アルールシア帝国経済


物価・価格表


概要


帝都の物価を100とした場合の、主要各都市の物価指数と帝国国内で流通する産物の品目。

当然、物品を流通させるためには、人々が日々使う以上の量を生産可能でなくてはなりませんし、人が一人で運べる量には限りがありますので、大量の人員の動員や輸送動物の利用といった、様々な輸送システムが必要となり、それらが移動するための道路の整備も必要となります。

それら全てが揃っているのは、帝国でも主要な都市と一部の地域だけです。

地方や辺境の人々が必要な物品・物資を手に入れるためには、そうした交易路が存在する都市へと向かわなくてはなりません。



アルールシア帝国の貨幣

アスフォート(金貨)×1=カーティス(銀貨)×100=キース(銅貨)×1000

他に、まず一般に見る事はありませんが、セフィロトの幹から削り出して磨いた、貨幣も流通しています。
これは主に国家間の取引や大商人達、それから交易商人達の間で使用されるもので、質と大きさによって、一枚で金貨数枚から数十枚分の価値があります。

一応硬貨の基本的な大きさや重さや材質は決まっているので、貨幣の鋳造権を持っている貴族であれば、アスフォート、カーティス、キース等の各硬貨の鋳造が許可されており、各大公家や、侯爵以上の幾つかの大貴族が、実際に貨幣の鋳造を行っています。
例えばラサルナ銀貨やアエリア銀貨、フェリシテ金貨等が有名で、単体では本来のティリス硬貨よりも高い交換率で取引されている場合がありますが、各領地での小麦との換算率は変わりません。
そうした代理鋳造貨幣の裏面には、神々へ捧げる言葉と共に、鋳造した各貴族の紋章が入っています。

ただし、実際に使われている現場、特に両替時には、欠けていたり削られていたりする分が差し引きされ、交換率が大きく変わる事もあります。また、商品との取引においても、貨幣の状態によって、価格が変動する場合があります。

なお、帝国では、ティリス銀貨と呼ばれる正規貨幣の交換率を、法律によって規定しています。

銀貨×1=小麦の袋ひとつ(約20クラン、1クラン=1キログラム)

これは鋳造権を持つどの領主が製造した貨幣についても変わらず、市場でどれほど大きな交換率(または小さな交換率)であっても、鋳造した領主の元で交換すれば、一枚の銀貨は常に小麦一袋になります。(法律と建前上はそうなっているが、現実はもっと複雑になってしまうのが世の常ではある)


他に、硬貨ではなく、金や銀はもちろん、銅や鉄等の金属のインゴット(大人の小指ほどの太さの金属の棒。一般的には10〜15エリクスほどの長さがある)を利用する場合もあります。(短い物や小さな物は、同じ重さの正規貨幣よりも安くなる場合はある)

また、既に滅んでしまった国や領地で製造されていた各種通貨についても、未だに回収しきれていないためごく一般的に流通していますし、辺境や国境地帯、大規模は国際港等では、他の人族国々はもちろん、ヴォル族やプリマ族の国々の通貨までが取引されている場合があります。


一番一般的(?)な偽造通貨の製造法は、一定量の金貨を集め、各貨幣の縁を削ったり欠けさせたりして集めた金属屑を、本来の金貨の形に鋳造し直しすという手法ですが、欠けたり小さくなった金貨の交換率は極端に悪くなるため、それほど儲かるわけではありません。
が、鋳造権を持つ領主、もしくは貨幣交換を担当する役人等が絡むと、例えば小麦と銀貨の交換率が固定されているため、場合によっては驚くほど莫大な利益が出る事があります。そのため、昔からその手の犯罪に手を染める者は後をたちません。

因みに偽金造りは死罪と決まっています。
帝国には、偽金や広域の盗賊団等、凶悪(とされる)な犯罪を取り締まる、専門の巡回騎士団が存在しています。


ティリス硬貨以外の主要貨幣


銅貨
ゴート ミラ・サルナ大公国が発行している銅貨。帝国のキースよりも高額で取引されるため、ミラ・サルナ大公国の国内一般の流通量は少なめ。
逆に他の大公国や連合王国内の商家が大量に保有している。


ネイト(サヴィネリ銅貨)

シルカ(ソナス銀貨

メライ(チル王国の銀貨)

ウライ(チル王国の金貨)


貨幣の使われ方





#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (帝都価格表.gif)

