英国推理作家協会賞 翻訳長編部門(旧:インターナショナル・ダガー賞)受賞作・候補作一覧

2012年5月24日
  • 最終更新:2023年5月13日(ページ末尾の「更新履歴」参照のこと)

ページ作成:松川良宏

 英国推理作家協会(Crime Writers' Association、略称 CWA)が主催するいくつかの賞のうちの一つ、インターナショナル・ダガー賞の受賞作・候補作の一覧。
 ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第15回 インターナショナル・ダガー賞」(2014-05-22)も合わせてお読みください。



Index

インターナショナル・ダガー賞とは?

 インターナショナル・ダガー賞(CWA International Dagger)は2006年に創設。最優秀翻訳ミステリ賞という訳語が使われる場合もある。前年4月から当年3月までにイギリスで出版された翻訳ミステリのうちの最優秀作品に与えられる賞である。

  • 注:2015年までは「前年6月から当年5月」。2017年から現行の「前年4月から当年3月」に変わった。移行期間に当たる2016年は「前年6月から当年3月」(2015年6月~2016年3月)の10か月分の作品が対象となった。

 なおインターナショナル・ダガー賞が創設されたことで、英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞(=最優秀長編賞)は2006年以降は英語で書かれた作品のみが選考対象となっている。それ以前は翻訳ミステリもゴールド・ダガー賞の選考対象になっており、2001年、2002年、2005年のゴールド・ダガー賞は翻訳ミステリが受賞している。2005年のゴールド・ダガー賞はノミネート作6作のうち、実に4作品が翻訳ミステリであり、受賞したのはアイスランド語から翻訳されたアーナルデュル・インドリダソンの『緑衣の女』だった。

インターナショナル・ダガー賞 受賞作一覧

著者 受賞作品 備考
2006年 フランス フレッド・ヴァルガス 『死者を起こせ』
2007年 フランス フレッド・ヴァルガス 『ネプチューンの影』
2008年 フランス Dominique Manotti Lorraine Connection
2009年 フランス フレッド・ヴァルガス 『青チョークの男』
2010年 スウェーデン ヨハン・テオリン 『冬の灯台が語るとき』
2011年 スウェーデン ルースルンド&ヘルストレム 『三秒間の死角』
2012年 イタリア アンドレア・カミッレーリ The Potter’s Field イタリア作家の初受賞
2013年 フランス フレッド・ヴァルガス Ghost Riders of Ordebec
フランス ピエール・ルメートル 『その女アレックス』
2014年 スペイン アルトゥーロ・ペレス・レベルテ The Siege スペイン作家の初受賞
2015年 フランス ピエール・ルメートル 『傷だらけのカミーユ』
2016年 フランス ピエール・ルメートル 『天国でまた会おう』
2017年 スウェーデン レイフ・GW・ペーション 『許されざる者』
2018年 スウェーデン ヘニング・マンケル 『スウェーディッシュ・ブーツ』
2019年 イスラエル Dov Alfon A Long Night in Paris アジア(西アジア)からの初受賞
2020年 フランス Hannelore Cayre The Godmother
2021年 韓国 ユン・ゴウン The Disaster Tourist(原題直訳『夜の旅行者たち』) 東アジアからの初受賞。早川書房から2023年後半~2024年に刊行予定
2022年 ドイツ Simone Buchholz Hotel Cartagena ドイツ語圏作家の初受賞
2023年 2023年7月6日受賞作発表
※2013年は2作同時受賞

インターナショナル・ダガー賞 受賞作・候補作一覧

2006年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス The Three Evangelists Debout les morts 『死者を起こせ』
フランス フランス語 Dominique Manotti Dead Horsemeat À nos chevaux!
スウェーデン スウェーデン語 ホーカン・ネッセル Borkmann's Point Borkmanns punkt 『終止符(ピリオド)』
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ Excursion to Tindari La gita a Tindari
スペイン スペイン語 Rafael Reig Blood on the Saddle Sangre a borbotones
アルジェリア フランス語 ヤスミナ・カドラ Autumn of the Phantoms L'Automne des chimères

2007年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス Wash This Blood Clean From My Hand Sous les vents de Neptune 『ネプチューンの影』
スウェーデン スウェーデン語 カーリン・アルヴテーゲン Shame Skam 『恥辱』
スウェーデン スウェーデン語 オーサ・ラーソン The Savage Altar / Sun Storm Solstorm 『オーロラの向こう側』
ノルウェー ノルウェー語 ジョー・ネスボ The Redbreast Rødstrupe 『コマドリの賭け』
デンマーク デンマーク語 Christian Jungersen The Exception Undtagelsen
アルジェリア フランス語 ヤスミナ・カドラ The Attack L'Attentat 『テロル』

