ハルヒと親父 @ wiki

夏氷(なつごおり)の日

最終更新:

haruhioyaji

- view
管理者のみ編集可
○最高気温記念日(日本)
1933年7月25日に、山形県で当時日本最高記録である40.8度の気温が観測されたことに由来。(2008年現在は8月16日の40.9度が日本最高記録となっている。)

○夏氷の日(日本)
夏氷(なつごおり)とはかき氷のこと。7月25日の「725」が「ナツゴ」と読めること及びこの日,が最高気温記念日であることから、かき氷にふさわしいとして日本かき氷協会が制定。



「あーーーーーついわねーー」
だったら、もっとクーラーの風、当たるところへ来いよ、ハルヒ。
「結構よ。動物はどこが一番涼しいか本能的に知ってんの」
主語が「動物」かよ。だからフローリングでゴロゴロするなって。
「大きなお世話よ」
やれやれ、しかたない。
「!あれ、やるの!」
ああ。だから、こっちへ来て手伝え。
「うん! ……って、その手には乗らないわよ、キョン」
なんだよ、手に乗りたいのか?
「ちがう! 好事魔多しって言ってね、甘い話には、なんかこうウドロウドロした何かがあるの!」
甘い話って、氷を削って、甘いシロップかけるだけだぞ。がりがり、がりがり。
「……ったく、冬は暖かいけど、夏は無駄に体温高すぎなのよ、ぶつぶつ」
何、ぶつぶつ言ってんだ? ほら、お前の分。先に食え。何かけるんだ?
「メロン。……って、違うの色だけで、味はかわんないけどね」
ふーん。おれは抹茶とアズキでも、しようかな?
「宇治金時!!あんた、自分だけ!?」
そんなわけあるか。ほら。
「あ、うん」
溶け出すから、先に食べ始めろ。おれの分が削れたら、いっしょするから。
「うん!」
体温がどうのこうって、聞こえたが。
「ん? もういいの。努力でなんとかなる話でもないし」
ふーん、そうか。がりがり、がりがり。
「冬はくっつくと温かくていいけど、夏はね……つめた!」
体温の差の話か。逆に夏くっつくと、おれの方は涼しくていいけどな。
「ば、バカキョン! あたしが汗かくでしょ!」
汗ぐらいおれだってかくぞ。気にするな。
「そういう意味じゃない! 女の子はね!」
できたぞ。そっちで食うか?
「いや。場所はあたしに決めさせなさい」
ああ、別にいいけどな。って、おい。結局、『ここ』かよ。
「悪い?」
別に悪くないけどな。最初からおれは気にしとらん。
「ちょっと、キョン、あんた夏は水冷式とかにならないの?」
どこにラジエーターつけるんだ? まあ、血液が体温を運んでたりするから、水冷式といえないこともないが。
「あついわね」
おれの分も食うか?
「いらないわ。でも食べる」
どっちだよ?
「好きに決まってんでしょ!」
は?
「あ、あずきの話よ!!」
はいはい。スルーしとく。
「こら、キョン。人の話はまじめに……」
あついな。
「……夏だしね。およぎ……」
泳ぎにでも行くか?
「……つめた!」












記事メニュー
目安箱バナー