アジアミステリリーグ / Asia Mystery League / 아시아 미스터리 리그 / 亞洲推理League / 亚洲推理League
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(since 2010/11/01)
香港の本格ミステリ小説の邦訳、6月上旬発売予定
(2012年5月)
文藝春秋より2012年6月上旬、香港の長編本格ミステリ小説、陳浩基
『世界を売った男』
が発売予定。原書は
『遺忘・刑警』。2011年9月9日に授賞式が行われた第2回島田荘司推理小説賞の受賞作である。島田荘司推理小説賞は台湾の出版社が主催するもので、中国語で書かれた未発表の本格推理小説を世界中から募集。受賞作は台湾および中国で出版されるほか、日本語、タイ語、イタリア語、英語(東南アジア向け)にも翻訳される。実施は隔年である。
第1回受賞作の邦訳、寵物先生(ミスターペッツ)
『虚擬街頭漂流記』
(きょぎがいとうひょうりゅうき)は2010年4月に文藝春秋より刊行されている。寵物先生(ミスターペッツ)の作品の邦訳にはほかに短編「彷徨えるマーク・ガッソン」(『ジャーロ』No.41、2011年3月)がある。
その他の最近のニュース
- アジアミステリの邦訳出版
- 2011年12月:韓国の歴史ミステリ小説 イ・イナ『永遠なる帝国』(文芸社)発売。『ハヤカワミステリマガジン』の洋書案内コーナー(2010年10月号)で紹介された作品。『創元推理』20号(2000年10月)および『創元推理21』2001年夏号(2001年5月)に掲載された李建志「現代韓国ミステリの思想と行動」もこの作品を扱っている。
- 2012年1月:トルコのノーベル賞作家オルハン・パムクの『わたしの名は赤』[新訳](ハヤカワepi文庫)発売。広義のミステリであるらしい(※未読)。
- アジアミステリ関連情報
- 2012年1月:『ハヤカワミステリマガジン』2012年3月号に中国のミステリ小説、王稼駿(おう かしゅん)『明暗線』(めいあんせん)のレビュー掲載(レビュー執筆:阿井幸作)
- 2012年2月;韓国のミステリ情報サイトで毎年恒例のミステリランキング発表。日本の作品のみを対象とする「日本ミステリを楽しむ」版ランキングでは島田荘司『奇想、天を動かす』が圧勝。すべての翻訳作品および韓国オリジナル作品を対象とする「ハウミステリ」版ランキングでもジョン・ハート『ラスト・チャイルド』やジョルジュ・シムノン『死んだギャレ氏』を下して島田荘司『奇想、天を動かす』が第一位となった。
- 欧米における日本ミステリ
- 2012年1月:【英訳】芦辺拓『紅楼夢の殺人』の英訳"Murder in the Red Chamber"発売。
- 2012年1月:【フランス語訳】伊坂幸太郎『重力ピエロ』のフランス語訳"Pierrot-la-gravité"発売。
- 2012年2月:【ドイツ語訳】西村京太郎の短編集『南神威島(みなみかむいじま)』のドイツ語訳"Das klatschende Äffchen"発売。
- 2012年3月:【英訳】江戸川乱歩『怪人二十面相』の英訳"The Fiend with Twenty Faces"および、中村文則 『掏摸(スリ)』の英訳"The Thief"発売。
- 2012年3月:【イタリア語訳】岡本綺堂の半七捕物帳シリーズのイタリア語訳短編集"Detective Hanshichi : Indagini nelle strade di Edo"発売。
- 2012年5月:【フランス語訳】東野圭吾『聖女の救済』のフランス語訳"Un café maison"発売。
- 2012年5月:【スペイン語訳】宮部みゆき『R.P.G.』のスペイン語訳"R.P.G. Juego de Rol"発売。
- 2012年5月:【オランダ語訳】東野圭吾『容疑者Xの献身』のオランダ語訳"De fatale toewijding van verdachte X"発売。
- 2012年10月:【英訳】東野圭吾『聖女の救済』の英訳"Salvation of a Saint"発売予定。

『ハヤカワミステリマガジン』アジア・ミステリ特集号発売!
