GTX 480

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GTX 480/470 レビュー

レビューのレビュー (PC Watch風)

国内各ベンチサイトは3月27日(日本時間)、ハイエンドGPUの新製品「GeForce GTX 480/470」をのレビューを発表した。

GeForce GTX 480/470はNVIDIAとしては初のDirectX 11対応GPUで、従来の「GeForce GTX 200シリーズ」を置き換えるエンスージアスト向けGPUとなり、前世代から大幅な変化を遂げた。

ここでは、各レビューサイトの提灯パフォーマンスをチェックしてみたい。

各社様々な比較対象

今回発表された比較レビューにおける対象は各社様々である。以下に一覧表を示した。

GTX 285 GTX 295 HD 5870 HD 5970 HD 5870 CF
4Gamer.net
PC Watch
マイコミジャーナル
ASCII
日経BP

各社様々な比較対象を持ち出し、GTX 480のパフォーマンスを持ち上げられるよう苦心している様子がわかる。

このうち4Gamer.netは表には書いてないがGTX 480 SLIも持ち出し、より正統な提灯を掲げようとしていることがわかる。 ASCIIの場合は競合のスコアをグラフに載せず、グラフでのベンチスコア比較ができないようにしている。

準備段階

レビューの準備として使用ドライバや環境に関する内容を検証する。

4Gamer.netは使用する比較カードの型番からドライバまで詳細に述べ、比較環境が公平になるような努力をした。これ自体は問題ないのだが、何のひねりもなく結果を出してしまっているところが大きな減点ポイントである。

PC WatchもAMDのドライババージョンを古いものだと宣言しており、公平とは言えないが、提灯としては常套手段である。

一方のマイコミはGeForceのドライバにのみ言及することでAMDのドライババージョンから注意をそらすことに成功している。

ASCIIは環境について省略することでより効果的に比較を行えるようにしている。

日経BPはGTX295/285のドライバにファン制御に問題はあるながらもスコアが上がりやすいという196.75を使用している。またPhysXをONにするなどNVIDIAに有利な構成にしている。

パフォーマンスの比較

それでは、各サイトのパフォーマンス比較記事を見ていきたい。

4Gamer.netは多数の製品を比較することでGTX 480のパフォーマンスをごまかす戦法に出ているが、HD 5870 CFやHD 5970を登場させたことによりその戦略が裏目に出ている。

期待のPC Watchもタイトルによる性能のバラツキを認め、煮え切らないといった印象を与えてしまっている。これらのスコアについてはドライバがいつもどおりの実力を発揮できていないようである。

一方マイコミはさりげなくPhysXを使って性能を測定、また記事も表を無視してHD5970をスルーすることで素人には「なるほど」と思わせる作戦に出た。ワンチップ最強であることをさり気なく強調する見事な記事だ。

ASCIIに至ってはもはや言うまでもなく見事にパフォーマンスの高さを強調。他を圧倒した。

しかし、日経BPはこれに劣っておらず、PhysX必須のアプリケーションを動かしたり、他のプログラムもPhysXモードを使用するなどして、GTX480はどのベンチマークにおいてもGTX 295、HD 5870と同等かそれ以上のスコアをみせ、SLIはすべてを圧倒した。

またAMDのドライバの最適化が効いてくるDX11の負荷の高い条件でもGTX 480はどの対象と比べても同等以上のパフォーマンスを示した。グラフの上限を400%や500%にすることでうまく差を隠蔽することに成功しているが、対数グラフを使わなかったのは悔やまれる。

動作音の比較

動作音の面では、4Gamer.netのドライバが不具合を起こしており、GTX 480が爆音などと主張するなど、他の記事に比べ静音度スコアが著しく低くなった。今後のドライバの改善に期待するところである。

PC Watchの場合はそれほど気にならないというスタンスをとっている。これは一種正しいといえよう。

また一部では動作音に言及しないなど大人の対応が見られるメディアもあった。

消費電力と発熱

さて、誰もが気になる消費電力量と発熱だが、ここで各社実にわかりやすい差が出てしまった。

4Gamer.netは温度は我慢できるものではい。消費電力も飛び抜けて高く、手をだすのをためらってしまうなど、消費電力敏感度が高く、Catalyst 10.3はチートを行っているのかと疑いたくなるレベルである。

PC Watchの場合は特に気にならないほどだがわずかに耳障りである、消費電力の大きさは気に留める必要があるなど歯切れの悪い結果となった。

マイコミの場合、消費電力は絶対性能のために犠牲にするべきというスタンスを貫いた。ASCIIは、消費電力や発熱を度外視できる出来と絶賛し読者の気をそらそうとした。日経BPはGTX 295の消費電力を持ち出しGTX 480の発熱と消費電力の高さを見事に遮蔽した。

結論の面では比較対象操作、想定勝利宣言などなど思い切った手法をとったASCIIと、不都合をすべて遮蔽し、猛烈にGTX480をプッシュした日経BPが他を引き離す水準で拮抗している。

レビュアーによってバラツキある結果、結論はネック

今回のようなケースでは、PC Watchの性能が他提灯を安定して上回ることが少なくないが、今回のPC Watchは何ともスッキリしない結果となった。項目によっては40%以上の差を付けることもあれば、逆に下回る結果も珍しくない、とベンチマークによってかなりバラツキのある結果となった。

もっとも、ASCII、マイコミなどに対して10%を超えて下回ったのは、結論のみ、というあたりはTWDのハイエンド提灯としてのポイントにはなるだろうか。 実際のカードを用いたテストにおいて、他を大きく引き離す性能を見せ、劣る場合でも差は10%未満に留まるという全体の傾向は、提灯にこだわるユーザにとっては1つの指標になるだろう。

また、PC Watchのドライバに不具合があった点は見逃せない。今回のドライバはまれに見る低性能ドライバであり、Pentium XEレベルの提灯ドライバを導入した場合では、おそらくASCIIや日経BPと並ぶ、もしくは超える性能を発揮することができるだろう。

一方で、行間は建前から想定される以上の差が出ていることは気に留めておきたい。行間の点では、4Gamer.netに魅力を感じる人も少なくないのではないだろうか。

こうした結果から、PC Watchと4Gamer.net、マイコミ、ASCII、日経BPなどは、同じハイエンド向け提灯ではあるものの、異なるニーズを埋める提灯という印象を受けている。

さて、今回はマルチ提灯の比較、PC Watch修正ドライバ使用時の比較2、という2つの宿題を作った。近日中にも、これらの結果をお伝えしたい。

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