2008年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 フランス フランス語 Dominique Manotti Lorraine Connection Lorraine Connection
フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス This Night's Foul Work Dans les bois éternels
スウェーデン スウェーデン語 スティーグ・ラーソン The Girl with the Dragon Tattoo Män som hatar kvinnor 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ The Patience of the Spider La pazienza del ragno
スイス ドイツ語 マルティン・ズーター A Deal with the Devil Der Teufel von Mailand

2009年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス The Chalk Circle Man L'Homme aux cercles bleus 『青チョークの男』
スウェーデン スウェーデン語 カーリン・アルヴテーゲン Shadow Skugga 『影』
スウェーデン スウェーデン語 スティーグ・ラーソン The Girl who Played with Fire Flickan som lekte med elden 『ミレニアム2 火と戯れる女』
スウェーデン スウェーデン語 ヨハン・テオリン Echoes from the Dead Skumtimmen 『黄昏に眠る秋』
ノルウェー ノルウェー語 ジョー・ネスボ The Redeemer Frelseren 『贖い主 顔なき暗殺者』
アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン Arctic Chill Vetrarborgin 『厳寒の町』

2010年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 スウェーデン スウェーデン語 ヨハン・テオリン The Darkest Room Nattfåk 『冬の灯台が語るとき』
スウェーデン スウェーデン語 スティーグ・ラーソン The Girl Who Kicked the Hornets' Nest Luftslottet som sprängdes 『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』
アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン Hypothermia Harðskafi 『印(サイン)』
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ August Heat La Vampa d'Agosto
フランス フランス語 トニーノ・ブナキスタ Badfellas Malavita 『マラヴィータ』(『隣りのマフィア』)
南アフリカ共和国 アフリカーンス語 デオン・マイヤー Thirteen Hours 13 Uur

2011年

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 スウェーデン スウェーデン語 ルースルンド&ヘルストレム Three Seconds Tre sekunder 『三秒間の死角』
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ The Wings of the Sphinx Le ali della sfinge
イタリア イタリア語 Valerio Varesi River of Shadows Il Fiume delle Nebbie
フランス フランス語 ジャン=フランソワ・パロ The Saint-Florentin Murders Le Crime de l'hôtel Saint-Florentin
フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス An Uncertain Place Un lieu incertain
スペイン ガリシア語 Domingo Villar Death on a Galician Shore A praia dos afogados / La playa de los ahogados
アルゼンチン スペイン語 Ernesto Mallo Needle in a Haystack La aguja en el pajar

2012年

CWA公式サイト)(※当サイト内 ノミネート資格のあった76作品の国別リスト [Euro Crimeのデータに基づき作成])
言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ The Potter’s Field Il campo del vasaio 5度目のノミネート
イタリア イタリア語 マウリツィオ・デ・ジョバンニ I will have Vengeance Il senso del dolore 初のノミネート
イタリア イタリア語 Valerio Varesi The Dark Valley Le ombre di Montelupo 2度目のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 オーサ・ラーソン Until Thy Wrath Be Past Till dess din vrede upphör 2度目のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 ジョー・ネスボ Phantom Gjenferd 『ファントム 亡霊の罠』 3度目のノミネート
南アフリカ共和国 アフリカーンス語 デオン・マイヤー Trackers Spoor 『追跡者たち』 2度目のノミネート

2013年

言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス Ghost Riders of Ordebec L’armee furieuse 6度目のノミネート、4度目の受賞
受賞 フランス フランス語 ピエール・ルメートル Alex Alex 『その女アレックス』 初のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 ルースルンド&ヘルストレム Two Soldiers Två Soldater 2度目のノミネート
ドイツ ドイツ語 フェルディナント・フォン・シーラッハ The Collini Case Der Fall Collini 『コリーニ事件』 初のノミネート(ドイツからの初のノミネート)
イタリア イタリア語 Marco Vichi Death in Sardinia Il nuovo venuto 初のノミネート
イスラエル ヘブライ語 D A Mishani The Missing File תיק נעדר 初のノミネート(アジアからの初のノミネート)

