャーマンに造詣が深いゴロウィンらが
作った神話のリソース・ブック。
 他にこの方面で使える本は『欧米文芸登場人物事典』や『西洋美術解読事典』など。ヘタなファンタジー系事典は手放して、元ネタにアクセスすべし。


+1 学研辞典編集部『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』


 とても有名です。
 この1冊で、3000あまりの基本語(日本語)について、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ギリシア語、ラテン語、ロシア語、ポルトガル語、オランダ語、中国語、韓国語、アラビア語の13か国語がわかります。それっぽいカタカナ・ネーミングを考えるだけでなく、イメージごとにまとめて言葉が探せる、ジャンル別索引と、発想法から造語まで。応用テクニックを収めたネーミングマニュアル付き。
 どこまで使えるかですが、語学の雑学、トリビア探しには最適。商品名を考える訳じゃないので、イメージング・キットとして使う方がよいかも。












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