北欧ミステリ邦訳一覧

2013年6月16日

 姉妹ページ「南欧ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年6月17日)。「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2013年7月22日)。

Index

スウェーデン

 日本での邦訳紹介の順に並べている。「ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前」などの区分を便宜的に使ったが、これも日本での邦訳紹介の時期を基準にしたものであり、作品発表時期を基準にしたものではないことにご注意ください。

(1)戦前の邦訳

  • S・A・ドゥーゼ (Samuel A. Duse、1873-1933)
    • 書誌は省略。小酒井不木によって日本に紹介され、私立探偵レオ・カリング・シリーズの長編『スミルノ博士の日記』『生ける宝冠』『夜の冒険』『スペードのキング』『四枚のクラブ一』などが訳されている。『スミルノ博士の日記』は1963年に宇野利泰による新訳も出ている(東都書房《世界推理小説大系》第5巻)。
    • 邦訳状況については小酒井不木研究サイト「奈落の井戸」内「S・A・ドゥーゼ研究所」およびミステリのデータベースサイト「Aga-Search」の「S・A・ドゥーゼ」のページが詳しい。
  • フランク・ヘラー (Frank Heller、1886-1947)
    • 「コリン探偵」 (『新青年』1924年7月号[5巻8号]、pp.198-221、浅野玄府訳、著者名表記「フランク・ヘラー」)
    • 「エムプレス・オブ・オセアニア号」 (『新青年』1931年9月号[12巻12号]、pp.264-277、浅野玄府訳、著者名表記「フランク・ヘルラア」)

(2)1950年代の邦訳

  • マリカ・スチールンステット (Marika Stiernstedt、1875-1954)
    • 『巴里の女テロリスト』 (伊東鍈太郎訳、クラルテ社、1951年)
    • 『占領軍将校殺人事件』 (道本清一郎訳、『探偵倶楽部』1953年10月号[4巻10号]、pp.234-270、著者名表記「M・スチールンステット」)

 『占領軍将校殺人事件』は表紙では「特異な探偵長篇」とされている。目次では「パリの悲劇!民衆の反抗!北欧女流作家の大力作一挙に発表!!」。本文最初のページでは以下のように紹介されている。
 スカンジナビヤ半島の産んだ偉大な閨秀作家として、女史の名は、既に日本にも紹介されているが、作の翻訳されたのは、これが最初である。これは、探偵小説ではないかも知れない。しかし、探偵小説以上のスリルと昂奮に充ちている深みのある心理小説として、充分に、これは、本誌読者を満足させるだろう。

(3)マルティン・ベック・シリーズの邦訳(1971年~1979年)

マイ・シューヴァル (Per Wahlöö、1926-1975)& ペール・ヴァールー (Maj Sjöwall、1935- )
マルティン・ベック・シリーズ(発表1965年~1975年、全10作、邦訳はすべて高見浩訳)
01 『ロゼアンナ』 角川文庫、1975年
02 『蒸発した男』 角川文庫、1977年
03 『バルコニーの男』 角川文庫、1971年
04 『笑う警官』 角川文庫、1972年 / 【新訳】 角川文庫、2013年9月(柳沢由実子訳)
05 『消えた消防車』 角川文庫、1973年
06 『サボイ・ホテルの殺人』 角川書店、1975年 / 角川文庫、1982年5月
07 『唾棄すべき男』 角川書店、1976年 / 角川文庫、1982年11月
08 『密室』 角川書店、1976年 / 角川文庫、1983年1月
09 『警官殺し』 角川書店、1978年 / 角川文庫、1983年3月
10 『テロリスト』 角川書店、1979年 / 角川文庫、1983年4月
※『笑う警官』は1971年、アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞受賞

その他
  • ペール・ヴァールー 『爆破予告』 (高見浩訳、角川文庫、1982年10月)
  • マイ・シューヴァル&トーマス・ロス 『グレタ・ガルボに似た女』 (木村由利子訳、角川文庫、1993年11月)
    • トーマス・ロス(Tomas Ross、1944- )はオランダの推理作家。オランダ推理作家協会(1986年~)の創設の主導者で、会長も務めた。本名はウィレム・ホーヘンドールン(Willem Hogendoorn)。1980年ごろから政治小説やサスペンス小説を発表し始め、オランダ推理作家協会賞を1987年、1996年、2003年の3度受賞。
    • 『グレタ・ガルボに似た女』は1990年にスウェーデンの出版社から刊行された。この作品はそれぞれが一章ずつ書き、その原稿を粗訳とともに相手に送り、送られた方がそれに自分なりに手を加えてまた翻訳をつけて送り返すという方式で執筆されたもので、完成までに3年かかったという。マイ・シューヴァルは夫のペール・ヴァールーが1975年に死去して以来創作から遠ざかっており、『グレタ・ガルボに似た女』は15年ぶりの新作となった。