  • 蝋燭 歯ブラシ 食器(木製、金属製) ランプ 油 木炭 薪 皮革 生地 糸 針 刃物 農具の刃 馬具 穀類 雑穀 豆類 乾物(海産物や果実) 加工肉 加工乳(チーズ、ヨーグルト、酒) 酒 家畜(牛、豚、羊、ヤギ、鶏、馬、竜) 塩 薬草 香味料 香辛料 調味料   -- (海松房千尋) 2009-11-02 23:08:27
  • 武器 武具 -- (海松房千尋) 2009-11-02 23:09:19
  • 馬車 樽 箱 桶 金属 ガラス製品 陶器 磁器 煉瓦 石材 木材 石鹸 香料 タバコ(血止め等の薬種、燃やして煙を吸う嗜好品) タール(建築資材)  -- (海松房千尋) 2009-11-02 23:13:01
  • 糸は、絹 麻 樹絹(鉱樹類の樹液。アクリル、ポリビニール、ポリプロピレンその他が存在する) 綿花(絹と同じくらい高価で少ない) グリンチヤと呼ばれる羊歯の様な植物の花毛(この世界の綿) 羊毛(毛糸)   -- (海松房千尋) 2009-11-02 23:25:15
  • 綿花(食用) この世界の綿花は改造されていて、綿花のセルロースは舐めるとグルコースに分解可能であるため、お菓子や調味料として流通している。 -- (海松房千尋) 2009-11-02 23:28:05
  • 当然綿花は虫がつきやすく、栽培が大変
    -- (海松房千尋) 2009-11-04 20:11:58
  • 金属インゴット 貨幣 -- (海松房千尋) 2010-02-19 22:14:30
  • シロン産の紅茶。
    シロンという地域、たぶんチルかムルにある紅茶の産地。
    ユリアンという少年が入れると美味いらしい。 -- (海松房千尋) 2010-03-22 17:17:46
  • コーヒー、カフワ、カフェ
    チェリーの一種。血の様に赤い、眠れなくなる悪魔の実として知られる。
    祭りの日に食べられる事がある。
    種はそのまま捨てられており、焙煎して水やお湯で抽出した飲料としては、利用されている地域は無い。
    -- (海松房千尋) 2010-03-22 21:55:53
  • コーヒーについて修正
    シリレス歴3980年代より、カレスを中心にコーヒーの種を煮詰めたり、焙煎して抽出したりした飲み物が爆発的に広まっている。
    アルールシア帝国へも、80年代中頃ダーランからの陸路及び、ベルリア、アディエルを経由して海路で伝わっている。
    カレス産の種の飲み物であるため、現地の言葉でカレス・ミー・ファブ。転じてカファブ。アルールシアでは、カフワ、もしくはチル風にカフェの名前で流通。
    -- (海松房千尋) 2010-04-12 08:20:43
  • 水飴
    砂糖や蜂蜜は貴重品すぎて、一般の人々の口には滅多に入らない。
    もちろん芋やその他から採った澱粉と、麦芽その他を煮詰めて作る水飴も貴重ではあるが、豊作の年にはある程度口にする事が可能となる。
    都市部では高価ではあるが、一般市民の嗜好品、もしくは調味料として流通している。 -- (海松房千尋) 2012-01-23 14:11:59
  • 砂糖について補足。
    この世界では、綿花がそのまま砂糖に変わる。
    また、綿の種も食用になるため、アルールシアにおいてはソナスの一部やルシア平原の一部でも栽培されている。
    周辺国ではダーランやチル、ムル等でサトウキビの栽培が可能。 -- (海松房千尋) 2012-01-23 14:16:03
  • 綿花の栽培は非常に難しく、人手がかかるため、神殿や領主等の大規模な荘園や農場以外では栽培が難しい。また、収穫期に雨が降らない事も条件となり、さらに栽培が難しくなる。 -- (海松房千尋) 2012-01-23 14:20:06
  • 黒耀石 ある種の鉱樹の芯。黒くて非常に硬い。わずかに光を透過する。不完全な立方晶窒化炭素。不純物を含んだC3N4。モース高度はダイヤモンド並。ただしダイヤモンドよりも対衝撃性に優れる。一定方向に大きな衝撃を与えると、板状にはがせる。 -- (海松房千尋) 2012-02-04 16:17:16
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最終更新:2010年03月08日 19:50