ハルヒと親父 @ wiki

一言違いシリーズー伝染病

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haruhioyaji

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 「恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、伝染病の一種なのよ」
「ハルヒ」
「なによ?」
「悪いがおれはもう感染してるぞ」
「あんた、何を言って……うっぷ」
 おれは見えない、何かあらがい難い力に引き付けられるように、ハルヒにキスしていた。
 こいつだけしか目に入らず、相手への気遣いもスマートさも何もなかったが、それでも時がとまるには十分だった。
 顔が離れた。ハルヒの拳を、肘を、膝蹴りを予想して身構えたが、飛んできたのは言葉だった。
「ひ、人にうつせば、治るとでも思ってるわけ? あたしもとっくに感染してるわよ! そもそもの感染源は、あんたなんだからね!」
「な、なにを!……うぷ!」
「さあ、うつし返したわよ。不治の病なんだからね。責任とりなさい!」
「そりゃ、こっちのセリ……ふうっ!」
 2度連続はずるいぞ、ハルヒ。
「ついでに言うと不死の病よ」
「吸血鬼か! って、まじ?」
「あんたとだったら、永遠の時間を生きるのも悪くないわ……んんっ」
「ぷはっ。自分だけ、決めセリフみたいなこと言って、俺にも言わせろ」


(外野)
国木田「なんでいちいちキスしないと喋れないんだろう?」
阪中「それより一時の気の迷いが、いつのまにかエターナル・ラブになってるのね」
谷口「おまえら分かってないな。男が将来の夢を語るときと、女が自分の恋愛観を語るときは、相手を口説いてるんだよ。ごゆっくりぃxxx」
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