(4)マルティン・ベック以後、ヴァランダー警部以前

  • オッレ・ヘーグストランド (Olle Högstrand、1933-1994)
    • 『マスクのかげに』 (高見浩訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1977年9月) - 1971年シャーロック賞
  • K・アルネ・ブルム (カール・アルネ・ブルム)(K. Arne Blom、1946- )
    • 『真実の瞬間』 (吉野美恵子訳、角川書店、1979年9月) - 1974年シャーロック賞
  • ヤーン・エクストレム (Jan Ekström、1923-2013)
    • 『誕生パーティの17人』 (後藤安彦訳、創元推理文庫、1987年1月) - 「スウェーデンのカー」と呼ばれる作家の1975年の作品
  • K=O・ボーネマルク (シェル=ウーロフ・ボーネマルク)(Kjell-Olof Bornemark、1924-2006)
    • 『さらば、ストックホルム』 (平賀悦子、柳沢重也訳、中公文庫、1987年7月) - 1982年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞、1982年シャーロック賞
  • ヤン・ギルー (Jan Guillou、1944- )
    • 『白夜の国から来たスパイ』 (三木宮彦訳、ティビーエス・ブリタニカ、1995年12月) - 1986年発表開始の人気スパイ小説シリーズの第9作(1994年発表)
  • シャスティン・エークマン (Kerstin Ekman、1933- )
    • 『白い沈黙』 (澤村灌訳、講談社文庫、1998年8月) - 1993年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞

 シャーロック賞(Sherlock-priset)はスウェーデンの新聞『エクスプレッセン』が年間最優秀ミステリに授与していた賞。ちなみに『笑う警官』はこの賞の1968年の受賞作である。
 K・アルネ・ブルムは国際推理作家協会の会長も務めた人物。2009年にスウェーデン推理作家アカデミーの巨匠賞を受賞している。ヤーン・エクストレムは1997年にスウェーデン推理作家アカデミーの巨匠賞を受賞している。
 ヤン・ギルーの邦訳はほかに 『エリックの青春』 (柳沢由実子訳、扶桑社、2006年6月、著者名表記「ヤン・ギィユー」)があるが、これは自伝的青春小説。

(5)ヴァランダー警部シリーズの邦訳開始(2001年)

ヘニング・マンケル (Henning Mankell、1948- )
ヴァランダー警部シリーズ(すべて創元推理文庫、柳沢由実子訳)
01 『殺人者の顔』 2001年1月 Mördare utan ansikte (1991) 1991年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、1992年ガラスの鍵賞
02 『リガの犬たち』 2003年4月 Hundarna i Riga (1992)
03 『白い雌ライオン』 2004年9月 Den vita lejoninnan (1993)
04 『笑う男』 2005年9月 Mannen som log (1994)
05 『目くらましの道』【上下巻】 2007年2月 Villospår (1995) 1995年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2001年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞
06 『五番目の女』【上下巻】 2010年8月 Den femte kvinnan (1996)
07 『背後の足音』【上下巻】 2011年7月 Steget efter (1997)
08 『ファイアーウォール』【上下巻】 2012年9月 Brandvägg (1998)

シリーズ外作品(ミステリ)
  • 『タンゴステップ』 【上下巻】(柳沢由実子訳、創元推理文庫、2008年5月) Danslärarens återkomst (2000)

 ヘニング・マンケルはほかに児童文学 『少年のはるかな海』 (菱木晃子訳、偕成社、1996年6月)、 『炎の秘密』 (オスターグレン晴子訳、講談社、2001年11月)(2002年、産経児童出版文化賞・大賞受賞)、 『炎の謎』 (オスターグレン晴子訳、講談社、2005年2月)の邦訳がある。

(6)ヴァランダー警部以後、《ミレニアム》以前

  • リサ・マークルンド (リザ・マークルンド)(Liza Marklund、1962- )
    • 『爆殺魔(ザ・ボンバー)』 (柳沢由実子訳、講談社文庫、2002年7月、著者名表記「リサ・マークルンド」) - 1998年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞
    • 『ノーベルの遺志』 【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年11月◆予定、著者名表記「リザ・マークルンド」) - 2013年第1回ペトローナ賞受賞(イギリスで英訳出版された北欧ミステリの年間最優秀作に与えられる賞)
  • ホーカン・ネッセル (Håkan Nesser、1950- )
    • 『終止符(ピリオド)』 (中村友子訳、講談社文庫、2003年5月) - 1994年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞
  • カーリン・アルヴテーゲン (Karin Alvtegen、1965- )
    • 『喪失』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2005年1月) - 2001年ガラスの鍵賞
    • 『罪』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2005年6月) ←これがデビュー作
    • 『裏切り』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2006年9月)
    • 『恥辱』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2007年11月)
    • 『影』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2009年11月)
    • 『満開の栗の木』 (柳沢由実子訳、小学館文庫、2013年1月)
  • アンデシュ・ルースルンド (Anders Roslund、1961- )& ベリエ・ヘルストレム (Börge Hellström、1957- )
    • 『制裁』 (ヘレンハルメ美穂訳、ランダムハウス講談社、2007年7月) - 2005年ガラスの鍵賞
    • 『ボックス21』 (ヘレンハルメ美穂訳、ランダムハウス講談社、2009年4月)
    • 『死刑囚』 (ヘレンハルメ美穂訳、武田ランダムハウスジャパン、2011年1月)
    • 『三秒間の死角』 【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、角川文庫、2013年10月) - 2009年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2011年英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞
  • オーサ・ラーソン (Åsa Larsson、1966- )
    • 『オーロラの向こう側』 (松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年8月) - 2003年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞
    • 『赤い夏の日』 (松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年10月) - 2004年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞
    • 『黒い氷』 (松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2009年5月)