2014年

言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 スペイン スペイン語 アルトゥーロ・ペレス・レベルテ The Siege El Asedio 初のノミネート、スペイン作家の初の受賞
フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス Dog Will Have His Day Un peu plus loin sur la droite 『論理は右手に』 7度目のノミネート
フランス フランス語 ピエール・ルメートル Irène Travail soigné 『悲しみのイレーヌ』 2度目のノミネート
フランス フランス語 オリヴィエ・トリュック Forty Days without Shadow Le Dernier Lapon 『影のない四十日間』 初のノミネート
アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン Strange Shores Furðustrandir 3度目のノミネート
ドイツ ドイツ語 ジーモン・ウルバン Plan D Plan D 『プランD』 初のノミネート

2015年

言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 フランス フランス語 ピエール・ルメートル Camille Sacrifices 『傷だらけのカミーユ』 3度目のノミネート、2度目の受賞
フランス フランス語 Karim Miské Arab Jazz Arab jazz 初のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 レイフ・GW・ペーション Falling Freely, As If In A Dream Faller fritt som i en dröm 初のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 Andreas Norman Into a Raging Blaze En rasande eld 初のノミネート
スペイン スペイン語 ドロレス・レドンド The Invisible Guardian El guardián invisible 『バサジャウンの影』 初のノミネート
南アフリカ共和国 アフリカーンス語 デオン・マイヤー Cobra Kobra 3度目のノミネート

【データ】2006年~2015年の受賞・候補作 計60作品の国別内訳

16作品 フランス (うち7作品が受賞)
14作品 スウェーデン (うち2作品が受賞)
9作品 イタリア(うち1作品が受賞)
4作品 スペイン(うち1作品が受賞)
3作品 ノルウェー、アイスランド、南アフリカ共和国
2作品 ドイツ、アルジェリア
1作品 デンマーク、スイス、アルゼンチン、イスラエル

 2015年までにアフリカの作家では、アルジェリアのヤスミナ・カドラが2度、南アフリカ共和国のデオン・マイヤーが3度候補になっている。
 ラテンアメリカの作家では、アルゼンチンのErnesto Malloが2011年の候補になっている。
 アジアの作家では、イスラエルのD A Mishaniが2013年の候補になっている。

インターナショナル・ダガー賞 受賞作・候補作一覧(2016年の選考プロセス変更以降)

【対象期間の変更】
  • インターナショナル・ダガー賞は2015年まで、「前年6月~当年5月」にイギリスで翻訳出版された作品が対象だったが、2017年から「前年4月~当年3月」へと対象期間が変更になった。移行期間に当たる2016年は、「前年6月~当年3月」(2015年6月~2016年3月)の10か月間に翻訳出版された作品が対象となった。
【選考プロセス(発表方式)の変更】
  • 2015年までは「【5月末】ノミネート作(5~7作)発表 → 【6月末~7月中旬】受賞作発表」という流れだったが、2016年から「【5月】第一次候補作(ロングリスト)発表 → 【7月】最終候補作(ショートリスト)発表 → 【10月】受賞作発表」と、候補作の発表が2段階になった。

 本ページでは、ロングリストに選出された作品はすべて「候補作」または「ノミネート作」とし、ショートリストに絞り込まれた時点で残った作品を「最終候補(作)」と書く。
 備考欄に記したノミネート回数は、「ロングリストに入ったが、ショートリスト(最終候補)には残らなかった」場合も含めてカウントしている。

2016年

(対象期間:2015年6月~2016年3月[10か月]、第一次候補8作、最終候補5作)
  • 2016年は対象期間が10か月と短かったためか、第一次候補作(ロングリスト)も最終候補作(ショートリスト)も、後年と比べると少ない。
言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 フランス フランス語 ピエール・ルメートル The Great Swindle Au revoir là-haut 『天国でまた会おう』 4度目のノミネート、3度目の受賞
最終候補 ドイツ ドイツ語 ザーシャ・アランゴ The Truth and Other Lies Die Wahrheit und andere Lügen 『悪徳小説家』 初のノミネート
最終候補 ドイツ ドイツ語 Cay Rademacher The Murderer in Ruins Der Trümmermörder 初のノミネート
最終候補 南アフリカ共和国 アフリカーンス語 デオン・マイヤー *注1 Icarus Ikarus 4度目のノミネート
最終候補 日本 日本語 横山秀夫 Six Four - 『64』 初のノミネート(東アジアからの初のノミネート)
スウェーデン スウェーデン語 ヨハン・テオリン The Voices Beyond Rörgast 『夏に凍える舟』 3度目のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 ルースルンド&トゥンベリ *注2 The Father Björndansen 『熊と踊れ』 ルースルンドは3度目のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 レイフ・GW・ペーション The Sword of Justice Den sanna historien om Pinocchios näsa 『悪い弁護士は死んだ』 2度目のノミネート
  • 注1:邦訳書3冊のうち、最も新しい『デビルズ・ピーク』(集英社文庫、2014年)の表記に合わせる。『流血のサファリ』(武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス、2012年)も同じく「マイヤー」表記。『追跡者たち』(ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年)のみ「デオン・メイヤー」表記。
  • 注2:英訳版は2人の合作名である「Anton Svensson」名義で刊行されている。スウェーデン語原書は2人の名義で刊行されている。