(2011年12月)
松川良宏名義で「東アジア推理小説の日本における受容史」を寄稿しました。
『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号 特集:
アジア・ミステリへの招待
2011年12月24日発売
- 資料と研究
- 島田荘司「東洋特急(オリエントエクスプレス)「アジア本格リーグ」」
- 松川良宏「東アジア推理小説の日本における受容史」
- アジアミステリガイド(編集部)
- アジア各国ミステリ事情
- 台湾/張筱森(ちょう しょうしん)「二〇一一年台湾ミステリ事情」
- 中国/阿井幸作「昨今の中国ミステリ事情について」
- インド/波多野健「インド――ミステリ大国の予感――」
- ミャンマー/高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情 ドイルも知らなかった「ホームズ」熱帯事件録とその後」
- 短編
- インド/サニー・シン「待つ人」
- タイ/ミトラン・ソマスンドゥルム「計算機」
- 韓国/ソン・シウ「親友」
- 特集ページ以外での関連記事
- DVD REVIEW 朝鮮名探偵 韓国で話題の歴史ミステリ(小山正)
-
日本経済新聞2012年1月17日朝刊、文化面のコラム「文化往来」で上記の『ハヤカワミステリマガジン』アジアミステリ特集号が取り上げられました。
『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年12月17日発売
- 陳國偉「台湾ミステリー事情」
- 「黒蜘蛛クラブの挨拶」 - 中国・台湾・韓国のミステリ事情についての寄稿あり(執筆者はそれぞれ、臧歆春[ジャーナリスト]、張東君[台湾推理作家協会会員]、ユン・ヨンチョン[윤영천、編集者])
最近の主な更新
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』
海外本格ミステリ・ランキング 12位
- 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)
原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』
海外本格ミステリ・ランキング 14位
- 水天一色(すいてんいっしき) 『蝶の夢 乱神館記』
- (11位以下のランキングは載っていないので自分で集計しました)
寵物先生(ミスターペッツ)
『虚擬街頭漂流記』
(きょぎがいとうひょうりゅうき)は台湾で実施された第1回(2009年)島田荘司推理小説賞を受賞した作品です。台湾では2009年9月に刊行。日本語版は文藝春秋から2010年4月に刊行されました。文藝春秋のサイト内に特設サイトがあります →
文藝春秋 寵物先生『虚擬街頭漂流記』特設サイト アジアの本格ミステリに興味がある方はまずこの作品からどうぞ! 傑作です。
寵物先生の長編第2作は2012年に台湾で出版予定とのこと。邦訳の出版も期待したいところです。
アジア本格リーグは講談社が2009年9月から2010年6月にかけて刊行した叢書で、アジア各地の推理小説6作品が刊行されました。「本格」と銘打たれているものの、必ずしも本格ミステリ作品ばかりというわけでもありません。全6巻の中では、2006年に中国で刊行された本格ミステリ長編、水天一色(すいてんいっしき)
『蝶の夢』
がお勧めです。(水天一色の作品だと、学生探偵・杜落寒(ドゥー・ルオハン)が活躍するシリーズの長編『盲人与狗』(盲人と狗)が本格ミステリとして最も優れていると言われていますが、残念ながら未訳です)
アジアミステリニュース in Japan
- アジアミステリの邦訳出版
- 2009年
- 9月 講談社 〈アジア本格リーグ〉(全6巻)刊行開始。第1回配本は、
台湾
藍霄
『錯誤配置』、
タイ
チャッタワーラック『二つの時計の謎』。
- 11月 〈アジア本格リーグ〉
韓国
李垠
『美術館の鼠』、
中国
水天一色
『蝶の夢 乱神館記』刊行。
- 2010年
- 3月 〈アジア本格リーグ〉
インドネシア
S
・マラ・
Gd
『殺意の架け橋』刊行。
- 4月
台湾
の出版社が主催する第1回島田荘司推理小説賞の受賞作の邦訳
寵物先生
『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋)刊行。
- 6月 〈アジア本格リーグ〉
インド
カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』刊行(アジア本格リーグ、全6巻完結)。
- 9月 武田ランダムハウスジャパンより、
インド
ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』(上下巻)刊行。
- 2011年
- 2012年
- 春 文藝春秋より、
香港
陳浩基
『遺忘・刑警』の邦訳刊行予定。
- 関連情報
- 2010年 2月
- 第10回本格ミステリ大賞(主催 本格ミステリ作家クラブ)で、出版企画〈島田荘司選 アジア本格リーグ〉が「評論・研究部門」の候補に(会員による投票は5月、受賞は逃す)。
- 2010年11月25日
- 2010年12月18日
- 南雲堂『本格ミステリー・ワールド2011』発売。ミスターペッツがインタビューで次回作の予定などを語っているほか、「台湾ミステリー事情」も、執筆者が推理文学研究会の陳國偉(チェン・グオウェイ)に代わって例年通り掲載。昨年掲載されていた「中国ミステリー事情」のコーナーは今年は掲載されず。ほかに、イギリスの雑誌に掲載された「密室ミステリ」特集記事の全訳などもあり(日本の推理小説が、分量を割いて好意的に取り上げられている)。
- 2010年12月19日
アジアミステリニュース overseas
- 中国在住の阿井さんのブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2010年12月7日の記事「熊猫 風雲急を告げる」で、中国のミステリ作家御手洗熊猫の初の長編作品『島田流殺人事件 -DARK SIDE OF THE AZOTH』の話題が取り上げられています。(写真は御手洗熊猫の現在までに刊行されている唯一の単行本『御手洗濁的流浪 -Mitarai Daku is Wandering』。5編収録の短編集) この『島田流殺人事件』、水天一色『蝶の夢』(邦訳版)の巻末解説でタイトルが紹介されていたのですが、実際はまだ刊行されていませんでした。島田荘司の5つの傑作長編『占星術殺人事件』、『斜め屋敷の犯罪』、『異邦の騎士』、『奇想、天を動かす』、『北の夕鶴2/3の殺人』に挑戦し、冒頭に「島田荘司に捧ぐ」、「新本格に捧ぐ」という献辞を据えたこの大長編は、日本を舞台にしているということがネックになり中国での出版が決まらず、現在自費出版の道を模索しているとのことです。
- 「中国のミステリ作家・御手洗熊猫の長編推理小説『島田流殺人事件』」(あらすじ、登場人物等の紹介)
- 関連Togetter:「御手洗熊猫 他 中国ミステリについて」