(7)《ミレニアム》の邦訳(2008年・2009年)

スティーグ・ラーソン (Stieg Larsson、1954-2004)
01 『ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳 早川書房、2008年12月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年9月 2006年ガラスの鍵賞
02 『ミレニアム 2 火と戯れる女』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、山田美明訳 早川書房、2009年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年11月 2006年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞
03 『ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士』【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳 早川書房、2009年7月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年12月 2008年ガラスの鍵賞

(8)《ミレニアム》以後の邦訳

  • カミラ・レックバリ (Camilla Läckberg、1974- )
    • 『氷姫(こおりひめ) : エリカ&パトリック事件簿』 (原邦史朗訳、集英社文庫、2009年8月)
    • 『説教師 : エリカ&パトリック事件簿』 (原邦史朗訳、集英社文庫、2010年7月)
    • 『悪童 : エリカ&パトリック事件簿』 (富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2011年3月)
    • 『死を哭(な)く鳥 : エリカ&パトリック事件簿』 (富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2012年4月)
    • 『踊る骸(むくろ) : エリカ&パトリック事件簿』 (富山クラーソン陽子訳、集英社文庫、2013年4月)
  • ラーシュ・ケプレル (Lars Kepler 夫妻作家)(Alexander Ahndoril、1967 - / Alexandra Coelho Ahndoril、1966- )
    • 『催眠』 【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2010年7月)
    • 『契約』 【上下巻】(ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年7月)
  • ヨハン・テオリン (Johan Theorin、1963- )
    • 『黄昏に眠る秋』 (三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年3月) - 2007年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀新人賞
    • 『冬の灯台が語るとき』 (三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年2月) - 2008年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、2009年ガラスの鍵賞、2010年英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞
    • 『赤く微笑む春』 (三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2013年4月)
  • インゲル・フリマンソン (Inger Frimansson、1944- )
    • 『グッドナイト マイ・ダーリン : 悪女ジュスティーヌ 1』 (佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年7月) - 1998年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞
    • 『シャドー・イン・ザ・ウォーター : 悪女ジュスティーヌ 2』 (佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年8月) - 2005年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞
  • アルネ・ダール (Arne Dahl、本名Jan Arnald、1963- )
    • 『靄(もや)の旋律 : 国家刑事警察特別捜査班』 (ヘレンハルメ美穂訳、集英社文庫、2012年9月)
  • モンス・カッレントフト (Mons Kallentoft、1968- )
    • 『冬の生贄』 【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年3月)
    • 『天使の死んだ夏』 【上下巻】(久山葉子訳、創元推理文庫、2013年10月)
  • カーリン・イェルハルドセン (Carin Gerhardsen、1962- )
    • 『お菓子の家』 (木村由利子訳、創元推理文庫、2013年6月)
  • ヴィヴェカ・ステン (Viveca Sten、1959- )
    • 『静かな水のなかで』 (三谷武司訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年11月)
  • イェンス・ラピドゥス (Jens Lapidus、1974- )
    • 『イージーマネー』 (土屋晃、小林さゆり訳、講談社文庫、2013年11月◆予定)

◆短編のみ邦訳

  • アンナ・ヤンソン (Anna Jansson、1958- )
    • 「あなたの肌を感じる」 (久山葉子訳、『ミステリーズ!』vol.53、2012年6月) - Jag känner din hud

 アンナ・ヤンソンは2007年のガラスの鍵賞候補者。

◆スウェーデン・ミステリの日本語訳がアメリカで自費オンデマンド出版されている?