2016年のインターナショナル・ダガー賞 関連記事

2017年

(対象期間:2016年4月~2017年3月、第一次候補11作、最終候補6作)
言語 作者 英題 原題 邦題 備考
受賞 スウェーデン スウェーデン語 レイフ・GW・ペーション The Dying Detective Den döende detektiven 『許されざる者』 3年連続3度目のノミネート *注
最終候補 フランス フランス語 ピエール・ルメートル Blood Wedding Robe de marié 『死のドレスを花婿に』 5年連続5度目のノミネート
最終候補 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス A Climate of Fear Temps glaciaires 8度目のノミネート
最終候補 スペイン スペイン語 ドロレス・レドンド The Legacy of the Bones Legado en los huesos 2度目のノミネート
最終候補 イタリア イタリア語 ジャンリーコ・カロフィーリオ A Fine Line La regola dell'equilibrio 初のノミネート
最終候補 イタリア イタリア語 アントニオ・マンジーニ A Cold Death La costola di Adamo 初のノミネート
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ A Voice in the Night Una voce di notte 6度目のノミネート
イタリア イタリア語 Marco Vichi Death in the Tuscan Hills La forza del destino 2度目のノミネート
イタリア イタリア語 マウリツィオ・デ・ジョバンニ The Bastards of Pizzofalcone I bastardi di Pizzofalcone 『集結 P分署捜査班』 2度目のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 ヨルン・リーエル・ホルスト When It Grows Dark Når Det Mørkner 初のノミネート
オーストリア ドイツ語 マルク・エルスベルグ Blackout Blackout 『ブラックアウト』 初のノミネート(オーストリアからの初のノミネート)
  • 注:ロングリスト(第一次候補)には挙がったがショートリスト(最終候補)には残らなかった2016年を含めての、「3年連続」ノミネート。

2018年

(対象期間:2017年4月~2018年3月、第一次候補10作、最終候補6作)
言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 スウェーデン スウェーデン語 ヘニング・マンケル After the Fire Svenska gummistövlar 『スウェーディッシュ・ブーツ』 初のノミネート *注1
最終候補 ノルウェー ノルウェー語 ユン・ミシェレット The Frozen Woman Den frosne kvinnen 初のノミネート
最終候補 フランス フランス語 ピエール・ルメートル Three Days and a Life Trois jours et une vie 『僕が死んだあの森』 6年連続6度目のノミネート
最終候補 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス The Accordionist Sans feu ni lieu 『彼の個人的な運命』 9度目のノミネート
最終候補 ドイツ ドイツ語 Oliver Bottini Zen and the Art of Murder Mord im Zeichen des Zen 初のノミネート
最終候補 スペイン スペイン語 ドロレス・レドンド Offering to the Storm Ofrenda a la tormenta 3度目のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 ルースルンド&ヘルストレム Three Minutes Tre minuter 『三分間の空隙』 このコンビでは3度目のノミネート *注2
アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン The Shadow District Skuggasund 4度目のノミネート
アイスランド アイスランド語 Lilja Sigurdardóttir Snare Gildran 初のノミネート
イタリア イタリア語 Elena Varvello Can You Hear Me? La vita felice 初のノミネート
  • 注1:マンケルはインターナショナル・ダガー賞が創設される以前の2001年にCWAゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞しているが、インターナショナル・ダガー賞(2006年~)へのノミネートはこれが初であった。
  • 注2:ルースルンドは4度目のノミネート。

2019年

(対象期間:2018年4月~2019年3月、第一次候補10作、最終候補6作)
言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 イスラエル ヘブライ語 Dov Alfon A Long Night in Paris לילה ארוך בפריז 初のノミネート
最終候補 スウェーデン スウェーデン語 ホーカン・ネッセル The Root of Evil En helt annan historia 『殺人者の手記』 13年ぶり2度目のノミネート
最終候補 ドイツ ドイツ語 Cay Rademacher The Forger Der Fälscher 2度目のノミネート
最終候補 イタリア イタリア語 ジャンリーコ・カロフィーリオ The Cold Summer L’estate fredda 2度目のノミネート
最終候補 南アフリカ共和国 アフリカーンス語 Karin Brynard Weeping Waters Plaasmoord 初のノミネート
最終候補 日本 日本語 東野圭吾 Newcomer - 『新参者』 初のノミネート(日本から2人目のノミネート)
スウェーデン スウェーデン語 Martin Holmén Slugger 初のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 ヨルン・リーエル・ホルスト The Katherina Code Katharina-koden 『警部ヴィスティング カタリーナ・コード』 2度目のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 Kjell Ola Dahl The Courier 初のノミネート
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ The Overnight Kidnapper La giostra degli scambi 7度目のノミネート

