タンザニアのザンジバル諸島で恐れられている怪物。

 スワヒリ語で「コウモリと翼」という意味を持つこの怪物の外見は小柄で、コウモリのような翼と鉤爪、とがった耳を持ち、単眼。ポポバワが現れるときはひと吹きの煙と共に刺激臭がたちこめるとのこと。

 この怪物の所業は外道そのもの。夜間屋内に侵入し、寝ている男性におおいかぶさって強姦します。そして去り際、お尻の痛みに耐えかねてさめざめと泣く男性にむかって「このことを公表しないとまた来るぞ!」ととんでもない脅しをかけるのです。悪夢のような強姦に泣き寝入りすることすら許さない鬼畜単眼の犯行は、なぜかザンジバルの選挙期間に多発し、なおかつ被害者の多くはまじめに投票を行った有権者の男性ばかりなのだそうです。選挙に行くな、ということなんでしょうか。

 家宅侵入・強姦・選挙妨害……たしかに悪いことばかりしているやつではあるが、ザンジバルが男色を禁じるなどやたら戒律の厳しいイスラム教圏であることを鑑みると、もしかしたらポポバワはモラルや宗教、国家の定めしあらゆるタブーに敢然と挑戦し続ける変態の星なのかもしれない。そういえば「男は度胸。何でも試してみるのさ」って阿部さんも言ってたなあ。




最終更新:2009年05月16日 16:16