  • ヘレナ・ブリンク (Helena Brink ※ペンネーム)
    • 『ある日、死体が浮上した』 (藤尾D千恵子訳、CreateSpace Independent Publishing Platform、2011年2月[amazon.co.jpのデータでは2010年])

 米国amazonの子会社「CreateSpace」の自費オンデマンド出版サービスを通じて販売されているようだ。米国amazonの商品ページで中身の一部が見られる。日本のamazonにも商品情報が登録されているが、購入不可。あらすじは読める(日本amazonの商品ページ)。
 原典はスウェーデンで1998年に出版されたヘレナ・ブリンク『I Stilla Lantlig Frid』(1999年版の表紙)。2004年にはドイツでドイツ語訳『Der leiseste Verdacht』が出版されている(2004年版2005年版)。
 ヘレナ・ブリンクは2000年に第2作『Ur dunkla djup』を発表しており、こちらも『Die Ruhe vor dem Sturm』のタイトルでドイツ語訳されている。

◆おまけ:スウェーデンのSF・ホラー小説

  • サム・J・ルンドヴァル(Sam J. Lundwall、1941- )
    • 『2018年 キング・コング・ブルース』(汀一弘訳、サンリオSF文庫、1981年8月) - 近未来SF
  • P・C・ヤシルド(P.C. Jersild、1935- )
    • 『洪水のあと』(山下泰文訳、岩波書店、1986年8月) - 近未来SF
    • 『生きている脳』(菅原邦城訳、人文書院、1991年10月) - 近未来SF
  • ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(John Ajvide Lindqvist、1968- )
    • 『MORSE モールス』【上下巻】(富永和子訳、ハヤカワ文庫NV、2009年12月) - 「スウェーデンのスティーヴン・キング」と呼ばれる作家のヴァンパイア・ホラー

デンマーク

  • カルロ・アンダーセン (Carlo Andersen)
    • 『遺書の誓い』 (遺書の誓ひ)(吉良運平[渡辺芳夫]訳、オリエント書房 現代欧米探偵小説傑作選集1、1947年1月)
  • アーナス・ボーデルセン (Anders Bodelsen、1937- )
    • 『轢き逃げ人生』 (岩本隼訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1979年9月、著者名表記「アネルス・ボーデルセン」)
    • 『罪人(つみびと)は眠れない』 (隅田たけ子訳、角川文庫、1981年1月)
    • 『殺人にいたる病』 (村田靖子訳、角川文庫、1981年12月)
    • 『蒼い迷宮』 (村田靖子訳、角川文庫、1988年1月)
  • ポウル・ウロム (Poul Ørum、1919-1997)
    • 『沈黙の証言』 (岡崎晋訳、講談社文庫、1981年3月)
  • イサク・ディネセン (Isak Dinesen、本名Karen Blixen[カレン・ブリクセン]、1885-1962)
    • 『復讐には天使の優しさを』 (横山貞子訳、晶文社 ディネーセン・コレクション4、1981年12月、著者名表記「アイザック・ディネーセン」)
  • ペーター・ホゥ (Peter Høeg、1957- )
    • 『スミラの雪の感覚』 (染田屋茂訳、新潮社、1996年2月) - 1993年デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞(国内外最優秀長編賞)、1993年ガラスの鍵賞
    • 『ボーダーライナーズ』 (今井幹晴訳、求龍堂、2002年8月)
  • ユッシ・エーズラ・オールスン (Jussi Adler-Olsen、1950- )
    • 『特捜部Q 檻の中の女』 (吉田奈保子訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年6月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年10月)
    • 『特捜部Q キジ殺し』 (吉田薫、福原美穂子訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年11月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年4月)
    • 『特捜部Q Pからのメッセージ』 (吉田薫、福原美穂子訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年6月) - 2010年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)、2010年ガラスの鍵賞
    • 『特捜部Q カルテ番号64』 (吉田薫訳、ハヤカワ・ミステリ、2013年5月)
  • ロデ・ハマ (Lotte Hammer、1955- )& セーアン・ハマ (Søren Hammer、1952- )(兄妹作家)
    • 『死せる獣 殺人捜査課シモンスン』 (松永りえ訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年5月)
  • A・J・カジンスキー (A. J. Kazinski)(Anders Rønnow Klarlund 1971- & Jacob Weinreich 1972- )
    • 『ラスト・グッドマン』 【上下巻】(岩澤雅利訳、ハヤカワ文庫NV、2012年6月)
  • サラ・ブレーデル (Sara Blædel、1964- )
    • 『見えない傷痕』 (高山真由美訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年8月)
  • レナ・コバブール (Lene Kaaberbøl、1960- )& アニタ・フリース (Agnete Friis)
    • 『スーツケースの中の少年』 (土屋京子訳、講談社文庫、2013年7月) - 2009年デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)

  • 関連書籍(原語は英語)
    • デイヴィッド・ヒューソン『キリング』全4巻(山本やよい訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年1月~4月)
      • デンマークの大ヒットミステリドラマをイギリスの作家が小説化したもの。