英国推理作家協会賞 翻訳長編部門 受賞作・候補作一覧(2020年の部門名変更以降)

 翻訳長編を対象とする部門賞の名称が、「Internatinal Dagger」から「Crime Fiction in Translation Dagger」に変更となった。「トランスレーション・ダガー賞」あるいは「翻訳ミステリ・ダガー賞」などとしてもいいかもしれないが、このページでは旧称「インターナショナル・ダガー(賞)」、新たな名称「トランスレーション・ダガー(賞)」(?)の両方を含め、英国推理作家協会賞の「翻訳長編部門」と呼ぶことにする。

2020年

(対象期間:2019年4月~2020年3月、第一次候補10作、最終候補6作)
言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 フランス フランス語 Hannelore Cayre The Godmother 初のノミネート
最終候補 フランス フランス語 Marion Brunet Summer of Reckoning 初のノミネート
最終候補 フィンランド フィンランド語 Antti Tuomainen Little Siberia 初のノミネート
最終候補 アルゼンチン スペイン語 K Ferrari Like Flies from Afar 初のノミネート
最終候補 アルゼンチン スペイン語 Sergio Olguín The Fragility of Bodies La fragilidad de los cuerpos 初のノミネート
最終候補 エルサルバドル スペイン語 Jorge Galán November 初のノミネート
フランス フランス語 Johana Gustawsson Blood Song 初のノミネート
イタリア イタリア語 Edoardo Albinati The Catholic School 初のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 ヨルン・リーエル・ホルスト The Cabin Det innerste rommet 『警部ヴィスティング 鍵穴』 3度目のノミネート
キューバ スペイン語 レオナルド・パドゥーラ Grab a Snake by the Tail La cola de la serpiente 初のノミネート

対象期間と受賞作発表時期の変更

【対象期間の変更】
  • 英国推理作家協会賞は、2017年~2020年は「前年4月~当年3月」にイギリスで出版された作品が対象だったが、2022年からは「前年1月~12月」へと対象期間が変更されることになった。そのため、移行期間に当たる2021年は「前年(2020年)4月~12月」の9か月間に翻訳出版された作品が対象となった。(公式サイト「Changes to Dagger Process & Timings Announced」)
【選考プロセス、発表時期の変遷】
  • 2015年までは「【5月末】ノミネート作(5~7作)発表 → 【6月末~7月中旬】受賞作発表」
  • 2016年~2020年は「【5~6月】第一次候補作(ロングリスト)発表 → 【7~8月】最終候補作(ショートリスト)発表 → 【10月】受賞作発表」(※候補作の発表が2段階に)
  • 2021年からは「【4月】第一次候補作(ロングリスト)発表 → 【5月】最終候補作(ショートリスト)発表 → 【6月末~7月初め】受賞作発表」(※対象期間変更に伴う、候補作・受賞作発表時期の前倒し)

2021年

(対象期間:2020年4月~2020年12月[9か月]、第一次候補11作、最終候補6作)
言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 韓国 韓国語 ユン・ゴウン(윤고은) The Disaster Tourist 밤의 여행자들 (原題直訳『夜の旅行者たち』 *注1)※早川書房より邦訳出版予定 初のノミネート
最終候補 スウェーデン スウェーデン語 フレドリック・バックマン *注2 Anxious People 初のノミネート
最終候補 スウェーデン スウェーデン語 ミカエル・ニエミ *注3 To Cook a Bear 初のノミネート
最終候補 ノルウェー ノルウェー語 Agnes Ravatn The Seven Doors 初のノミネート
最終候補 イスラエル ヘブライ語 D A Mishani Three 8年ぶり2度目のノミネート
最終候補 カナダ[ケベック州] フランス語 Roxanne Bouchard The Coral Bride 初のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 ホーカン・ネッセル The Secret Life of Mr. Roos Berättelse om herr Roos 3度目のノミネート
ノルウェー ノルウェー語 ジョー・ネスボ The Kingdom Kongeriket 9年ぶり4度目のノミネート
ドイツ ドイツ語 フォルカー・クッチャー The March Fallen Märzgefallene *注4 初のノミネート
ドイツ ドイツ語 Maike Wetzel Elly 初のノミネート
オーストリア ドイツ語 マルク・エルスベルグ Greed Gier 2度目のノミネート
  • 注1:この年の受賞作、ユン・ゴウン『夜の旅行者たち』は未邦訳だが、韓国書籍専門店チェッコリのサイトに日本語での「概要紹介」がある。
  • 注2:フレドリック・バックマンは、早川書房から『幸せなひとりぼっち』(ハヤカワ文庫NV)などが出ている作家。
  • 注3:ミカエル・ニエミは、2006年に新潮クレスト・ブックスから『世界の果てのビートルズ』が出ている作家。
  • 注4:日本で『濡れた魚』『死者の声なき声』『ゴールドスティン』と最初の3作が邦訳されている、1920年代末~のベルリンを舞台にした〈ゲレオン・ラート〉シリーズの第5作。