 アーナル・ボーデルセンは2003年にデンマーク推理作家アカデミーよりパレ・ローゼンクランツ名誉賞を贈られている。(現在までに、受賞者はアーナス・ボーデルセンのみ)
 アイザック・ディネーセンは近年は「イサク・ディネセン」とカタカナ表記されることが多い(アイザック・ディネーセンは英語読み)。『復讐には天使の優しさを』は1944年にデンマークで出版された作品。当時は、「フランス人のピエール・アンドレゼル(Pierre Andrézel)の作品をデンマーク語訳したもの」として刊行された。なおイサク・ディネセンはそれまでは英語で創作活動をしており、『復讐には天使の優しさを』は初めてデンマーク語で書き下ろした作品だった。邦訳書巻末解説によれば原書の裏表紙には、この物語の持つ芸術的・知的雰囲気はエドガー・アラン・ポーやロバート・ルイス・スティーヴンスン、ステイン・リヴァートンらを思わせる、との紹介文が書かれていたそうだ。当時の北欧でのステイン・リヴァートン(=スヴェン・エルヴェスタ)の知名度と評価の高さが伺える。
 サラ・ブレーデルはデビュー長編(未訳)で2005年のデンマーク推理作家アカデミー最優秀新人賞を受賞。

短編のみ邦訳

  • パレ・ローゼンクランツ (Palle Rosenkrantz、1867-1941)
    • 短編 「嫉妬」 (『新青年』1932年新春増刊号[13巻3号]、pp.347-355、訳者名記載なし) - ノンシリーズ作品
    • 短編 「理にかなった行動」 (『ハヤカワミステリマガジン』2010年11月号、pp.24-33、服部理佳訳) - アイジル・ホルスト警部補シリーズ
  • ターゲ・ラ・コーア (Tage la Cour、1915-1993)
    • 短編 「サンタ殺し」 (『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1959年12月号、pp.11-16、稲葉由紀訳、著者名表記「ターゲ・ラ・クール」)

 パレ・ローゼンクランツはデンマーク最初のミステリ作家とされる人物。20世紀初頭から、コペンハーゲン警察のアイジル・ホルスト警部補が活躍するシリーズを発表した。詳細は「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編」。
 ターゲ・ラ・コーアは『ミステリマガジン』1972年11月号~1973年12月号に ハラルド・モーゲンセン (Harald Mogensen、1912-2002、ミステリ編集者)との共著の『殺人読本 : 絵で見るミステリ史』が翻訳連載されている。訳者は隅田たけ子。おそらく、英訳版『The Murder Book: An Illustrated History of the Detective Story』(1971年)を翻訳したものだろう。原著は1969年にデンマークで出版された『Mordbogen: kriminal- og detektivhistorien i billeder og tekst』である。
 パレ・ローゼンクランツとハラルド・モーゲンセンはのちにデンマーク推理作家アカデミーが主催する賞の名前にもなった。

未刊に終わったデンマーク・ミステリ

 《現代欧米探偵小説傑作選集》はカルロ・アンダーセン『遺書の誓い』(遺書の誓ひ)の1冊しか出なかった。全30巻が予定されており、カルロ・アンダーセンの作品はほかに『三つのジョーカー』(De tre jokere)、『荘園の秘密』(Politiet beder os efterlyse)、『決定的な証拠』(Det afgørende bevis)の刊行が予告されていた。またほかにデンマークからは、 ニールス・メイン (Niels Meyn、1891-1957)の『海浜ホテルの殺人』(Mysteriet i Sandkroen)、『失われた急行列車』(Toget der forsvandt)、 オットー・シュライヒ (Otto Schrayh)の『死の放送』(Midnats-Samtalerne)が刊行される予定だった。(全30巻の予定ラインナップ

ミステリ以外の作品が邦訳されているミステリ作家

 早川書房から児童向けファンタジー小説2冊(『秘密が見える目の少女』『ディナの秘密の首かざり』)が刊行されている リーネ・コーバベル (Lene Kaaberbøl、1960- )は、Agnete Friisとの共著のミステリー小説『Drengen i kufferten』で2009年にデンマーク推理作家アカデミーのハラルド・モーゲンセン賞(最優秀長編賞)を受賞。この作品をリーネ・コーバベル自身が英訳した『The Boy in the Suitcase』はバリー賞最優秀新人賞、ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞の候補になった。
 また、児童文学『マリアからの手紙』が訳されている グレーテリース・ホルム (Gretelise Holm、1946- )は2000年にデンマーク推理作家アカデミーの最優秀新人賞を受賞しており、その後ガラスの鍵賞(北欧最優秀ミステリ賞)にも2度ノミネートされている。

関連事項

 ターゲ・ラ・コーア&ハラルド・モーゲンセン『殺人読本 絵で見るミステリ史』によると、1944年のノーベル文学賞受賞者である ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン が1904年に発表した『Madame d'Ora』(『マダム・ドラ』、未訳)はミステリ小説だそうだ。この作家は邦訳が何作かあるが、その中に『科学小説 世界の始め』(光成信男訳、聚芳閣、1924年)という本があって少々気になる(未見)。

ノルウェー

  • スヴェン・エルヴェスタ (Sven Elvestad、筆名Stein Riverton[ ステイン・リヴァートン ]、1884-1934)
    • 短編 「グランド・ホテル怪事件」 (『新青年』1936年夏季増刊号[17巻10号]、p.446-467、雨石矢兵訳、著者名表記「スヴェン・エルヴェシュタット」)
    • 『怪盗』 (荒井詩夢訳、新東京社、1946年12月20日発行、197ページ、著者名表記「S・エルヴェスタード」)
  • ベルンハルト・ボルゲ (Bernhard Borge、本名André Bjerke、1918-1985)
    • 『夜の人』 (片岡啓治訳、ハヤカワ・ミステリ、1960年) - ポケミスの最初の北欧作品。2013年6月現在、ポケミス唯一のノルウェー作品。
  • ユン・ミシェレット (Jon Michelet、1944- )
    • 『北海の狩人』 (大森洋子訳、二見文庫、1991年6月)
  • アンネ・ホルト (Anne Holt、1958- )
    • 『女神の沈黙』 (柳沢由実子訳、集英社文庫、1997年7月)
    • 『土曜日の殺人者』 (柳沢由実子訳、集英社文庫、1997年11月) - 1994年リヴァートンクラブ(ノルウェー推理作家協会)ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)(最優秀ミステリ賞)
    • 『悪魔の死』 (柳沢由実子訳、集英社文庫、1999年1月)
  • トム・エーゲラン (Tom Egeland、1959- )
    • 『狼の夜』 【上下巻】(アンデルセン由美訳、扶桑社ミステリー、2008年2月)
  • ジョー・ネスボ (Jo Nesbø、1960- )
    • 刑事ハリー・ホーレ・シリーズ
      • 『コマドリの賭け』 【上下巻】(井野上悦子訳、ランダムハウス講談社、2009年2月)
      • 『スノーマン』 【上下巻】(戸田裕之訳、集英社文庫、2013年10月)
    • その他
      • 『ヘッドハンターズ』 (北澤和彦訳、講談社文庫、2013年10月)
  • カリン・フォッスム (Karin Fossum、1954- )
    • 『湖のほとりで』 (成川裕子訳、PHP文芸文庫、2011年5月) - 1996年リヴァートンクラブ ゴールデンリボルバー賞(=リヴァートン賞)、1997年ガラスの鍵賞

 ノルウェーの推理作家協会の名称「リヴァートンクラブ」はスヴェン・エルヴェスタの筆名のステイン・リヴァートンに由来する。
 ベルンハルト・ボルゲはリヴァートンクラブがミステリ界に貢献した作家らに不定期に授与するリヴァートンクラブ名誉賞の初回(1973年)の受賞者。森英俊編著『世界ミステリ作家事典 本格派篇』(国書刊行会編、1998年)でも扱われている。

関連書籍

  • ヨナス・リー(Jonas Lie、1833-1908)
    • 短編集『漁師とドラウグ』(中野善夫訳、国書刊行会、1996年8月)
      • 表題作は長野きよみの訳で『ミステリマガジン』1985年8月号にも掲載、その後アンソロジー『ロアルド・ダールの幽霊物語』(ハヤカワ・ミステリ文庫、1988年12月)に収録

 ノルウェーの国民的作家による幻想・怪奇小説集。なお、カルロ・アンダーセンが『遺書の誓い』で1939年の北欧ミステリコンテストのデンマークの優勝者になった際、ノルウェーの優勝者はヨナス・リー(筆名 Max Mauser、1899-1945)だったが、生没年を見れば分かる通りこれは別人である。このときのスウェーデンの優勝者はWaldemar Hammenhög、フィンランドの優勝者はミカ・ワルタリ。

アイスランド

  • イルサ・シグルザルドッティル (Yrsa Sigurðardóttir、1963- )
    • 『魔女遊戯』 (戸田裕之訳、集英社文庫、2011年2月)
  • アーナルデュル・インドリダソン (Arnaldur Indriðason、1961- )
    • 『湿地』 (柳沢由実子訳、東京創元社、2012年6月) - 2002年ガラスの鍵賞
    • 『緑衣の女』 (柳沢由実子訳、東京創元社、2013年7月) - 2003年ガラスの鍵賞、2005年英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞
  • ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン (Viktor Arnar Ingólfsson、1955- )
    • 『フラテイの暗号』 (北川和代訳、創元推理文庫、2013年11月◆予定)

フィンランド

  • マウリ・サリオラ (Mauri Sariola、1924-1985)
    • 『ヘルシンキ事件』 (牧原宏郎訳、TBS出版会 《北欧ミステリ・シリーズ》、1979年7月) - 1969年フランス冒険小説大賞
  • ペンッティ・キルスティラ (Pentti Kirstilä、1948- )
    • 『過去よさらば』 (篠原敏武訳、新樹社、2000年12月)
  • レーナ・レヘトライネン (Leena Lehtolainen、1964- )
    • 『雪の女』 (古市真由美訳、創元推理文庫、2013年1月) - 1997年フィンランド・ミステリ協会 推理の糸口賞(最優秀ミステリ賞)
    • 『氷の娘』 (古市真由美訳、創元推理文庫、2013年9月)