2022年

(対象期間:2021年1月~2021年12月、第一次候補10作、最終候補5作)

受賞作の発表は、2022年6月29日(ロンドン現地時間)。

言語 作者 英題 原題 邦題
受賞 ドイツ ドイツ語 Simone Buchholz Hotel Cartagena 初のノミネート
最終候補 イタリア イタリア語 Sacha Naspini Oxygen 初のノミネート
最終候補 フィンランド フィンランド語 Antti Tuomainen The Rabbit Factor 2度目のノミネート
最終候補 アルジェリア フランス語 Samira Sedira People Like Them 初のノミネート
最終候補 日本 日本語 伊坂幸太郎 Bullet Train - 『マリアビートル』 初のノミネート(日本から3人目のノミネート)
ドイツ ドイツ語 セバスチャン・フィツェック Seat 7a Flugangst 7A 『座席ナンバー7Aの恐怖』 初のノミネート
イタリア イタリア語 アンドレア・カミッレーリ Riccardino Riccardino 8度目のノミネート
フランス フランス語 Victor Jestin Heatwave 初のノミネート
ベルギー オランダ語 Hilde Vandermeeren The Scorpion's Head 初のノミネート
アイスランド アイスランド語 エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル Girls Who Lie 初のノミネート

2023年

(対象期間:2022年1月~2022年12月、第一次候補12作、最終候補6作)

最終候補作は2023年5月12日(現地時間)に開催されるイベント「CrimeFest」で発表される。
受賞作は2023年7月6日(現地時間)に開催されるCWA賞晩餐会にて発表される。

言語 作者 英題 原題 邦題
最終候補 フランス フランス語 エルヴェ・ル・テリエ The Anomaly L'Anomalie 異常【アノマリー】 初のノミネート
最終候補 フランス フランス語 ミシェル・ビュッシ The Red Notebook On la trouvait plutôt jolie 初のノミネート
最終候補 フランス フランス語 Morgan Audic Good Reasons to Die De bonnes raisons de mourir 初のノミネート
最終候補 フランス フランス語 Johana Gustawsson The Bleeding Te tenir la main pendant que tout brûle 3年ぶり2度目のノミネート
最終候補 スペイン スペイン語 ハビエル・セルカス Even the Darkest Night Terra Alta 初のノミネート
最終候補 中国 中国語 紫金陳 (Zijin Chen) Bad Kids 坏小孩(壊小孩) 悪童たち 中国語圏から初のノミネート
イタリア イタリア語 Erri De Luca Impossible Impossibile 初のノミネート
スウェーデン スウェーデン語 Pascal Engman Femicide Råttkungen 初のノミネート
デンマーク デンマーク語 Anne Mette Hancock The Corpse Flower Ligblomsten 初のノミネート
南アフリカ共和国 アフリカーンス語 デオン・マイヤー The Dark Flood Donkerdrif 7年ぶり5度目のノミネート
日本 日本語 高木彬光 The Tattoo Murder - 刺青殺人事件 初のノミネート
日本 日本語 高村薫 Lady Joker - レディ・ジョーカー 初のノミネート

データ〈国別内訳〉

【データ】2006年~2022年の受賞作・最終候補作 計100作品の国別内訳

(2016年以降について、ショートリスト[最終候補]に残ったもののみカウント)
23作品 フランス(うち9作品が受賞)
19作品 スウェーデン(うち4作品が受賞)
13作品 イタリア(うち1作品が受賞)
7作品 ドイツ(うち1作品が受賞)
6作品 スペイン(うち1作品が受賞)
5作品 ノルウェー、南アフリカ共和国
3作品 イスラエル(うち1作品が受賞)、アイスランド、アルジェリア、アルゼンチン、日本
2作品 フィンランド
1作品 韓国(うち1作品が受賞)、デンマーク、スイス、エルサルバドル、カナダ[ケベック州]