  • 関連書籍(原語は英語)
    • ハンヌ・ライアニエミ『量子怪盗』(酒井昭伸訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、2012年10月)
      • フィンランド出身で、フィンランド語と英語でSF小説を発表している作家のSF長編。この長編ではフランス探偵小説の影響をとりいれたと作者が語っており(26to50 ワールドSF特集 アンケート ハンヌ・ライアニエミ)、青年探偵のイジドールというキャラクターが登場するなど、随所でモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパン・シリーズが意識されている(イジドールはルパン・シリーズの長編『奇巌城』に登場する探偵)。
    • ジェイムズ・トンプソン『極夜 カーモス』(高里ひろ訳、集英社文庫、2013年2月)
      • フィンランド在住のアメリカ人ミステリ作家がフィンランドを舞台にして英語で書いたミステリ。作者は1998年からフィンランドで暮らし、現地の女性と結婚し、フィンランド語を流暢に話すという。

未刊に終わったフィンランド・ミステリ

 フィンランド・ミステリの古典としては、 ミカ・ワルタリ (Mika Waltari、1908-1979)のパルム警部シリーズがある(1939年、1940年、1962年発表の全3作)。1940年の作品『パルム警部の誤算』(Komisario Palmun erehdys)は、1947年に創刊された日本の翻訳ミステリ叢書《現代欧米探偵小説傑作選集》の第19巻で『死の戯れ』として刊行の予定だったが、前述の通りこの叢書は最初の1冊しか刊行されず、パルム警部シリーズはいまだに邦訳がない(全30巻の予定ラインナップ)。
 なおミカ・ワルタリの作品の邦訳には、紀元前14世紀のエジプトを舞台にした歴史小説『ミイラ医師シヌヘ』(木原悦子訳、小学館、1994年7月、抄訳)がある。この作品は飯島淳秀の訳で『エジプト人』というタイトルでも訳されており、1950年に岡倉書房より上下巻で刊行、1958年に平凡社の世界名作全集第34巻に収録され、1960年には角川文庫より上中下巻で刊行されている。

フィンランドのスウェーデン語ミステリ

 フィンランドではフィンランド語とともにスウェーデン語も公用語になっている(スウェーデン語の使用者は人口の数%)。『ノキア 世界最大の携帯電話メーカー』(柳沢由実子訳、日経BP社、2001年10月)の著者の1人であるスウェーデン系フィンランド人ジャーナリストの スタファン・ブルーン (Staffan Bruun、1955- )はミステリ作家でもあり、スウェーデン語でミステリを発表している(邦訳なし)。
 ムーミンの作者の トーベ・ヤンソン (Tove Jansson、1914-2001)もフィンランドのスウェーデン語作家。大人向け作品も書いており、 『誠実な詐欺師』 (冨原眞弓訳、筑摩書房、1995年12月 / ちくま文庫、2006年7月)は広義のミステリといえる作品だそうだ。

北欧の少年少女向けミステリ

スウェーデン
  • アストリッド・リンドグレーン (Astrid Lindgren、1907-2002)の《名探偵カッレくん》シリーズ(1946年~1953年、全3作、すべて邦訳あり ※最新の出版物のみ示す)
    • 新版『名探偵カッレくん』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2005年2月)
    • 新版『カッレくんの冒険』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2007年2月)
    • 新版『名探偵カッレとスパイ団』(尾崎義訳、岩波少年文庫、2007年5月)

  • オーケ=ホルムベリイ (Åke Holmberg、1907-1991)の《私立探偵スベントン》シリーズ(1948年~1973年、全9作、うち邦訳5作)
    • 邦訳は5冊とも、眉村卓文、ビヤネール多美子訳、講談社、1973年
      • 私立探偵スベントン1 『ストックホルムのひまなし探偵』 - Ture Sventon, privatdetektiv
        • オーケ=ホルムベルイ『迷探偵スベントン登場』(眉村卓・ビヤネール多美子竹俣 共訳、講談社、1971年9月)と同一作品
      • 私立探偵スベントン2 『北極怪盗とさばくの怪職人』 - Ture Sventon i öknen
      • 私立探偵スベントン3 『ねことり怪人と地下室ギャング』 - Ture Sventon i London
      • 私立探偵スベントン4 『デパート怪人はにおいなし』 - Ture Sventon i varuhuset
      • 私立探偵スベントン5 『おばけ屋敷と四つの怪事件』 - Ture Sventon i spökhuset ※短編集

  • マッティン・ビードマルク (Martin Widmark、1961- )の《ラッセとマヤのたんていじむしょ》シリーズ(2002年~、25作以上、うち邦訳6作)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『ダイヤモンドのなぞ』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年1月)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『ミステリーホテルの怪』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年1月)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『サーカスのどろぼう』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年3月)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『カフェ強盗団』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年3月)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『恐怖のミイラ』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年7月)
    • ラッセとマヤのたんていじむしょ 『なぞの映画館』(枇谷玲子訳、主婦の友社、2009年7月)

 スウェーデン推理作家アカデミーでは1976年から1980年にかけて児童向けミステリーを対象とする賞を設けており、1977年にはアストリッド・リンドグレーンの《名探偵カッレくん》シリーズ、1980年にはオーケ=ホルムベリイの《私立探偵スベントン》シリーズが受賞している。ちなみに、アストリッド・リンドグレーンはカーリン・アルヴテーゲンの母方の大おば(母方の祖父の妹)に当たる。
 邦訳書『迷探偵スベントン登場』は「共訳」となっているが、巻末コメントによれば、ビヤネール多美子がスウェーデン語から翻訳し、それを眉村卓が英訳本を参考にしつつ読みやすいものにしたもの。
 マッティン・ビードマルクはスウェーデンで「子供たちのアガサ・クリスティー」と呼ばれる人気作家。

デンマーク
  • イエンス・K・ホルム (Jens K. Holm、本名Bengt Janus、1921-1988)の《探偵キムと仲間たち》シリーズ(1957年~1973年、全25作、うち邦訳10作)
    • ちょうど今月(2013年6月)、40年ぶりのシリーズ新作『Kim vender tilbage』(探偵キムの帰還)が別の作家により発表されたらしい(参照)。
      • 探偵キムシリーズ1 『探偵キムと仲間たち』(石渡利康訳、評論社、1975年 / 評論社てのり文庫、1988年12月)
      • 探偵キムシリーズ2 『探偵キムと盗まれた宝』(石渡利康訳、評論社、1976年1月 / 評論社てのり文庫、1989年2月)
      • 探偵キムシリーズ3 『探偵キムと消えた警官』(石渡利康訳、評論社、1976年4月 / 評論社てのり文庫、1989年4月)
      • 探偵キムシリーズ4 『探偵キムと作られた幽霊』(石渡利康訳、評論社、1976年5月 / 評論社てのり文庫、1989年10月)
      • 探偵キムシリーズ5 『探偵キムと崖屋敷の秘密』(石渡利康訳、評論社、1976年7月 / 評論社てのり文庫、1989年11月)
      • 探偵キムシリーズ6 『探偵キムと海べの足跡』(石渡利康訳、評論社、1976年9月)
      • 探偵キムシリーズ7 『探偵キムと青いオウム』(石渡利康訳、評論社、1976年10月)
      • 探偵キムシリーズ8 『探偵キムと港祭り事件』(石渡利康訳、評論社、1977年3月)
      • 探偵キムシリーズ9 『探偵キムと二人のスパイ』(石渡利康訳、評論社、1977年4月)
      • 探偵キムシリーズ10 『探偵キムと宝石のありか』(石渡利康訳、評論社、1977年8月)

ノルウェー
  • レイフ・ハムレ (Leif Hamre、1914-2007)
    • 「青二号-とびだせ」(矢崎源九郎訳、『少年少女新世界文学全集』第27巻[北欧現代編]に収録、講談社、1964年) - Blå 2 – hopp ut! (1958)
    • 『オッター32号機SOS』(山室静訳、あかね書房 国際児童文学賞全集第8巻、1965年) - Otter tre to kaller (1957)

フィンランド
  • シニッカ・ノポラ (Sinikka Nopola、1953- )、 ティーナ・ノポラ (Tiina Nopola、1955- )(姉妹作家)の《ヘイナとトッスの物語》(1989年~、既刊12巻、うち4作邦訳)
    • ヘイナとトッスの物語1 『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス : なぞのいたずら犯人』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2005年10月)
    • ヘイナとトッスの物語2 『トルスティは名探偵』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2006年8月)
    • ヘイナとトッスの物語3 『大きいエルサと大事件』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2007年11月)
    • ヘイナとトッスの物語4 『ヒラメ釣り漂流記』(末延弘子訳、講談社青い鳥文庫、2008年7月)


更新履歴
  • 2013年6月17日:スウェーデン、ヘレナ・ブリンク『ある日、死体が浮上した』追加。スウェーデンの児童向けミステリ、《ラッセとマヤのたんていじむしょ》シリーズ追加。
  • 2013年6月20日:デンマーク、A・J・カジンスキー『ラスト・グッドマン』追加。
  • 2013年7月28日:スウェーデン、マリカ・スチールンステットの『巴里の女テロリスト』と『占領軍将校殺人事件』追加。
  • 2013年8月1日:ノルウェー、レイフ・ハムレの児童向け冒険小説を追加(Twitterを通じての新保博久先生のご教示による)
  • 2013年9月19日:見落としていた《ヘイナとトッスの物語》の第4巻(邦訳2008年)を追加。

※更新履歴は見落としていた作品を追加した場合にのみ記録しています。新刊は随時追加していますが、ここでは示しません。


関連ページ