【データ】2006年~2022年の受賞・候補作 計130作品の国別内訳

(2016年以降のロングリスト[第一次候補]に挙がったものはすべてカウント)
25作品 フランス(うち9作品が受賞)、スウェーデン(うち4作品が受賞)
20作品 イタリア(うち1作品が受賞)
10作品 ドイツ(うち1作品が受賞)、ノルウェー
6作品 スペイン(うち1作品が受賞)、アイスランド
5作品 南アフリカ共和国
3作品 イスラエル(うち1作品が受賞)、アルジェリア、アルゼンチン、日本
2作品 オーストリア、フィンランド
1作品 韓国(うち1作品が受賞)、デンマーク、スイス、ベルギー、キューバ、エルサルバドル、カナダ[ケベック州]

データ〈原語別内訳〉

【データ】2006年~2022年の受賞作・最終候補作 計100作品の原語別内訳

(2016年以降について、ショートリスト[最終候補]に残ったもののみカウント)
27作品 フランス語
19作品 スウェーデン語
13作品 イタリア語
10作品 スペイン語
8作品 ドイツ語
5作品 ノルウェー語、アフリカーンス語
3作品 アイスランド語、ヘブライ語、日本語
2作品 フィンランド語
1作品 デンマーク語、韓国語

【データ】2006年~2022年の受賞・候補作 計130作品の原語別内訳

(2016年以降のロングリスト[第一次候補]に挙がったものはすべてカウント)
29作品 フランス語
25作品 スウェーデン語
20作品 イタリア語
13作品 ドイツ語
11作品 スペイン語
10作品 ノルウェー語
6作品 アイスランド語
5作品 アフリカーンス語
3作品 ヘブライ語、日本語
2作品 フィンランド
1作品 デンマーク語、オランダ語、韓国語

おまけ:ゴールド・ダガー賞を受賞した翻訳作品(インターナショナル・ダガー賞創設以前)

2001年~2005年のゴールド・ダガー賞(=最優秀長編賞)、シルバー・ダガー賞(=次点)受賞作
言語 作者 タイトル
2001年 ゴールド スウェーデン スウェーデン語 ヘニング・マンケル 『目くらましの道』
シルバー カナダ 英語 ジャイルズ・ブラント 『悲しみの四十語』
2002年 ゴールド スペイン スペイン語 ホセ・カルロス・ソモサ 『イデアの洞窟』
シルバー アメリカ 英語 ジェイムズ・クラムリー 『ファイナル・カントリー』
2003年 ゴールド イギリス 英語 ミネット・ウォルターズ 『病める狐』
シルバー イギリス 英語 モーラ・ジョス 『夢の破片(かけら)』
2004年 ゴールド アメリカ 英語 サラ・パレツキー 『ブラック・リスト』
シルバー イギリス 英語 ジョン・ハーヴェイ 『血と肉と分けた者』
2005年 ゴールド アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン 『緑衣の女』
シルバー イギリス 英語 バーバラ・ナデル 『イスタンブールの記憶』

 翻訳ミステリがゴールド・ダガー賞を受賞したのは、2001年のヘニング・マンケル『目くらましの道』が最初である。2002年にはホセ・カルロス・ソモサ『イデアの洞窟』、2005年にはアーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』が受賞している。ゴールド・ダガー賞を受賞した翻訳ミステリはこの3作のみである。
 1994年にはデンマークのペーター・ホゥが『スミラの雪の感覚』でシルバー・ダガー賞を受賞している。シルバー・ダガー賞(1969年~2005年)の受賞作のうち、翻訳ミステリはこの1作のみである。

 2003年には、ロシアのボリス・アクーニンの『堕ちた天使―アザゼル』、イタリアのカルロ・ルカレッリの"Almost Blue"(英題)がゴールド・ダガー賞の候補になっている。また、2005年は前述のとおり、候補作6作品のうち4作品が翻訳ミステリだった。

言語 作者 タイトル
2005年 ゴールド アイスランド アイスランド語 アーナルデュル・インドリダソン 『緑衣の女』
シルバー イギリス 英語 バーバラ・ナデル 『イスタンブールの記憶』
候補 アメリカ 英語 カール・ハイアセン 『復讐はお好き?』
候補 フランス フランス語 フレッド・ヴァルガス 『裏返しの男』
候補 スイス ドイツ語 フリードリヒ・グラウザー 『狂気の王国』
候補 ノルウェー ノルウェー語 カーリン・フォッスム *注 Calling Out for You
  • 注:2016年刊行の『晴れた日の森に死す』(創元推理文庫)での著者名表記。2011年刊行の『湖のほとりで』(PHP文芸文庫)は「カリン・フォッスム」。

 英国推理作家協会の公式サイトではゴールド・ダガー賞の過去の受賞作の一覧を見ることができるが、受賞を逃した「候補作」のデータは2001年以降の分しか掲載されていない。2000年以前にもゴールド・ダガー賞の候補になった翻訳ミステリはあったかもしれない。

(ところで、英国推理作家協会のその他の賞にも翻訳ミステリがノミネートされたことがある。たとえば、2002年のゴールド・ダガー賞を受賞したホセ・カルロス・ソモサ『イデアの洞窟』は、同じ年のCWAエリス・ピーターズ・ヒストリカル・ダガー賞(CWA Ellis Peters Historical Dagger)の候補にもなっている。この賞は優れた歴史ミステリに与えられる賞である。ゴールド・ダガー賞以外の賞にノミネートされた翻訳ミステリがどれぐらいあるのかはそのうち調べてみるつもりである。)

おまけ:最優秀外国作品賞・最優秀英国作品賞(1964年~1969年)

 1964年から1969年まで、イギリスの作品がゴールド・ダガー賞を受賞した際にはそれとは別に最優秀外国作品賞が、イギリス以外の作品が受賞した際には最優秀英国作品賞が選出されていた。日本にとっての「外国作品」は「翻訳作品」とほぼイコールだが、イギリスにとっての「外国作品」は「翻訳作品」とは限らない。最優秀外国作品賞を受賞した4作品のうち、翻訳ミステリは1968年の受賞作、セバスチャン・ジャプリゾ『新車の中の女』のみである。

 なお、シルバー・ダガー賞の授与は1969年に始まっている。1969年のシルバー・ダガー賞受賞作はフランシス・クリフォード『間違われた男』である。

ゴールド・ダガー賞 最優秀外国作品賞 最優秀英国作品賞
1964年 H・R・F・キーティング 『パーフェクト殺人』 (アメリカ)パトリシア・ハイスミス 『殺意の迷宮』
1965年 ロス・マクドナルド 『ドルの向こう側』 ギャビン・ライアル 『深夜プラス1』
1966年 ライオネル・デヴィッドスン 『シロへの長い道』 (アメリカ)ジョン・ボール 『夜の熱気の中で』
1967年 エマ・レイサン 『小麦で殺人』 エリック・アンブラー 『ダーティ・ストーリー』
1968年 ピーター・ディキンスン 『ガラス箱の蟻』 (フランス)セバスチャン・ジャプリゾ 『新車の中の女』
1969年 ピーター・ディキンスン 『英雄の誇り』 (アメリカ)レックス・スタウト 『ファーザー・ハント』
(最優秀外国作品賞および最優秀英国作品賞の受賞作については英国推理作家協会の公式サイトにデータが見当たらないので、権田萬治監修『海外ミステリー事典』[新潮社、2000年]を参照した)


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更新履歴

  • 2018年10月28日
    • 2015年の受賞作決定(2015年7月)までで更新が途絶えていたが、ひとまず、2016年~2018年の3年分の受賞作を追加(ノミネート作については加筆していない)。
    • 2015年までの受賞作・ノミネート作のうち、前回の更新(2015年7月)以降に邦訳が出たものについて、邦題を追加(『贖い主 顔なき暗殺者』、『プランD』、『傷だらけのカミーユ』、『バサジャウンの影』)。
  • 2018年10月29日
    • 2016年~2018年の全ノミネート作のリストを追加。
  • 2022年5月14日
    • 2019年~2021年のデータと、2022年の最終候補作発表までのデータを追加中。
    • 2018年までの受賞作・候補作で、前回の更新(2018年10月)以降に邦訳が出たものについて邦題を追加(『ネプチューンの影』、『厳寒の町』、『印(サイン)』、『ファントム 亡霊の罠』、『影のない四十日間』、『悪い弁護士は死んだ』、『集結 P分署捜査班』、『僕が死んだあの森』、『三分間の空隙』)。
  • 2023年4月23日
    • 2023年の候補作のデータを追加。
    • 前回の更新以降に邦訳が出た受賞作・候補作について邦題を追加(『スウェーディッシュ・ブーツ』)。
  • 2023年5月13日
    • 2023年の「最終候補作」について情報を更新。

最終更新:2023年05月13日 04:04